共喰い(R-15) | 新・伝説のhiropoo映画日記

新・伝説のhiropoo映画日記

映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


伝説のhiropoo映画日記
                               

2013・邦画     ★★★★☆(4.4)

                  

監督:青山真治

出演:菅田将暉  木下美咲  篠原友希子  光石研  田中裕子

                   

                               

小説家・田中慎弥による人間の暴力と性を描いた芥川賞受賞作を、青山真治が映画化した人間ドラマ。

                                   

昭和の終わりの田舎町を舞台に、乱暴なセックスにふける父への嫌悪感と自分がその息子であることに

恐怖する男子高校生の葛藤を映し出す。

                                          

主演は、『仮面ライダーW(ダブル)』シリーズや『王様とボク』の菅田将暉。

                                        

名バイプレイヤーとして数々の作品に出演する光石研と田中裕子が脇を固める。

                                     

閉塞感漂う物語がどう料理されるか、青山監督の手腕に期待。(シネマトゥデイより抜粋)

                              

                                 

                                         

ブタ   気になっていたのだが、久々に「懐かしい」匂いのする作品であった。

                                  

      ストーリー的には、好む好まざるに別れるとは思うけれども。


伝説のhiropoo映画日記
                                         

      昭和63年の夏、山口県下関市。


      父・円とその愛人・琴子と暮らす17歳の青年・遠馬。

                                  

      円にはセックスの時に暴力を振るう性癖があり、実の母・仁子はそれが耐えられずに、

      遠馬が生まれるとすぐに家を出ていった。

                                  

      今は、川一本隔てた魚屋で一人暮らしをしている。

                                      

      遠馬は幼なじみの恋人・千種と何度も交わるうちに、嫌悪していたはずの父と同じ忌まわしき血が

      自分にも流れていることを思い知らされていくのだったが…。


伝説のhiropoo映画日記
                                  

      愛人役の木下氏を初めて見たのだが、なかなか良い女優さんであった。

      物凄く、可愛らしくて健気なんだけれど、円と一緒に暮らす程の度胸を持った女性。

                                 

      遠馬は、あんな父親と暮らす「馬鹿な女」と思っていたのだが…、まだまだ君はお子ちゃまだったね。

                                 

      性癖と言うのは遺伝するのかは、分からないけれども、同じ血が流れていると言うのが

      おぞましい。

                     

      それ程の父親役を「光石研」氏が演じていたのだが、この役をもう少し癖のある方が演じていたら

      満点に近かったのにな。

                               

      光石氏も悪くは無かったけれども、おぞましい程の人物では無かったのでは?

      べただけど「奥田瑛二」氏とか…。  若い時の「中尾彬」氏とか…。

                             

      きっと円は、物凄く小心者なんだろうと思うのだが、SEXの時に女を殴るという行為に興奮する。

      全て自分の持ち物的な、自分が支配者感を満喫しているんだろうな。

                               

      上手く叩かれたい女性と巡り合えば良かったのに…。

      田舎町では、なかなかねぇ~。

                              

                               

      そんな事はどうでも良いのだけれど、かなりの部分を遠馬のナレーションで流しているのも

      少々残念な部分。

                           

      特に、あのベランダの女の声が凄く聞きたかったんだけど。

      あの女から、遠馬の事を聞かされた時の円の表情も見たかったなぁ。

                               

      文字になったらかなり激しいのだろうな。  原作はちょっと読みたい。

共喰い (集英社文庫)/田中 慎弥
                                
       もしかしたら、今年1番の邦画やも…。  久々に「映画を見た」と言う気がしたな。

                    

                                          




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