SPAえらい。東京新聞にキレる…。 | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

SPAえらい。東京新聞にキレる…。

都知事選のときは「黒川さんが一番いいって!テレビ討論見た?一番勉強してるってー」と周囲に半ば白眼視されつつ(笑)、「安原、左じゃなかったの?」と意味不明(いつ分類されてたんだ!)なつっこみをもらいつつ…エントリーをあげていた私ですが、今週のSPA!えらい。特集「オリンピック計画の7つの大問題」から、抜粋。

そもそも東京五輪の開催地にはどれだけのカネがかかるのか。都の試算によると、主要3施設の建設費として、メインスタジアム1170億円、選手村1353億円、メディアセンター1528億円をそれぞれ計上。これに既存施設の整備費968億円を加えた約500億円が施設整備費となる。ところが都ではメインスタジアムは国有施設として国が建設し、選手村とメディアセンターは民間業者のカネを期待。さらに施設整備も国の補助金を当て込んでおり、都の負担は10分の1以下の453億円で済むを皮算用。そのため「カネのかからない五輪」をアピールしているのだが、「そんな金額で収まるわけがない。完全なごまかしです」と指摘するのは日本共産党東京都議会議員・曽根はじめ氏だ。「日本共産党都議団が五輪関連事業を調べた結果、都がタダと言っている主要施設の用地費が700億円以上かかることを隠していますし、道路や地下鉄などのインフラ整備も含めると五輪関連開発が8兆5000億円にもなりかねないことがわかりました。」
 東京都では06年~07年度の招致予算として29億円を計上している。このうち、06年度は立候補手続きや立候補ファイル案の作成、人件費などですでに5億円を使用。ちなみに都が作成したA4サイズの80ページのオールカラーのパンフレットの制作費だけで1億円。

 本格的に動き出そうとしている東京五輪招致計画だが、ライバル都市は、シカゴ、マドリード、リオデジャネイロなど有力候補揃いといわれている。そんななかで東京都の勝算はどれだけあるのだろうか。

上杉隆氏(ジャーナリスト)
「08年の北京五輪の次の次に、またアジアで開催する可能性は相当低いと思います。それよりも、この2年間で国のカネを使って、できるだけ臨海開発やインフラを整備することが狙いです」
「石原氏も09年のIOC総会で否決されたら責任をとると明言しています。そこで引退するというのが彼の筋書きでしょう」
須田慎一郎氏(ジャーナリスト)「誰一人として五輪がくるとは思っていないと思います。石原氏は“祭り”というキーワードを使っていますが、今回の五輪招致はまさに祭りです。五輪利権を享受する人々にとって重要なのは東京開催が実現することではなく、手を挙げること。立候補することで五輪を触媒とした開発を進めることなんです。」


そして今週の選者 武田徹さん


都知事選で最も正鵠を得ていたのは黒川紀章だった!?

 えらいー!!!

第一位 浅野戦術カラ回り。草の根貫けず迷走。都知事選

無党派層に期待して敗れた浅野史郎氏は彼らの相当部分がすでに「草の根保守」化しており、小泉・石原的な勇ましさを好んでいる状況を読み間違えたのではないか。
 合理的に闘えるのに闘わない姿勢にイラッとするんじゃないかなー。浅野さんにいたっては、ネラーの「コピー代10円の人にしか見えない(大意)」っていうコメントが一番近いような。吉田さんは品が良すぎってかんじだったかと。テレビ討論とかで田原が(きっといやいやながら)ふってるのに、なんか説明しようとして空回り。共産党がチクチクコツコツ調べてたところでビシッと闘うところは闘えばいいのにってかんじ?
 
だとすれば政治家としての勘が鈍っていたと言わざる得ない。実際、五輪や築地市場の移転の問題を鋭く指摘したのは吉田万三氏であり、あとから批判に相乗りした浅野氏はそこでも存在感に欠けた。
 テレビ討論で空気も読まずグッサリと鋭く指摘してたのは黒川さんだったと思います。浅野さんにも「フリーズ、フリーズ」と連呼し(ちと、かわいそうだったけど)、結局五輪「反対」にしたのも黒川さんのおかげだったと。
 そして選挙後の発言で正鵠を得ていたのも浅野氏ではなく黒川紀章だった。黒川氏は16年五輪開催都市が正式決定する2年後が石原都政の終焉だと言う。
 五輪招致が叶わなければ臨海開発は目標を失って、途中で宙吊りになる。それが東京を震源とする第二のバブル崩壊に繋がらなければよいが。

 ちなみにリードの部分
 蓋を明ければ石原慎太郎氏の圧勝で終わった都知事選。一方、裏の主役ともいうべき泡沫候補・外山恒一氏も今回の選挙で重要な問題を提起した。YouTubeでの政見放送が40万ビューを超え、ネット上での選挙活動の制限が事実上破られたからだ。


 そして昨日と今日の東京新聞の一面コラム・・・。泣いていいですか。(ノ_-。)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2007042102010408.html

