同胞 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

家を探し始めた私。
私の家探しは日本人からしたら変わっている。
何が変わっているかというと・・・
現地に直接行って
空室状況や値段を確認する。

バーレーンは狭い国。
外国人が住める場所は大体決まっている。
その場所には多くのコンパウンドが存在するのだ。
そこに直接行き、
車でウロウロし、コンパウンドの看板を見つけては
その中に入り、気に入れば情報を得る。
もちろん、門番の人に許可を得る。

かなり面倒くさい。
インターネットがある今のご時勢に
何でそんなことをしなければいけないのか??
そう思った、そこのあたな!!!
それは間違いです。
なぜなら、ここバーレーンではその手が使えないのです。

インターネットも普及してるし
ウェブサイトもある!
賃貸物件をのせているサイト。
そこを利用すればいいのだ。
普通は・・・
しかし・・・・・ここはバーレーン。
サイトの中身もバーレーン化してしまっている。

つまり、サイト内の情報は昔のもの又は嘘の情報が多い。
サイトでいい物件を見つけて不動産屋さんに電話しても
その物件が存在する確立は20%以下
かなり低い。
もうなくなった物件や
説明内容と画像がまったく違うもの。

そして更に、そのサイトには必要な情報が記載されていない。
どの物件なのか?
何が近くにあるのか?
物件に何が付随しているのか?
などなど、物件を決める上で必要なことが
きちんと記載されていないのだ。

これには理由がある。
それは・・・ほかの不動産屋さんに情報を握らせないため・・・。
仕事をとられる可能性があるので
詳細をサイトにのせれないのだ。
だから、いちいち電話をする必要がある。

そして、電話をすると・・・
まず一番にきかれることは名前でもなくなんでもない
「あなたは業者(不動産屋さん)ですか?」から
会話が始まるのだ。
もう・・・本当に面倒。
そして、金額を吹っかけてくることもあったりと、
もうイライラそのもの。
そして、こっちの不動産屋さんは態度が微妙な西洋人か
インド人で調子がいいことを連発する、イマイチ信用できない人か
金額を最初から吹っかけたり、自分の都合だけで話をする
まったく話にならないアラブか・・・のこの3種類。

不動産屋さんに頼んでもいいことはまるでないのだ。
だから自分の足で探す。
クタクタになりながら、
でもそっちのほうが、精神的に疲れなくて助かる。
そして、時々お得な情報を手に入れられるのだ。
このやり方は、何も私だけじゃない。
多くの人が同じようなやり方をしている。
それくらい、不動産屋さんやサイトは当てにならないことが多い。

さて、そんなこんなで、自分の足で探し始めた私。
しかし・・・問題があるのである。
それは・・・よく間違えられること。

ある日のこと。
この日も物件を何軒か回っていた。
いつも門番はインド人のことが多い。
しかし・・・今回はフィリピン人だった。
門番の彼に
「ここに空室はありますか?」というと
「ああ、15番の家にいって!」という
「そこの家に行けば家の中が見れるの?」というと
「そうだ。」という

そして、15番の家に行くと・・・
そこには誰かが住んでいる様子・・・。
あれ?間違ったかな?
そう思って
もう一度門の場所に戻り
門番の男性に番号を確認する。
すると・・・
「15番で間違いないよ。
大丈夫、君なら採用されるから!
自信もって!」という。
「????」と・・・意味が全然わからない。
しかし、応援されているよう・・・。
すると通じてないと思ったのか
タガロ語(フィリピンの言葉)で話し始める。

そしてやっとわかった。
この人、私に仕事の世話をしたんだ・・・。
メイドさんと思ったんだろう・・・。

「いや、あの、住む家を探していて、仕事じゃないのよ。」と
いうと笑顔で
「ああ!メイドさんじゃないのね。
そうだったんだ~!」と笑う。

このパターン実はこの家探しでは何度もあった。
メイドさんとして仕事を斡旋されたこと・・・
又は、金額が私には高いと思うと
ここはあなたの住めるところじゃない・・・とか
親切に教えてくれる。
もちろん、フィリピン人として。

私は日本人にも(日本語を話しているのに)
日本人に見られないことが多いので
そのこと何とも思わないが、
さすがにこう何度も言われると
私って、顔がフィリピン系なのね。。。と自覚した。

助け合いなのだろうか、
彼らは私のことをフィリピン人として間違いないと思い
彼らの同胞として沢山助けてくれる。
町にいても一緒。
メイドさんや店の店員と目が合うと、微笑まれる。
同じ国の友として・・・。
「頑張りましょうね!」そんな笑顔に見える・・・。
フィリピン人として話しかけられることも多い。
しかし、その内容がいつも私には関係のないことで・・・
最後には日本人だと言わざる終えなくなる。

せっかくの気持ちを何だか台無しにしたような
なんか複雑な気持ち。

とにかくそんなこんなで、
同胞と思われているフィリピン人からの予想外の親切心のせいで
何度も仕事を斡旋されかけ
家探しは微妙な感じで難航していくのであった。


同情するなら
仕事じゃなくて・・・家を見せてくれ~!!