ナミビアのダークサイド | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

さて・・
ナミビアを調べて行くうちに
当然、ダイアモンドのことも
調べ始めた夫。。。

今回、私より夫の方が乗り気。

理由は。。。



もしかしたら
ダイアモンドが
落ちてるかもしれない。。


などと言う
甘~い期待。。。


しかしながら
ナミビアは
もし、ダイアモンドが落ちていたとしても
拾ったら・・・

刑務所に服役15年の刑。。。


き・・・厳しい。。


ナミビアのダイアモンドはかなりの高品質。
産出したうちの半分以上は宝石として使える

サファイアの鉱山を見てきたけど
宝石として使えるのは1割もない。

この確率から行くと
ここナミビアのダイアモンドの品質の良さは
何となく想像つく。

では、何故夫がナミビアで
ダイアモンドを拾うかもしれないと
期待してるかと言うと。。。


実はダイアモンドがとれる場所に秘密がある。

昔大量のダイアモンドが
大雨の後
オレンジ川を通って
大量に流れ出した。


そのダイアモンドの殆どは
海に流れたよう。。。


だから、ある一定の場所では
未だに海底を探したりしているよう。。

もちろん、一般人はそんな探索は無理。

デビアスとナミビア政府だけが
その場所に入れると言う訳。

オレンジ川を挟むその周辺は
今でも立ち入り禁止区域。

しかしながら、その場所のすぐ近くには行けるのだ。
そこにはダイアモンドじゃないけれど
アゲットという石が打ち上げられる事も
よくあるのだとか。。


もちろん、ダイアモンドが打ち上げられても
全然おかしくない。。。
地理的にね。。

ということで期待大!笑
まあ、見つけても
持って帰れないんだけどもね・・・。涙

夫はこんなに厳重なダイアモンドの決まりに
ちょっと不満だったようで
調べ始める。。。

そして、ナミビアのダークな部分を知る。


ナミビアは昔
ドイツの植民地だった。
その後は南アフリカの植民地。
つまりイギリス。。
デビアスが宝石を採り続けていたのは
植民地だったから。。

デビアスはイギリス人の経営者。
彼は南アフリカでダイアモンドを発見し・・・
って、南アフリカの鉱山なんだけれどもね。。笑

植民地だったとは言え
デビアスは50年のみ
ナミビアのダイアモンドをとっていい
契約を随分前に結んでいたらしいが
未だにデビアスは取り続けている。

今はナミビアは独立したものの
どうも、いまでもその陰は色濃く
なぜか、半分半分の取り分。

この土地を破格の値段で借りているデビアス。
こんな値段のウン億倍は
稼いでいるのにね。。

ナミビア人々の国なのに。。
ナミビアの人々の資源なのに。。。

私からしたら
おかしい話し。

植民地時代でも
その国の資源を取り尽くすなど
もってのほかだが
植民地が終えても
何も変わらない。。。

このナミビアの殆どのダイアモンドを
取り尽しつつあるデビアス。

これが、地元の人に還元されれば良いのだが。。
そんな事はない。

ボツワナは
これが国民に還元されている。
教育も病院も無料。
多くの保障が国民に与えられている。

ナミビアは
ボツワナより埋蔵量も産出量も
多いはずだから
これが、国民に還元されてないのは
かなりおかしい。。。

ボツワナは
ダイアモンドの発掘現場を
見学できるが
ここナミビアは
全てシャットダウン。

近づく事さえできない。

見せれないのだろう。
それくらい沢山とれてる。。
そんな風にしか思えないのだ。

ちなみにデビアスは
流通させてないダイアモンドが
まだまだ沢山あるのだとか。。

今まで散々採ったのだから
地元住民に還元すれば良いんだろうけどね
まあ、そんなことしないから
金持ちなんだけれどもね。
金持ちは本当にやることが
えげつないよ。。。。。。

さて、もう一つ。。。
このダイアモンドがとれる場所は
どうも色々あった様子。。。

実は
ドイツが植民地時代に
ヘレロ族という
ナミビアに住んでいた民族を
大量虐殺したのだ。

このダイアモンドの発掘現場の近くに
シャーク島という島がある。
その島に
多くのヘレロ族の人達が連れて行き
大量に殺す。。。

どうも、このシャーク島は
デスキャンプ(死のキャンプ)だったよう。

事の発端は
ヘレロ族が
ドイツの侵略により
土地を奪われた事に
腹をたて(←当然だわな・・・)
反撃した事・・らしい。


その土地と言うのが・・・
ダイアモンドの採れている
あのデビアスがいる場所。。。

この場所に元々すんでいたヘレロ族。
もちろん、ダイアモンドとは
関係ない普通の暮らしをしていたが・・
ここを占領され
内陸部に追いやられたのだ。

だから、土地を取り返したかったのだろう。

しかし、ダイアモンドがあると分かっているこの土地を
ドイツ軍が手放すわけもなく
ヘレロ族の殆どを
シャーク島で大量虐殺したのだ。

また、ヘレロ族の人々を使って
人体実験も頻繁に行われていた様子。
アウシュビッツより随分前の話しだから
ドイツは元々こういう事を繰り返していたのだろう。

ヘレロ族の人々を切り刻み
頭を茹でて
標本を作る。。。
人間とは思えない発想。

その標本を
ドイツに送っていたと言う。。。

この写真があったが
あまりに酷いので載せない。

悲しい歴史。

今はドイツに謝罪を求めていたナミビア。
しかし、誠意のあるものではなかったと
受け取っている様子。

こういう歴史がある
ナミビアのダイアモンドの鉱山。。。


しかし、宝石を扱う者として
例え、中に入れなくても
是非ともこの場所は訪れたい・・

そう思っている。。

多くの人々が
ダイアモンドを求めて
不法に入国して
ダイアモンドを
拾ったと言われている海岸があるほど。

果たして
私はダイアモンドを波打ち際で
見つける事ができるのか。。。

まあ、見つけても
内緒だけどね。。。笑・・・