ヒッチャー(R-15)  ジョン・ライダーの不気味さは何処に?   | 新・伝説のhiropoo映画日記

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映画が好きだ。ドラマも好きだ。
そして、イケてる面はもっと好きだ。

そんな好きなものが詰まった日記、読んでみるかい。


 

2007・米     ★★★☆☆(3.2)

 

監督:デイヴ・マイヤーズ

出演:ショーン・ビーン ソフィア・ブッシュ ザカリー・ナイトン ニール・マクドノー  


 

大学生のグレース(ブッシュ)とジム(ナイトン)は恋人同士。

春休みを利用して、ニューメキシコにあるハヴァス湖でグレースの友人と合流する為に

ジムの車で出発した。

ジムの車は、1970年型オールズモビル442。

 

順調に車を飛ばして、快適なドライブが続いていたのだが深夜になって、

土砂降りの天気になってしまった。

この先に待っている、友人達との事などを話しながら運転していたのだが…。




突如、ハイウェイの真ん中に立つ男をライトが浮かび上がらせた。  

とっさにブレーキを踏みハンドルを切るジム。車はハイウェイを大きくスピンする。

                    

何とか男を轢く事は無かったが、こちらに向かって歩いてくる男の事を気味悪がり、

男の無事を確かめる事もせずに車を発進させてしまう。

                      

グレースは、ハイウェイの真ん中で立っている男の事を気味悪がったが、

車が故障しあの雨の中、ヒッチハイクしている男の事をジムは

心の中では正直、気の毒がっていた…。

 

ガスステーションで、食べ物を買いガソリンを入れていると後から来たトラックから

降りて来る男は、何と先程、道の真ん中に立っていた男では無いか…。

店の従業員が、25キロ程先のモーテルまで乗せてやってくれないか?とジムに尋ねた。

 

「さっき、乗せずに行ってしまったからね」とバツが悪そうにジムが言うと、

その男は「俺が君ならそうしたさ」と気さくそうに笑って答えた。

 

案外話せる良い奴なのかもしれないと思う。  男は「ジョン・ライダー」と名乗った。

グレースがトイレから出て来た時には、既に話は纏まってしまっていた…。


 

グレースも仕方なく、ジョンの同乗を認めてドライブを続ける…。

ジムが運転し、ジョンが助手席でグレースが後部座席で音楽を聴いている。

 

ジムはジョンと軽い世間話をしていたが…。  

「生まれは何処なの?」と聞いたジムに「あー、あちこちさ!」と答えながら

ボックスに置いてあったジムの携帯を2つに引きちぎってしまった。

                           

怒ったジムは車を止めて、「降りてくれ!」と言ったのだが、ジョンはグレースを

引き寄せ持っていたナイフをグレースの顔に当てながら「止めると殺すぞ」と脅す…。

 

そして、ジムに「死にたい」と言えと命令するジョン。

ジムは脅されながら一言ずつ単語を言う。

そして、最後の「DEATH」を言いかけて「死にたくない!」と言いながらとっさに

急ブレーキを踏む。

その反動で、ジョンはフロントガラスに頭を打ちつけ、グレースがとっさに半ドアにし、

ジムがジョンを車から蹴り落とし、何とか命からがら走り去った…。


 

ジョンから逃げ延びれた為に、ホッとしたジムとグレース。

襲って来た睡魔の為に、脇道に入り車を止め仮眠をする。  

目覚めたグレースは、朝日を眺めながら「家に帰りたい」そう言ったのだが、

折角此処まで来たのだから「友達と会って楽しもうよ」とジムは提案する。

                         

「あの男の事も話しのネタになるよ…」そう言いながら再度、車を飛ばした。

 

後ろから来たワゴン車がジムの車を追い越した。  

後部座席には子供が乗っていて、ジム達に手を振ったり変な顔をしたり…。 

「子供って、欲しい?」なんて事をお気軽な気持ちで話していると、大きな

ぬいぐるみが動き…。

                           

