すきやばし次郎③ | 1000店舗への道

1000店舗への道

北海道にこだわるインテリアデザイナー 長谷川 演。
1000店舗達成までの本物を追い求める日々。

現在 1000/1000 1000店舗達成!

食べる事にも知性は必要で、


これだけ食べてても私は、


それほど深くはなれない訳で。(笑)


五感で食べるだけでは足りず!


この度の感動はなんと!!


こんな人のおかげがありました!



1000店舗への道


80年代、日本のグルメブームの先駆け。


日本の料理評論家の第一人者、山本益博さん登場です!




料理人の作業、技を「仕事」と表現した事でも有名な氏。


オペラや落語の評論家でもあり、初対面でしたが、


話の幅と奥の深さの吸い込まれるような力と、


そして楽しさに圧倒されました。




で、お待たせの、


「すきやばし次郎」 おまかせコースは!


こんな普段はない特別なお品書きが用意されてました。



1000店舗への道


にぎり20貫にデザート?のたまご。


時間にして1時間弱。


思い出すと幸せになれる、ホントに格別のひとときでした。




ここからはマスヒロさんの解説も含め書いていきます。


この全20貫のコース。


この流れは音楽に例えると3部構成。


第3楽章の音楽を聴くようなくくりの、夏バージョンです。



1000店舗への道


スタートは最も繊細な味わいの白身、「かれい」。


意外と厚めの食感に、意外にきつめの酢めしがジャスト!


今までの期待感を軽ーく超える、


ファーストインプレッションです。


次に、「すみいか」。


20年前の衝撃の味は何も変わらず、今回も。


サクサクッと噛み切れる、あざやかな噛みごたえ。


そして、「しまあじ」 この弾力。


今まで泳いでいたかのような元気な感じ。


ネタの温度は今までの2つよりは冷たく、


酢めしの温かさとのコントラストが、しっかりと表れます。


で、ここからの3連発!


いよいよマグロ。




まずは「あかみ」。


にぎる前の切り身で「えっ?」


食べてもっと「えっ?」


軽くヅケにしたあかみに、煮切りをつけて。


口に入れた瞬間に広がる香りと、


かなり強めの酢めしとの調和は、


もう涙モノです!(笑)




「中とろ」 ひと言でスマート。


繊細な脂の香りが静かにスーッと。


それでいて芯はかなりの強さを持っています。




いよいよの「おおとろ」。


これは私も今まで食した事のない大物。(笑)


私の分際で、こちらで「ウニ」と「おおとろ」、「中とろ」は、


今まで封印してきた、本物の大人になった時に、


食べようととっておいた品々。


「いかに?!」




こちらもビックリ!!


「上品。」かなり強い脂ではあるが、


全く残らず、サラリと時と共にフェードアウトしてゆく、


不思議なテイスト。


温度も今までのネタより少ーし温かく、


とっても贅沢な仄かな香りがあとを引きます。




そしてこちら第一楽章のend、「こはだ」です。


なんとももったいないコトだけれど、


このマグロ3連弾の流れをしっかりと切り、


次へと続けるための江戸前のスペシャル。


しっかりと〆られた低い温度の「仕事」の一品。


次の大物。夏ならではの王様へつづくための、


見事な火消しとなりました。


で、やっぱりまだまだ長くなりすぎるので、本日はここまで。


第2楽章は明日にします。


お楽しみに?!(笑)