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2016年09月24日

プロフェッショナルの仕事とは? 「ハドソン川の奇跡」

テーマ:今日の映画

『ハドソン川の奇跡』

 

 

 2009年の1月に実際に起きた事件の映画化。

 監督のクリント・イーストウッドは、今回も熟練の演出で、プロフェッショナルとは何かを見事に描いている。

 乗員乗客155名を乗せたサレンバーガー機長の操縦する飛行機は離陸直後、エンジンに鳥の群れが衝突したことでエンジンが停止。ただちに近隣の空港に引き返すようにと管制官からの指示があったが、そこはニューヨーク上空わずか850メートル。空港に引き返せそうとすれば大都市に墜落し、大惨事となると判断した機長は機体をハドソン川に不時着水させる。機体は無事に着水し、155名全員が生還する。

 一躍ヒーローとなるサレンバーガー機長。

 しかし事故調査委員会は、空港に引き返す余裕は十分にあり、むしろ乗客たちを危険な状況に引き込んだのではないかとサレンバーガーを追求する。

 はたして彼の判断は間違っていたのか?

 

 コンピューターのデータ解析や、シミュレーターでの同一条件でのフライトでは、空港に無事に引き返せたという結果が出る。

 しかしそこには、その場にいたパイロットたちでしか知り得ない重要な要素が抜けていた。

 人はかつてない困難な状況に陥ったとき、どういう判断を下すのか?

 その判断を裏打ちするのは、運や偶然などではなく、蓄積された経験と正確な技術。そして155名の命を救ったのは、決して奇跡などではなく、もちろんサレンバーガー機長ひとりの功績でもない。

 その答えは物語のラスト、機長自らの言葉で語られる。このシーンが実にグッとくる。

 エンドクレジットでは、実際のサレンバーガー機長と生還した乗客たちの姿が映し出され、これも感動的。

 プロの仕事と誇りを高らかに歌い上げた傑作。

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2016年09月24日

信仰とは?豊かな生き方とは?「ラサへの歩き方〜祈りの2400km」

テーマ:今日の映画

『ラサへの歩き方〜祈りの2400km』

 

 「五体投地」を知っているだろうか?仏教における最も丁寧な巡礼の方法で、前身を地面に投げ打ちながら、尺取り虫のように聖地を目指して進んでいく。

 僕は過去に何度かテレビのドキュメンタリーで見たことがあり、なんて過酷な巡礼なんだ、と思っていた。

 この映画は、チベットの小さな村に住む11人が五体投地で、1200キロ離れた聖地ラサへ、さらにそこから1200キロ離れた聖山カイラス山を目指す物語。
 フィクションだが、登場するのはすべてチベットに住む演技経験のない村人たち。

 でも彼らの自然なふるまいや表情が、まるでドキュメンタリーを見ているかのようだ。

 五体投地については過酷でストイックな印象を持っていた。しかしこの映画で描かれる巡礼者たちの姿は、過酷には違いないけれど、同じ目的を持った者同士の和気あいあいとしたものだ。

 巡礼者たちの旅をサポートするために、野営道具を積みこんだ荷車を牽引するトラクターが並走する。そして1日の行程が終わると、その荷車から全員が入れる巨大なテントが下ろされ設営され、みんなで食事をしながらその日の旅を振り返り、一緒に眠りにつく。この様子が何とも微笑ましい。

 祈り、食べ、眠り、そしてまた祈り、食べ、眠る。シンプルな生活が2400キロに渡り続けられる。
 旅の終盤、トラクターが故障し、荷車を人力で引いていかなくてはならなくなる。荷車を引いている間は五体投地ができない。そこで荷車を数百メートル引いたあと、一旦荷車を置き、引き始めた地点まで戻って五体投地で荷車を置いたところまでやってくる。これを繰り返し、ラサまで旅を続ける。
 インチキをしようと思えば、いくらでもできるのに、彼らは決してそれをしようとはしない。
 信仰とは何だろう?豊かに生きるとはなんだろう?

 そんなことをチベットの雄大な景観が語りかけてくる。

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2016年09月24日

40年にありがとう!「こち亀展」

テーマ:アートな1日
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こち亀展」に行ってきました。
少年ジャンプに毎週載っているのが当たり前だった「こち亀」。でもその当たり前が、とてつもない努力の賜物であることが本当によく分かります。
そしてこの作品がマンガという枠を超え、東京から見た戦後日本の移り変わりを、見事に記録してきたことに、あらためて感心させられます。
時代ごとの社会現象や流行をネタという形で的確に描くセンス。そして失われ行く下町の風景を、緻密に描いた背景の数々。
ギャグマンガということで、サラッと読んでしまうことが多かったけれど、実は絵に対するこだわりがとても強い作家さんだということがよく分かります。
だからこそ、神田明神に絵巻物を永年奉納するという名誉を授けられたのでしょう。
この絵巻物も展示されていますが、本当に素晴らしい絵です。
そして会場のいちばん最後に展示されている、この会場でしか読めない描き下ろしのエピソード。おそらくこれが本当の最終回と思わせる、胸にジンとくるお話です。
いや、これは新たな始まりなのかもしれない?
きっと「こち亀」はまた帰ってくるような気がします。
東京での展示は今月の26日まで。「こち亀」が好きなら必見です!
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2016年09月20日

