プチ信の部屋 -325- 09/03/22
今回は「伊藤智也さんというアスリート」
皆さんは伊藤智也さん(45)というアスリートを知っているだろうか?
北京パラリンピック陸上男子400m、800mで金メダルに輝いた車イスアスリートだ。
彼は34歳の夏に海外旅行先でタクシーを降りた瞬間…その場に倒れ込んだ。
中枢神経が侵される難病「多発性硬化症」(発病は10万人に数人)だったという。
入院したが、病状は進行し1ヶ月後には下半身が動かなくなり寝たきりに…。
今では両腕の麻痺がひどくなり…左目は失明している。
彼は医師から「激しい運動は病気を進行させる」と言われ…
また、同病の親友の死に自分自身の死を重ねながらもトレーニングを続ける。
そして、この金メダルを獲得したのだ。
多くのアスリートが厳しいトレーニングをしているとは思うが…
彼ほどの状況の中で頑張り続けている選手はそれほどいないと思う。
そんな…まさに生死をかけたトレーニングの末…得た金メダル。
この時の喜びは僕らの想像をはるかに超えるモノだっただろう。
ただ、僕が今回、彼の事をプチに書こうと思ったのはこの偉業を報告するためだけではない。
そんな彼のコメントに感動したからである。
北京パラリンピックで金メダル獲得の喜びを聞かれた時…彼はこう応えた。
「(金メダル獲得は)…今までの人生で5番目にうれしい。
…僕には…子どもが4人いるので…」。
ホントにすごい人である。FIN.
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