筆洗
2007年4月21日

 カメラに向かって銃を構え、すごい形相で声明文を読み上げる容疑者。テレビから流れた映像には戦慄(せんりつ)した。米バージニア工科大学の銃乱射事件で、三十二人を射殺した韓国人学生チョ・スンヒ容疑者が、米NBCテレビに郵送してきたビデオ映像だ▼これがニュース番組で放映され、全世界に中継された。どこかで見たという既視感で思い浮かぶのは、自爆テロ犯の事前収録ビデオや、覆面で顔を隠したテロリストが、怯(おび)えた表情の人質を殺害する場面だが、私的な復讐(ふくしゅう)にまでこんな手法が使われる情報社会とは何だろう▼映像を見た同工科大学生や遺族からは「耐えられない」との批判の声が上がり、「放映は間違いだ。容疑者は公務員でもテロリストでもない。精神疾患の個人にすぎない」との専門家の指摘もあった▼NBCは「あんな恐ろしい殺人をなぜ犯したのかという疑問に、映像はある程度の答えになる」というが、他のネットワークは今後放送を自粛する▼八歳で米国に移住、中高校生時代にいじめに遭っていたというチョ容疑者が殻に閉じこもり、パソコンやゲーム浸りだったと聞けば、米国暮らしの体験がある日本人にも思い当たることはあろう。人種差別も絡んだ米国社会のいじめは半端ではない▼ネット社会の害悪に警鐘を鳴らす作家の柳田邦男さんは近刊の『人の痛みを感じる国家』(新潮社)でも、ゲームやネット依存症が“映像ドラッグ”となって子どもの心の発達を止める怖さを訴える。チョ容疑者の暴発に、日本の若者の残虐な犯罪が重なってみえる。

 なんで柳田さんなんかなわけ??よりにもよって。ネットと水俣病といっしょにしてる人に?なんで浜井先生に聞きにいかないの?アメリカの犯罪学会で何がテーマとされているのか、という論考も出されててお詳しいのに!


 少し昔の日本ですが、この時代にネットはありません。
 あの金嬉老事件とか?テレビ中継されてたみたいだし。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/kimuhiro.htm

 あの瀬戸内シージャック事件とか?これも撃たれるところ放映されてたらしいし。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/setouti.htm

 あの三菱銀行猟銃強盗殺人事件とか?これも生中継されてたらしい。
http://www.alpha-net.ne.jp/users2/knight9/mitubisi.htm


そして今日の一面コラム。・・・・キレていいですか?(-""-;)


筆洗
2007年4月22日

 少年事件では年齢がよくキーワードになる。十年前は「十四歳」だった。神戸市で起きた十四歳の少年による連続殺傷事件は、犯行声明に使われた「酒鬼薔薇聖斗」の仮名とともに、多くの人の脳裏に今も焼き付いているだろう▼相前後して、十四歳前後の少年による事件が続いた。学齢に直せば中学二年から三年にかけての子どもたち。大人には理解し難い犯罪の低年齢化、凶悪化であり、「なぜ」の答えがみんなほしい。義務教育段階での「脱落」に着目し、希望や自尊感情を奪われて非行化したという専門家の解説もあった▼三年前には長崎県佐世保市で「十一歳」の小学六年生の少女による同級生殺人事件が起きた。中学生による凶悪犯罪は列挙できても、小学生の殺人は衝撃的だった。でも十四歳未満は刑罰法令に触れた行為をしても、刑事責任を問われない。だから「触法少年」と呼ぶ。法改正の動きが活発化する契機となった▼焦点の一つが触法少年の少年院送致で、政府案は十四歳という下限年齢を撤廃する内容だった。少年犯罪の被害者遺族らが求めていた。これに与党が「おおむね十二歳以上」と手を加えた。おおむねの幅は一歳程度と説明されており、小学五年生も送致される可能性がある▼少年法改正案の与党修正案はそれでも過日、衆院を通過した。今国会での成立は確実だという。二〇〇一年の改正少年法の施行に続き、少年犯罪の厳罰化が強化される▼「北風」だけで事足りるとは思えない。子どものころの気持ちに戻り、何が必要なのかを考えてみたい。
 
 なに?北風????「子どものころの気持ちに戻る」だとー。「考えてみたい」って…。何でしょうか、この情けなさは。
 「低年齢化」はまったくのウソです。「高齢化」してるって「犯罪不安社会」でも浜井先生が実証してるじゃないのーーーーーーーーーーーーーーー。筆洗にも「犯罪不安社会」載せてくれてたじゃないのー。何のための出したと思ってるんじゃー。リベラル何をやっておるんじゃー・°・(ノД`)・°・
 

 まず、前回の改正のときの実績数調べようよ。前回の改正で16歳未満の少年について事件を検察官に送致することはできなかったが、改正後は、14、15歳の少年についても、家庭裁判所の調査の結果,刑事処分を相当と認めるときは、検察官に送致することができるようになったわけですよね。その人数です。

http://www.courts.go.jp/about/siryo/siryo_saiban_kaisyonen04.html
 

 ググればすぐ出てきますよ。3年間で

 障害致死 2名
 強盗強姦 1名
 
 計3人!!しかいないみたいよ。1年1名!下げる意味が・・・。

 日弁連はどういってるの? ぐぐる・・・。

http://www.nichibenren.or.jp/ja/special_theme/juvenile_law.html

 この間、少年法「改正」法案の問題点を解消するために、論点をわかりやすく整理した各種パンフレットを作成し、市民集会を6回、議員会館内集会を6回、それぞれ連続して開催するなど、国会議員、マスコミ・市民を対象に運動を展開しています。各地の弁護士会も、法案に反対する意見を次々に発表し、2006年1月17日までに全国52のすべての弁護士会の会長声明が出揃いました。

 今後も引き続き、全力でこの問題に取り組んでいきます。

 なんかなー日弁連の反対声明もなー。全力でっていうか、適用者がほぼいない法律改正に大の大人が何人集まって、「子どものころの気持ちに戻って」、全国ニュースでも放送して頭抱えて悩むような話?。その時間もったいないんじゃないの?