やってられない寿司パーティー 1 | 国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

国際結婚 こんなところまで来てしまった・・・

これは、私の過去の記録(日記)です。
イギリス人の夫と国際結婚 
中東で海外生活を経て
やっと日本に戻ってきた。。
海外でも日本でも何故かいつも微妙に波乱万丈をしている
2児の母です。

セルタの5週間のコースを終え、
やっと夫が帰ってきた。
駅のホームで夫が汽車から
降りてくる姿は
今も覚えている。
その姿を見て
なんともいえない気持ちがこみ上げていた。
「ただいま!」と日本語でいう夫
「おかえりなさい」と日本語でいい、
夫にしがみつき
鼻水をたらしながら子供のように泣きまくった。
嬉しさと、安堵感、今まで我慢していた感情が
一気にあふれでた。
「これからはずっと一緒だからね。苦労かけたね。」と夫はささやいた。
このときほど夫の存在を心強く思ったことはない。

私の5週間も大変だったが、夫の5週間も大変だった様子。
5週間の間に5人もの脱落者(全員現役イギリス教師達)が出たのだ。
夫は寝る間も惜しんで勉強し、
優秀な成績でこのコースを終えていた。

夫のいる生活は
以前の私がおかれいた環境とは違った。
まずは気持ちが楽になったような気がした。
家事も進んで手伝ってくれた。
精神的にも肉体的にも楽になっていく。
落ち込み、ふさぎこんでいた私も少しづつ
明るさを取り戻していった。

しかし、夫は私の今までおかれていた環境を
楽観視してはいなかった。
実は5週間もの間連絡は取り合っていたが、
私は自分の身に起こっていることを
夫には伝えていなかった。
勉強に集中してもらうため、
余計な心配をかけたくなかったからだ。

夫は義父母の性格は熟知しているので
私の身に何が起こっていたか
夫が帰ってきてからの私の行動で
想像できたようであった。
そして、夫の怒りが爆発するのである。

その日義父母の友達が夕方家にやってくることになった。
義母は何を友達にふるまうのか
思案していた。
今回訪れる友達の中に、息子と娘にプレゼントをいただいていた
友達も入っていたため、
私も彼らになにかお返しを考えていたところでもあった。

そこで、「日本から来た嫁プレゼンツ寿司パーティー」はどうかと提案した。
当時イギリスは寿司ブーム
とはいえ、魚が苦手なイギリス人が多いので、
巻き寿司やにぎりではなく、チラシ寿司を義母に提案してみた。
考えるのが面倒だったようで、あっさりこのときはこの提案をのんだ義母。
しかし、義母はチラシ寿司を知らなかった。

さっそく買い物に行く。
何を思ったか、義母は義弟に連絡し始めた。
友達の家に1泊で彼女と行っていた。
この日に帰ってくるので夕食がいるかどうかの確認であった。
答えは「いらない」とのこと
チラシ寿司の材料と巻き寿司の材料を購入した。
巻き寿司は今回のメニューではないが、
いつか巻き寿司を作るときのためにたまたま購入したものだった。
全て自腹で購入

そして家に帰り、さっそく作戦開始
夫も久しぶりのチラシ寿司に興奮気味
日本を離れるときに日本食の材料を
日本から送っていた。
私達からしたら、貴重な食材であった。
その食材から乾燥シイタケや桜でんぷんも使う。
そして、私のチラシ寿司には鶏肉を使う。
5時からつくり始めた、
順調に終わりつつあった。

何を思ったか義母は弟カップルにまた連絡
「今日はお寿司なのよ。本当にいらないの?」と義母
「やっぱりいる」と弟
電話を切り
私に義母は弟カップルも夕食がいるといいだしたのだ。

続く