ジュリア・マーガレット・キャメロン展

テーマ:アートな1日

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 日曜は三菱一号館美術館で「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」を鑑賞。
 彼女は19世紀のイギリスの写真家。48歳から写真を撮り始めたが、当時記録媒体としか見られていなかった写真を芸術にまで高めた人物。
 ソフトフォーカスを多用し、時には現像時の傷や汚れまでも作品の一部としている。逆にそれが現代のデジタル写真にはない、作り上げられた作品としての写真の希少性を際だたせる。
 宗教画を題材とした作品が多く、写真と言うよりは絵画的なセンスを感じる。
 デジタルのパキッとした画質に見慣れた目には、かえって新鮮に映った。

 

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2016年09月19日

トーマス・ルフ展

テーマ:アートな1日

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 この3連休は美術館めぐり。
 土曜は東京国立美術館で「トーマス・ルフ展」を鑑賞。
 トーマス・ルフはドイツ人で、2年前に観たアンドレアス・グルスキーと同じ会派に属する現代の写真家。
 会場に入ってすぐのところに展示されている巨大なポートレートに、まず圧倒される。
 写真の持つ情報性にこだわった作品が多く、自ら撮影したもののみならず、ネット上に氾濫する無数の画像の中から素材を拾い出し、独自の解釈でデジタル的に加工処理したものが面白い。
 デジタルと現実世界の境界線に横たわるメディアとしての写真の可能性を感じさせる。

 

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2016年09月19日

信じることの難しさ 「怒り」

テーマ:今日の映画

『怒り』

 

 

 吉田修一の原作は下巻を数十ページ読んだところだったが、先に原作を読んでいた嫁さんが早く観たい!というので一緒に観に行った。
 夫婦惨殺事件の犯人と思われる、東京、千葉、沖縄に現われた3人の素性の怪しい男をめぐる物語。
 真犯人を探す謎解きミステリーのように見えるが、物語の核心は人を信じることの難しさだ。
 そして犯人が犯行現場に残した「怒」の文字。
 犯行の動機が込められているのと同時に、現代社会に鬱積するあらゆる「怒り」の象徴でもある。
 それは物語の中では、沖縄の「怒り」であり、マイノリティーに対する偏見への「怒り」であり、格差社会への「怒り」である。
 こうした抑圧された怒りと、人を信じることのギリギリの境界線を探りながら物語は進み、息苦しくもスクリーンからは目が離せない。
 3カ所で同時進行する物語をコンパクトにまとめ上げた脚本と、巧みな演出と編集で流れるように紡いでいく監督の力量が見事。
 演じる俳優たちもすばらしい。彼らの演技を見るだけでもこの映画の価値はある。

 

 映画の内容とは関係ないけれど、舞台となった沖縄の離島のシーンが妙に既視感があった。あとで公式サイトを見てみたら、ロケ地となったのは伊平屋島と前島。どちらもシーカヤックで沖縄本島から漕いで渡ったことのある島だった。

 そんな懐かしさもあり、重苦しい内容にも関わらず、なんだか親近感を感じた。

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2016年09月07日

絶景へのバリアフリールート

テーマ:なんくるないさ~

 先週の金曜から今週の月曜まで夏休みを取って、沖縄へ出かけていました。

 初日は 那覇で1泊し、2日目は慶良間諸島の渡嘉敷島へ渡り1泊。3日目は本島に戻り、レンタカーで浜比嘉島まで移動し1泊。

 やや強行軍の3泊4日の旅でしたが、久しぶりの沖縄を満喫しました。

 今回旅したのはいずれも以前に行ったことのあるお気に入りの場所ばかり。

 そんな中でうれしい発見がひとつありました。

 それは浜比嘉島の近くにある宮城島へ行ったときのこと。

 この島には「ぬちまーす」という海水から製塩を行なっている工場があります。

 この敷地内に「果報バンタ」という絶景ポイントがあります。

 ここを訪れるのは今回で3回目。

 果報バンタは絶景ポイントであると同時に、パワースポットでもあります。

 敷地内の駐車場から小高い丘を登ったところに、その絶景ポイントがあります。

 下の写真で女性が下りてきている道がそうです。

 

 

 この道を登って行くとやがて階段が現われます。

 

 

 この階段があったために、初めてここを訪れたときは同行者が嫁さん一人しかいなかったので、車椅子ではここを登れず断念。

 嫁さん一人で上まで行ってもらい、写真だけ撮ってきてもらいました。

 2回目に訪れたときには、友人2名がいてくれたので、3人がかりで車椅子ごと待ち上げてもらい、念願の絶景スポットに到達。この目で絶景を見ることができたのでした。

 そして今回。二人の息子を連れてきていたので、前回同様車椅子ごと持ち上げてもらって上まで登るつもりでした。

 ところが階段の手前まで登ってみると、左方向に見覚えのない道があります。

 「なんだ?この道は?」

 

 

 なんとそれは、絶景ポイントまで段差なく登れるバリアフリールートだったのです!

