最近の大学事情!!
不況で地方の大学が一息つける?
大学での授業を受け持たせて頂いていると授業以外でも気になることが多い。
このまま少子化が進んで地方の大学の経営や生き残りは大変であろう。
やはり国や都道府県がしっかり支援しなければ存続すらできなくなる大学も日本全国、多く存在するだろう。
そんなことを考えたりする。
大学も推薦入試を工夫したり、高校への営業活動を重視したり、地域や保護者の皆さんに開かれた大学としての働きかけも増えてきている。
さらに中央の有名大学でさえ受験生の減少も含め危機感を感じ様々な対策を打っている。
定番ではあるが野球や駅伝、卓球・ゴルフなどスポーツを通じて大学の知名度や魅力度をアップしていく方法。
さらには系列高校などを各地に増やして早くから優秀な学生を確保していくやり方。
あの早稲田大学でさえ九州に系列の付属中・高を創設したり非常にサバイバルな様相である。
一方昨日聞いた話によると、昨年からの不況が地域の大学には好結果をもたらせているらしい。
親の収入が減ったので関東や関西を希望していた学生も地元の広島にある大学に進学し、家から通ったりしているらしい。
高校卒の雇用が悪化すれば反対に大学や専門学校に進学する学生も増加するという。
今年の推薦入試の状況も好調と聞く。
なるほどこういう地域への経済の波及もあるのかと改めて驚く。
しかし考えてみると自分の行きたい大学ややりたい学問が親の収入によってコロコロ変わる状況も決して好ましい状況ではない。
もちろん奨学金やいろいろな活用もあろうが、国公立を含めて大学の入学や授業料が高すぎるのである。
今国は高校の無償化の議論がされているが、早く大学までその考え方が広がらなければならない。
早くから働く人も当然いるし、職人として修業を積む人もいるし、いろいろな人が自分の選択肢を多く持てる状況が大切である。
諸外国には大学まで授業料等が無料である国も少なくはない。
支援はばら撒きではなくこんなところに配慮するべきだ。
政治の考え方一つで若い学生たちの将来が大きく左右されるのである。