其処にジョンが顔を覗かせる…。  危険な男の事を知らせなければ…。

ワゴン車に追いついて、「その男をすぐに降ろせ!」と怒鳴るのだが…、

運悪く対向車がやって来て慌ててハンドルを切ったジムの車は、崖から落ちてしまう。  

2人は怪我は無かったが車は使い物にならない。

 

慌てて、道路に駆け上がって見るとワゴン車はそのまま走り去って行ってしまった…。

仕方なく歩き出す2人。

暫くすると対向車に赤いトラックがやって来るが止まってくれなかった…。


 

「誰もヒッチハイカーなんか、乗せないのよ!」グレースはジョンをそもそも乗せた事を

未だに怒っていた。

                    

何と無く、陰険な雰囲気になった2人の目の前に、先程のワゴン車が停車していた…。

その車には、ジョンの姿は無く…。  

妻と子供も惨殺されていた。父親だけが微かに意識があった…。

腹に刺さったナイフを抜かずに後ろの座席でジムが傷口を押さえながら、

グレースが運転する。

 

と…、先程乗せてくれなかった赤いトラックが激しくワゴン車に追突してくる…。

                             

                          

運転しているのは…。  そう、ジョン・ライダーであった。

が、何度か追突を繰り返したジョンは、急に脇道に入り姿を消した。  

ようやく、諦めたのであろうか?

 

やっとの事で、ドライブインに辿り着いたワゴン車だったが…。

連絡した警官達は2人が家族を惨殺した犯人だと思い込み、逮捕されてしまうのだが…。

 


 

 

《***》

元々は、スピルバーグの名作「激突」に倒しても倒しても起き上がってくる不気味な

殺人鬼の要素を加えて制作された、1985年「ヒッチャー」のリメイク版。

 

オリジナルは若い男性一人が主人公で、ドライブインで知り合う女性が悲惨な

犠牲者となると言う所を大学生のカップルを襲う、ヒッチャーと言うストーリーに変えている。

                        

ジョン・ライダーをショーン・ビーンが演じると言う所を大注目で、凄く楽しみに

公開初日に行って参りました。

 

マイケル・ベイがプロデュースだと言う事でしたが、監督はミュージックビデオ界で

活躍し本作が映画初監督作品。

う~~ん、やっぱかなり記憶に鮮烈な印象が残る作品だけに、リメイクするなら

もう少し腕のある人にやって欲しかった…。


 

この作品の何処が怖いかって、倒しても倒しても立ち上がるジョン・ライダーの不気味さ。

「激突」の「何で私達がこんな目に?」って言う、得も言われぬ不気味さ…。

その不気味な恐さが、リメイク作品にはあんまり無かった。

 

案外ショーンのジョンは「爽やかやん!」等と感じてしまう。  

不気味さが私には殆ど感じなかった。

 

折角、今の時代にリメイクしているのにグレースの携帯を拾っている筈なのに

そこん所は、サラッとスルー。

ジムの携帯も折ったりしないで、グレースの携帯のGPSを使うとか、色々出来たんじゃ?

 

リメイクのジョンは「何処の生まれ?」と聞かれると「あちこち…」って答えるんだけど、

それって変だよね。

オリジナルは確か「何処の生まれ?」と聞かれて「ディズニーランド」って答えなかった? 

かなり笑ったんだけど。


 

カーチェイスの派手さやこういうサービスショットは↑別にいらないからさ、

心底から怖いと思う不気味さが欲しかったなぁ~。

                    

                            

合格公開初日に行ったので、この「ヒッチャー」のポストカード3枚組みを貰いました。

ショーンのファンのお方で、「欲しいわん!」と仰る方がおられましたら、

差し上げますので手紙頂けませんか?

                         

3枚の内容は、一等最初のポスターと同じの。 

あらすじの一番最後の画像のショーンのUP。 

後はグレースのUPのものです。  

まぁ、余り公開されていない作品ですが、あっという間の3月5日にDVD発売なので

レンタルもされると思われます。

見れずに我慢しちゃった皆様は、どうぞレンタルでお楽しみ下さいませ。