 昨年来たときにはなかったので、おそらくぬちまーすの人たちが新たに作ってくれたのでしょう。

 傾斜はかなり急なので、登りには自信のある僕でも、ひとりで登りきるにはちょっと手強く、息子に後ろから押してもらいながら登りました。それでも階段を持ち上げてもらうよりははるかに楽です。

 登りきった先には、待望の絶景ポイントが待っていました。

 この日はあいにくの曇り空だったため、海の青さが今ひとつでした。それでもこのバリアフリールートを作ってくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいで、とても満足でした。

 

 

 ちなみに下は去年来たときの写真です。快晴の空の下では、こんな風に見えます。

 

 

 これでまたひとつ、新たな沖縄のバリアフリー観光ポイントができました。

 注意点としては、坂道はかなり急なので、必ず介助者に付いてもらうこと。下りのときは、介助者に支えてもらい、後ろ向きで下りるのが安全です。

 また上の絶景ポイントはところどころ粘土質の地面となっているので、雨上がりのときはかなりぬかるみます。今回がそうで、僕の車椅子のタイヤには粘土質の土がべっとりとまとわりつき、移動が大変でした。

 下りきってからは、ぬちまーすの工場で水道をお借りし、嫁さんと息子の二人掛かりで車椅子のタイヤの洗浄をしなければならず、大変でした(笑)。

 

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2016年09月04日

マジックアワー

テーマ:なんくるないさ~
ただいま夏休みで、沖縄の慶良間諸島にある渡嘉敷島へ来ています。
13年前に初めてこの島を訪れてから、ここの海の美しさにすっかり魅了されてしまいました。
以来、何度もこの島にやって来ています。
でも何度来ても飽きることはありません。
今日はきれいな夕焼けが見られました。

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2016年09月01日

あれから20年・・・「星野道夫の旅」

テーマ:アートな1日

 

 

 今週の月曜日、仕事帰りに銀座松屋で開催中の「星野道夫の旅」を観てきた。
 星野さんが残してくれた写真の光景のほとんどは、実際に目にすることはないだろう。
 でもその世界は、間違いなくこの地球に存在する。
 そんな光景のひとつであったトーテムポールの島・ニンスティンツを15年前に旅した。
 その旅は、間違いなく僕の人生を豊かにしてくれた。
 星野さんの写真に出会わなければ、この旅はなかっただろう。
 星野さんが写真家を志すきっかけになったのは、アラスカの村の1枚の写真だった。
 たった一度目にした光景が、その後の人生に勇気を与えてくれる、と星野さんの言葉にあった。

 そして星野さんの写真には、そんな力があると改めて感じた。

 星野さんの写真は、僕の生きる勇気の糧のひとつである。

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2016年08月28日

ボーイ・ミーツ・ガールの新たな傑作「君の名は。」

テーマ:今日の映画

『君の名は。』

 土曜日に新海誠の新作「君の名は。」を鑑賞。

 上映開始の1時間半前にチケット売り場に着いたのだが、すでに客席の9割くらいが埋まっていた。
 公開2日目とは言え、そんなに人気があるのか!とよく見ると、上映終了後に新海監督の舞台挨拶があるとのこと。

 なるほど、ならばなおさら観ておかねば!幸い車椅子でも鑑賞可能な席が空いていたのでゲット。

 

 さて、映画はと言うと、これは傑作!

 ネタバレになるので詳しくは書けない。

 高校生の男の子と女の子の身体と心が入れ替わる話、というのは事前に知っていて、大林宣彦の「転校生」みたいな話かな、と思っていた。
 ボーイ・ミーツ・ガールの話ではあるのだが、ひねりが効いており、さらに意外な方向にスケールアップする。

 これは、出会えなかった人、出会えたかもしれなかった人、そしてこれから出会う人についての物語だ。

 上映後に舞台挨拶に立った新海監督が言っていたのだが、2011年の東日本大震災がストーリーに影響を与えているとのこと。

 映像面では、日本が得意とする手描きアニメの美しさが存分に発揮されている。決してピクサーのフルCGアニメに負けていない。クライマックスの空のシーンは、ぜひ大スクリーンで観てほしい。

 

 

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