本屋大賞決定 | 帰ってきた神保町日記      ~Return to the Kingdom of Books~

本屋大賞決定

 2010年の本屋大賞が先ほど決定しました。

                  冲方丁「天地明察」

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 自分が一押しの作品だったので、この受賞は素直にうれしいです!
 昨年の12月のブログでも、この本について書きました。
 これを読んだときはまだ入院中。実は仲良しの書店さんが、発売前に出版社が書店さん向けに配るサンプル本をお見舞いに送ってくれたのでした。
 まだ表紙もできていなくて、白地に「天地明察」とタイトルが印刷されているだけ。著者の冲方丁はSF作家だと思っていたので、歴史ものを書いたということでまずびっくり。
 「どうかな~」と思いながら読み始めると、これがまたやめられない面白さでまたびっくり!
 発売後、テレビ等で取り上げられていましたが、もっともっとたくさんの人に読んでもらいたい作品だったので、この受賞には納得。
 ノミネート作品の中に「1Q84」があったので、これが選ばれたらどうしてくれよう!?と思っていたが、幸いノミネート10作品の中では最下位でした。
 作品的にダメって意味ではないですよ。この賞の意味は、面白いんだけど、まだまだ人々に知れ渡っていない本を如何に売り伸ばすかってところにあるはず。「1Q84」はほっといてもバンバン売れるから選ぶ必要はないのだ。
 それはともかく「天地明察」は本当に面白いので、未読の人はぜひ!