若者バッシングの非科学性 | 女子リベ  安原宏美--編集者のブログ

若者バッシングの非科学性

 後藤和智さんのブログで 「緊急大激論SP2006!」の若者バッシングの検証をされています。

 「本気の大人たち」ですかー。もうすぐ団塊の世代が世に大量にあふれかえるみたいですが、やることなくて防犯ボランティアに大量に入り、学生運動時代を思い出し、町を大量に練り歩く、うざい年寄りにならないで欲しいということを祈るばかりです。もうすぐ外に出てくるおじさんたちのために若者を「生きがい」政策にしないで欲しいですね。

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2005年12月30日の朝日新聞の記事より抜粋

 相次ぐ児童の殺害事件に、各政党が防犯・安全対策に取り組んでいる。

 民主党の前原代表は地域の共助など「公の精神」を重視しており、子どもの安全確保のためにも、定年退職する団塊の世代や老人クラブの人たちが活躍できる仕組みが必要だと訴えている。

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 「子どもの安全確保」を目的にしなくてもいいと思うんだけどねー。「正義感」でふきあがりそう・・・。ふつうに学校を地域に開けばいいと思うんだが。これは、おじさんたちを盾にしようという話か。さすまたとか網とか配ってる保育園もあるみたいだけど、保母さんに戦闘教育とかしそうな勢いだなあ・・。一目散にいっしょに逃げるのが一番安全だと思うが。

 

 さて、読んでる本にお勉強になることが書いてあったのでお知らせします。

◎以下はすべて非科学的なのですが、どうして統計的に非科学的なのでしょうか。

「犯罪統計入門」より 浜井浩一編著  答えは後日アップします。


問題1

あるショッピングセンターの人気のない階段で、小学校2年生の女の子が不審な男性に声をかけられて嫌がっているのを監視カメラで見ていた警備員が発見し、警察に通報して、駆けつけた警察官が男性を職務質問し、女の子を保護した。男性は強制わいせつの前科があった。この事例に見られるように監視カメラは性犯罪防止には有効である。


問題2

ある研究者が炭酸ガスが体内に吸収されすぎると、脳の中に性衝動を抑える細胞の動きが弱まる可能性を見出し、それを証明するために炭酸清涼飲料水の販売量と強制わいせつの月別認知件数の関係を調べたところ、両者の間に強い相関関係があることを発見した。


問題3

最近少年による凶悪な暴力事件が後を絶たない。その大きな要因として、暴力コミックや格闘型のテレビゲームの影響を指摘する声が強い。そのため、警察では過去1年間に殺人で検挙された少年50人にアンケート調査を実施したところ、50人中49人がゲームセンターにあるゲーム(バイオハザード◎◎)が好きだと回答した。したがって、暴力ゲームの存在が少年犯罪凶悪化の原因のひとつである。


問題4

犯罪心理学で有名な精神科医のA教授が、最近のきれやすい若者について、脳の発達と攻撃性の関係について、次のようなコメントを発表した。「最近の中学生は平均すると20年前と比較して、家族と食事をとる時間が半減する一方で、ひとりで食事をとる時間が2倍になったという調査結果が発表された。家族といっしょに食事をとるという行為は、情緒的コミュニケーションを発達させる重要な機能をもち、栄養の吸収効率を高め、脳の発達を助けます。とくに、衝動を抑制する前頭連合野の発達が阻害され、衝動的な若者が増えたためであると推測されます。」したがって、最近の若者が切れやすいのは、食事中の家族のコミュニケーションが不足しているからだ。


問題5

刑法が改正され、これまで業務上過失致死としてしか処罰できなかった飲酒や信号無視といった悪質な運転による死亡事件について、危険運転致死罪を導入して以降、交通事故による死亡者数が10%減少した。これは重罰化による犯罪の抑止効果の証明である。

問題4の1行が抜けてたので訂正しました。ごめんなさい。