50本目(9月19日鑑賞)


ありがと、ポール

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フルスロットル

 
監督:カミーユ・ドゥラマーレ
脚本:リュック・ベッソン
音楽:マルク・ベル
出演:ポール・ウォーカー/ダヴィッド・ベル/RZA/ガウチー・ボーイ/カタリーナ・ドゥニ/カルロ・ロタ

 

 

デトロイト市内に隔絶された無法地帯ブリックマンションで、悪の頂点に立つトレメイン(RZA)。トレメインを父の仇として追うデトロイトの刑事ダミアン(ポール・ウォーカー)は、ブリックマンションへの侵入を命じられる。侵入のパートナーとして指定されたのは、捨てられた町ブリックマンションを愛し、トレメインの悪事に抵抗を続けていたリノ(ダヴィッド・ベル)だった。

 

 

 

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パルクールというアクション。映画に詳しいみなさんならご存知かと。スタートからゴールを結ぶ直線。あらゆる地形、あらゆる建物をアクロバティックなジャンプやダイブ、クライムで迂回しないで真っ直ぐ進む。

 

パルクールの第一人者ダヴィッド・ベルを起用してヒットした「アルティメット」シリーズは、ベッソンの脚本。そして今回、同じくベッソン×ベルで英語版リメイクしたのが本作。ベルのバディには、ポール・ウォーカー。

 

 

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パルクールは「アルティメット」ファンには見慣れたもの。演技メインのポールでは、物足りなかったかな。「アルティメット」未見で、ポール大好きなhiro。目線が違ってたら、そういうことです。

 

本作、奇を衒うストーリーではない。ブリックマンションの設定も、リノが悪と闘う理由も曖昧。リノがいなくなって尚、元カノを監禁する理由も謎。オチもありがち。「アルティメット」の英語版を作りたかったという一心だったのかと思う。

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ベルのパルクール、初見のhiroには大きな刺激。美しすぎる。「アルティメット」はあんなもんじゃない…ファンの声が聞こえそう。機会があったら観てみよう。
そんなエリアに飛び込んだ、パルクール初心者ポール。ベルに比べれば体型もぽっちゃり。ダブルも当然あっただろう。それでも真面目な彼のこと。できることは自分でやってる、きっと。よくやったと思う。

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ポールの事故死、残念でなりません。彼がいたから「ワイルドスピード」シリーズは成功。カースタント映画には惹かれないhiroをも魅了。事故後に伝わる彼の人柄。車が好きで、日本車贔屓。それでいてブライアンとは対照的に爆走はしない。動物好きで、ボランティアやチャリティも積極的に活動。事故後、もっと好きになってます。

 

ポールの前作「ハリケーンアワー 」では、生まれたばかりの我が子に実感も自覚もない父親役。孤立した街で時間をかけ、「父」になっていく姿を好演。実生活の「父」の姿を投影。
本作、車の逃走シーン。スルスルっとシートベルトをセット。助手席リノにも「ベルトをしろ」と。ああ、これ、ポールらしいヒトコマなんだろうな、とほくそ笑んだり。

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やっぱり話が逸脱。本作ですね。監督作品「ルーシー 」が公開中のベッソン。hiroは監督でなく、裏方に回ったベッソンが、「らしく」て好き。アクション映画としても十分に楽しめますよ。

爽やかに幕を閉じた本編。そしてラストカット。

 

ずるい、これ。
ポールの素敵な笑顔に付して「ポールの想い出に捧ぐ」、だなんて…。
アクション映画を観終わって、泣いてるヤツ。(笑)

 

 

主役としてはこれが最後。

 

最後まで、楽しめる、エンターテイメント作品。
ありがとう、ポール。

 

 

 

 


hiroでした。

 

 

 

 

 

 

 

脚本5 映像7 音響7 配役8 他(アクション)9

 

 

36/50