砂漠でキャンプ ~暗闇のなかで~ | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

何とか、砂漠には入ったものの、辺りは真っ暗になっていった。
キャンプをする場所を探さなければ・・・。
目を凝らしてキャンプできそうな場所を探す・・・。
この日も月明かりに助けられて、多少は見えた。

しかし、辺りはどう見ても砂丘・・・。
実はこの道、砂丘と砂丘の間にある谷のようなところを走っている・・・。
砂漠入り口から10キロほど進むと
木が見えてきた・・・。
ん??
砂漠に木が生えている??
不思議!砂漠に木が生えているなんて・・・。
水もないのにどうやって生きていけるのだろうか・・・

そんなことを思いながら、道路脇を見ていると
道路から100メートルほど離れた場所に小高い丘を発見!
そんなに高くないので、車で登れそう!!
試しに、道路から離れてこの丘を登ってみた。
すると・・・
いい感じに平らな場所。
車の来た気配もなく、
横は急斜面の砂丘!
ちょうどいい!!
と言うことで、キャンプ場所を難なく発見し、テントを張ることにした私たち。

暗闇の中、車のヘッドライトをつけたままテントを張り出した私たち。
子供たちは車の中で待機!
しかし・・・問題発生!
風が強い。
砂が舞っている・・・。
こんな状態でテント脹れるのか??
強風と暗闇の中必死にテントを広げる。
そして、テントに杭を打つが・・・
杭が刺さらない!
当然だが、砂漠の砂はやわらかい。
杭など刺さるはずがない。
なのに、アホな私は杭を打ってしまった。
そして・・・・杭は暗闇の中、砂の中に埋まり
帰らぬ杭となってしまった。
杭4本とも砂漠の中に消えてしまった・・・。

まずい!
何とかテントを固定しないと・・・・。
そう思い、車から重い荷物を持ってきて
四隅に置く。
そして、テントを何とか張った。
しかし、風の抵抗が強くなり、テントが重しを引きずって動き始める。
まずい!!
今度はテントの中に体重の一番重い夫を残し、
更に荷物をテントの中に急いで運び込む。
テントの端にありったけの重い荷物を運び込み、なんとかテントは固定された。

今度は食事つくり・・・。
こんなに風が吹いていたら、外では食事は作れない。
全部砂まみれになる。
と言うことで、テント内で食事を作る。
体調の悪い息子におかゆを作り、
そのほかの人はお握り!
そして、鳥の丸焼きとサラダ・・・。
今晩のメニュー
しかし、鳥の丸焼きだけは、外で作る必要があった。
夫が強風にもかかわらず火を起こしだした。
すると・・・風が少し弱くなり始めた。
ラッキー・・・

焚き火用の木はなんと、砂漠に落ちている枝。
砂漠に枯れた枝が沢山落ちていて、それがよく燃えるのである。
そして、このキャンプ始まって以来のとても綺麗な焚き火の完成!
子供たちは大喜び!

風がやんだので、子供たちもテントから出てきて、
枯れた枝を拾って回る。

砂漠を子供たちと歩いてみた。
もちろんテントの周りだけだが・・・。

砂漠の砂は足に当たっても嫌な感じがしない。
私はビーチの砂は苦手である。
足にまとわり付くので・・・。
ケニアのパウダーホワイトのビーチの砂でさえ、ベタッとした。

しかし、砂漠の砂は足にまとわり付かない。
さらっとしていて、気持ちがいい。
足を少し揺らすだけで、砂は取れる。
粒子が本当に細かくて、サラサラしている。

そんなことを思いながら枯れた枝を子供たちと拾って焚き火の中に
枝を落とす・・・。
焚き火の火はオレンジ色の燃え上がり本当に綺麗!

今まで元気のなかった息子でさえ、この焚き火は気に入ったようで、
枝を集めては焚き火のそばへ持ってきていた。
焚き火の周りにみんなで座り、星を眺める。

砂漠は本当に静かで真っ暗。
しかし、山とは違う何かを感じた。
私の知らないもうひとつの自然の形。
全てが初めてで、不安であったけれども、
思い切ってここにキャンプして本当によかった。

気温はちょうどいい。25度くらい・・・。
暑くも寒くもない。
空気は乾燥していて、さわやかに風を感じられる。
辺りは静まり返り、静寂。
パチパチと木が燃える音がする。

風が少しあり、空気に砂が混じっていいるので、
テントの中は砂だらけだけれども、
もうここまできたら気にならなかった。
べた付かないのが多分大きな原因。
快適そのもの。
みんなで砂の混じったお握りやチキンを食べながら
(大気中に砂があるので、どうしてもじゃりじゃりする)
歌を歌いながら、
話をしながら夜はふけていった。
砂漠と焚き火と星と月の輝く夜空と・・・
これぞ、アラビア~ンな感じ!
砂漠の民はこんな風に夜の砂漠を過ごすのだろうか・・・。
なんてことを考えてうっとり~!
本当に素敵な夜だった

夜もふけて、テントに戻ると・・・虫がいっぱい!
砂漠に来て一番驚いたのは、砂漠には生き物が沢山存在すること。
虫いてや草木が生えている。
なぜ、水がないところでこんなに生き物がいるのか・・・。
その答えは次の日の朝思い知ることとなるのであった。

つづく


砂漠の月。
大気中に砂の粒子が含まれているせいで、
ちょっと霞んで移っています。
それでもキャンプをするたびに、
月がどれだけ明るく夜空に輝いているのか・・・。
実感します!
日頃は月の明かりなど気になりませんが・・・。
こうやって自然を感じれることは素敵なことなのですね。



国際恋愛・結婚 ブログランキングへ

にほんブログ村<


FC2 Blog Ranking