さらに「萎える」であろう話を(笑) | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

さらに「萎える」であろう話を(笑)

「女性は産む機械」発言については、「また女がカリカリしやがって」・・「よって冷める」という意見も出るんでしょうねと思ったら出てるみたいですね。 

 ちなみに大月隆寛さんの産経新聞の記事
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070204/skk070204001.htm


-ましてや、その尻馬に乗って女性議員たちが一斉に文句つけるありさまには、いやもう、心底萎(な)えました。なにせあなた、高市早苗から辻元清美まで申し合わせたように「許せない」ですと。

-大文字の「オンナ」をひとり勝手に背負って立つような居丈高な身ぶりや言動でここぞと騒ぐそのさまが、まず何より疎ましい。-

-少子化の現在には、オトコの側の深刻な女性不信、「おんなぎらい」が横たわっていることも、さて、まなじり決して正義の味方ぶりっこの女性議員たちは、どれだけ気づいていらっしゃるんでしょうか。-


 子どものいない安部さんが一番叩くんじゃないかと思ってたんですが(笑) ・・・そうですか大月さん、大文字が嫌いか。嫌いだろうね。私も気も短いので理屈系、大文字論議って激しく睡魔が・・・なんですが、でも、いいよなー「おんなぎらい」で締め!っていう原稿でお金もらえるんだねー。

 あなたの「萎え」まで知らんよって気にもなるんですが、結果的に「女性たたき」だなあ。 書く場があるなら「おんなぎらい」とかで茶を濁すのではなくて、きちんと権力批判をすればいいのになー、と。なんか純潔教育とか推進してる頭悪いのがいるでしょう?


 っていうわけで、今日はさらに「萎える」であろう話を(笑)  ・・私ってやさしい(うふっ)。


 妊娠とか出産とか性とかって、何がどうなっても「夢」とか「不安」とか「悩み」があるもので、私はそれにとやかく言う気はぜんぜんありません。ひとりひとり違うだろうし。

 あとねー、なんか本とか読んでて、自分の性の経験やらをアカデミック「風」に、嬉々として喋ってる論者って、頭悪いなあーとしか思えないんだもん。居酒屋で話してってかんじ。ワイ談って、学力とか趣味とか年齢とか超えて、ワイワイ騒げるからまあ会話のツールとして便利ってだけなんじゃないかって思うんだよね。

 以前作った女性誌の記事から。なるべくフラットな事実が出せないかなあと思って作った記事です。ご紹介させていただきます。


産婦人科医 池下育子先生 のインタビューから


子どもを産まない体をケアし
生理という負担を減らす
ひとつの方法としてピルがある


 昔のように女性がたくさん子どもを産むことはなくなって、今は産んでも1人とか2人ですよね。だから、当然、女性たちが経験する生理の回数は飛躍的に増えています。生理のたびに卵巣から卵子が飛び出して排卵することで、卵巣の皮か損傷、修復、損傷、修復・・・・を繰り返します。そして、妊娠出産しても、すぐ授乳はやめる人が多いですよね。つまり、生理がすぐに再開します。それが卵巣がんのリスクにつながります。もちろん子どもをたくさん産んだがゆえの病気のリスクもありますが、子どもを産まない病気のリスクもあるんです。生理そのものが女性の心身にダメージを与えることははっきりしています。生理で内膜がはがれるときの体力の消耗、または生理が精神的な消耗を高める、ようするに、ストレスになっているんです。だから妊娠出産をしないと決めた、もしくは、経済的、社会的事情から、とりあえず今は妊娠を予定しない女性は体を休めるという意味で、過酷な月経周期を少なくするという考え方があっていい。それで私は30代女性で、当面は子どもは産まないを思っている人には、ピルを飲むことを勧めます。ピルは避妊のためだけに飲むわけじゃないんです。産まない体の負担を減らすため生理が重くならないような、起きないような飲み方もできます。ところが、日本人は「生理がくるのが自然」といった考え方が強固。生理が何のためにあるかというと、やっぱり妊娠出産するためのリズムを刻むためにあるんです。海外では妊娠しないのに生理があることのほうが不自然と思っている女性も多いんですよ。
 そもそも日本は「妊娠する」という方向での性教育しかされてませんから、「妊娠出産を選択しない」という病気のリスクもあるわけですから、そういう意味で産婦人科を気軽に使ってもらったらいいなと思います。

