“子どもたちが危ない”…数字的には「?」
前回のエントリー「続きを書く」といっておいて、ちょーっと忙しく、更新をさぼり中であります。楽しみにしてくださっている方がいるかどうか不明なのですが、・・すいません><
毎日新聞に以下の記事が掲載されております。お知らせ!芹沢さんのコメントつきです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20070824ddlk33040594000c.html
◇「人を見たら不審者と思え」の風潮 お互い疑心暗鬼に
昨年9月、「県犯罪のない安全・安心まちづくり条例」が施行された。中でも重点課題は「子どもの安全」だ。各地で防犯パトロールが行われ、県警は不審者情報のメール配信を始めた。だが、子どもたちは本当に危険にさらされているのだろうか。【石戸諭】
◇信頼感育てることこそ
「子どもたちが危ない」と言われる。条例制定に当たり提出された検討委員会の最終報告でも、冒頭に挙げられたのが「幼い子どもが犠牲になる凶悪事件の続発」だった。
県によれば6月段階で、PTAなど516もの団体が通学路の見回りなどの自主パトロール活動を行っている。06年に県警に寄せられた不審者情報は965件で、05年の542件から大きく増えた。県警は情報をホームページで公開するだけでなく、8月からは携帯メールでも配信している。目撃情報や事案の概要、発生場所の地図も添え、1000人以上の県民が登録済みという。
しかし、人口動態統計によると、0~9歳の子どもの死因で「他殺」は85年の212人に対し、05年は69人。約20年で3分の1に減った。県内でも85年の3人から0人に減少。不慮の溺(でき)死(5人)や窒息(7人)に比べても少なく、10代まで範囲を広げても他殺はない。子どもたちの安全環境は必ずしも悪くなったとは言えないようだ。
実は数字と人々の治安悪化感情にはズレがあるという。前出の検討委員を務めた保育サポートNPO「あい・あい」の中島久美子理事長は「数字上の事件は減ったかもしれない。しかし、母親たちはテレビなどで報道される凶悪事件を、他人事ではないと受け取めてしまう。誰がパトロールをしているのかが分かっていないと、防犯活動すら信用できなくなっている」と話す。
不安に不安が重なっていく状況なんですね。
治安・犯罪問題に詳しい社会学者の芹沢一也氏は「治安悪化は根拠がない」と断言する。にもかかわらず、危険な行動をする子どもに注意しようとした大人が不審者扱いされたり、知的障害者施設が「不審者ではありません」と訴える小冊子を作成せざるを得なくなったケースもあるという。その結果、「近隣で気軽に声を掛け合う地域を目指しながら、まったく反対の効果を生み出している」と芹沢氏はいう。
実際にはほとんど発生していない凶悪事件対策よりも、芹沢氏が指摘する「本当の安心とは、危険や困難に直面した際、自治体や地域で支えるという信頼感」を育てることが必要なのではないだろうか。
毎日新聞 2007年8月24日
石戸記者お疲れさまでございます!
最近、「食の不安」のこと仕事で調べてますけど、なんか似てますねー。「体感治安悪化」に。
なんかひとつ「偽装」がある→集中的に報道される→今まで気が付かずに食べてたのに、気になるようになる→苦情が増える。
そうやってぐるぐるまわって、「日本の食はどうかなってるんじゃないか」となる。ほんとはよくなってるのにね。今まで気が付かなかったことが顕在化してるんだよね。もしや内部通報増えてるのは、バイトいじめてるからなんじゃないのって気もするし。
ピーマンの残留農薬の2倍で全部廃棄とか、ほんとにもったいないですよ。私にちょうだい。好きなのに、ピーマン。
そりゃ偽装はいかんと思いますよ。「倫理的」には。
でも「安全かどうか」いったら、バリバリ食べられます。 「自然な食品が好き」って人は多いけど、なんでだろうね。食中毒は頻発するけど、添加物で死なないよ、いまどき。私は友人からもらった自然食品のピーマン切ったら、虫が中にいて、虫をパッスリ包丁で切ってしまい、それ以来怖くてぜったい買いませんが(笑)
暑い毎日ももうすぐ終わりますかね。