宮里藍選手 引退会見に思う。勝手にですが。 | 桐林宏光オフィシャルブログ Powered by Ameba

宮里藍選手 引退会見に思う。勝手にですが。


「モチベーションを維持するのが難しかしくなった」

宮里藍選手が 現役選手を引退する理由として述べたこと。

引退宣言があって 引退の理由は 結婚か、怪我かなにかと思ってもみたが

実に 宮里藍選手らしく 期待を裏切らなかった。

でも そこに 彼女の苦しみもあったのかもしれない。

すみません、これからは 私の勝手な意見なので いろいろ

ご了承お願いいたします。

宮里藍選手が2003年に高校生でプロの試合で優勝し、その後 プロ入りし、それから 14年間 LPGAを代表とする看板トッププロとして いろんな使命を背負って 走り続けてきた藍選手でした。

藍選手の登場は 奇跡とでもいうようなタイミング、

LPGAにとっても 奇跡的なできごとでした。

彼女が持っている宿命、運命、そして使命。

その役割を演じること、

もともと 藍選手自体も

「すべてにおいて一流になること」

「プロゴルファーである前に ひとりの人間であれ」

それらを信条に 自分のセルフイメージと 周りが期待するセルフイメージが こんなにも合致してしまった選手はいなかったとおもう。

まさに 奇跡の選手。

それ自体に 感謝の念しかない。

自分への期待と 周囲からの期待のベクトルが一致し、それが世の中の潮流に合致し、宮里藍というイメージを作り上げた。

きっと 彼女自身もその宮里藍という役柄になるべく

たまたま意識が一致していたこともあり、 快く イメージ像の創造に邁進できたのだと思う。

「自分が求めているゴルフができなくなってしまった。理想とする姿がそこにはなかった」

それをスランプとおもわれる時期からずっと感じていたのでしょう。

自分のプレイスタイルの確立ができることが ゴルフにおいて 幸せなことのひとつだが その自分のプレイスタイルが崩れ、 自分の信条としていたパットにイップスの症状があらわれ、 そこに スポンサー、周囲の期待が加わるとさらに苦悩は深まる。

期待に応えよう、応えることが 宮里藍であるというセルフイメージが 自分の中にも 周囲にも 出来上がってしまっていた。

「周りに感動を与えること」を使命感に生きてきたのかもしれない。

つまるところ ある時期にバーンアウトの状態になってしまったのであろう。

スランプといえる時期に 彼女の救いは 暖かい家族の存在であったと思う。

家族の価値観、DNAが まさしく 彼女の行動をつくっている。

「無理してやらなくていい。ゴルフが全てじゃない」というコーチである父親の存在。

 

まだまだやれるのに~・・・と思うのは勝手なこと。

本人は、きっと、

宮里藍という役柄を演じるのは もうメンタルバッテリー無くなりましたということ。

もう それで 充分。 役割を演じたのだと思います。

これからは 一呼吸おいて ご自分の出来ることで また ちがう側面からの 宮里藍というパフォーマーをみせてくれると思います。

でも 今シーズンは 精一杯、 スポンサーさん、ファンの皆様へ お礼参りをしてくれることでしょう。 きっと 楽しくゴルフができることでしょう。

とにかく 奇跡の存在である宮里藍選手に 感謝、敬意を表したいと思います。

でも 女子プロのトップ選手ならではの 引退会見であったのではないでしょうか。

今後、 男子プロの引退会見は おこなわれるとは 思えません。やはりそこは 男女差があるように思います。

女子のほうが 自由に感じます。 それは 例えば 選手のあと 結婚して

奥様という役柄のセカンドキャリアがあるかもしれないという女子ならではのこともあるかもしれませんね。

それにくらべて 男子は大変です。 男子プロゴルファーのセカンドキャリアは あるのでしょうか? どうなのでしょうか?

ま、 とにかく 宮里藍選手が 日本に、 この世に 、この時代に誕生してくださったことに すべてにおいて感謝します。