 最近はそういう意味でよい傾向もあります。お母さんが更年期で、その母の手を引っ張ってくる娘さんがいます。その前に娘さんがストレスやダイエットで生理が止まったといってきて通ってきていたりするんですね。だいたい30代半ばと50代後半の母親です。母親と娘が自分の性や生殖器について、真剣に考えざる得ない年齢だからでしょう。そういう話を現実的にできて支えあうような親子関係と情報があったらいいなと思います。


 まったくピルの何がいかんのじゃ。


出産医療ジャーナリスト 河合蘭さんのインタビューから


「高齢出産は必ず帝王切開」という

セオリーはないんです


 高齢出産って実は学会の正式な用語にないんですよ。どこにもない。あるのは「高齢初産」という言葉。これは初産であって35歳以上なら少し注意してくださいというだけで、新しい研究を見ていくと、思われていたほどの大問題ではないと言われ始めています。基本は産める体であれば赤ちゃんが宿るということだと思います。(注 年齢が高くなると産む大変さより、妊娠することのほうが大変) 

 帝王切開もなんとなく「高齢になると切られる確率が高い」と思われているんですが、帝王切開をする確率というのは確かに年齢も影響しますが、医療施設による差も小さくありません。つまり医師の方針とか経験による自信の問題。今、JBM(ジャッジメント・ベースド・メディシン)という言葉があってこれは“訴訟になったときに医師が有利になる医療”という意図があります。端的にいうと「裁判で患者に勝てる医療」です。なぜかというと、帝王切開すると、裁判に強いんです。それは「医者として、私は放置してなかった」と言えるから。帝王切開は究極の産科医療なので、これ以上のことはないという論理。でもお腹を切るということは、赤ちゃんにとってはあまり負担ではないですが、母体には負担。だから私たちにできることは、まずは高齢出産に慣れていて自信を持っているお医者さんを探すこと。都心部では6割が30代以上の出産になってますから、女性のライフコースの変化を受け入れていただきたいです。


 河合蘭さんは著書「未妊」のなかで「バブルが消えてリストラが始まっていた。すると社会は産まないでお仕事を続けている女性を非難し始めるのである。少子化は国を滅ぼすなどといい、女性のわがままがその原因であるかのように言い出した」と批判しています。河合さんは出産専門のジャーナリストで、「産まない女」「産めない女」といった従来の区分けでなく、子どもをつくることに多様なレベルで夢と不安を持つ現代女性の妊娠事情「未妊」と名づけた。


 出生率の低下を「問題」として認識し、国が子育て支援の対策に取り組み始めたのは、「1.57ショック」と呼ばれる1990年以降。これは「ひのえうま」で過去最低であった1966年の出生率を下回ったからです。まあ時はバブル崩壊とあうわけなんですがね。

 少子化対策もやればいいと思うけど、なぜ子どもをいない人をたたくのかはわかりませんね。だって、極論すれば政策で今の3倍に子どもが増えるわけないじゃん。日本より余程支援が充実してる、よその国の出生率見てみればいいのに。・・ってことは、子どもを生まないっていうのは、もう致し方ない流れではないでしょうか。すでにそういう女性は多くいます。

 で、どこも移民入れてるんじゃないの? 労働力足りなくなるから。そこで「働け」「産め」「残業代なしで」って・・あーたそりゃいくらなんでも無理難題では?端的にいって身体壊します。「労働者」として同じ問題じゃない?差異を作ってどうするの?


 移民がまたまだ少ない国で石原みたいなかんじで大騒ぎしてるウヨーがいるほうが、あまりにヘタレ過ぎる気がするんですけど。そりゃあ入ってくれば、母数として増えるんだから、文化的衝突もあるし、犯罪を犯す人もいますよ。
 締め出して、労働力を確保するために徴農とかで自給自足な国を今から作るの?納得してるんだね。じゃあいいと思うよ、そういう人は。自ら率先して自ら徴農されればいいと思うけど?違うの?