今朝、NHKの番組を見ました。

「母が重たい」という、女性の悩みがテーマでした。


番組の詳しい内容はコチラ



見ていて、色々思い出したことがありました。



私がビリーフチェンジセラピーを受けてびっくりしたのは、

今の私の状態は、父との関係が原因と思っていたのに、

意外にも、母との関係が大きく影響していたということ。



私の意識の中では、


父が長年精神の病を患っていたこと、自殺したこと。

そのことが、自分の成長過程に大きな影響を与えたと思っていました。


今思えば、それもあったけれど、

実は実は、母との関係が大きく影響していたのでした。


全く気づきませんでしたが。



いや、正確にはちょっとだけ気づいていたかな。


ビリーフチェンジセラピーを受ける以前のこと。


斎藤芳乃さんのマリアージュスクールを受講したときに、

芳乃さんにお礼と感想のメールを送りました。


芳乃さんのブログでは、

セミナーを受けた方からの体験談が多く紹介されています。


私の感想も、ブログで紹介してくださいました。

貴重な気づきは、きっとそれを読んだ他の誰かの役に立つと思うので

ぜひ紹介させてもらえますか?と依頼を受けて快諾しました。



そのブログ記事には、私の感想メールの紹介のあとに、

芳乃さんが解説を加えてくださっていました。

その中に、こんな一文がありました。


~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~


S様ご自身の親が幸せではない...苦労をしているということが

S様ご自身に大きく影響されていました。


そして、親と同じように、今までは犠牲の人生を歩んだり、

女性としての自分を押し込めてしまうことが当然だと思い込んで、

そのルールで生きてしまっていたのです。


また、親のルールで生きることが親への愛だとも誤解してしまっていたのですね。


~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~ ☆ ~



これを読んだとき、


??? そうなの?

もしかして、お母さんって事??



と、不思議な感覚を感じました。



実は、セミナーの中では、個人的な家族の話などはしておらず、

一斉のグループワークをしたり、心理についての話を聞くという流れだったので、

どうしてわかったの??ととても不思議に思ったのを覚えています。



その頃の私は、10年くらい前から一人暮らしもしているし、

そんなに母と密着している感覚はなかったのです。



でも、何か迷ったり、これってどうなんだろう?と思ったり、

やりたいなーでも、いいのかなー

などと思うときに、自動的に母の反応を思い浮かべるという事がありました。


お母さんがいたら、こう言われるな。

でも、今はいないからいいよねー。という具合に。


母から言われそうな言葉を基準に、

それを選択したり、

逆にそれを振り切るように逆の選択をしたり。


自分はどうしたいのか?どう思うのか?という

自分基準ではなかったです。

自信がない分野の判断に関して、それが顕著でした。



その数年後、

ビリーフチェンジセラピーを受けました。


ビリーフチェンジセラピーの手法は、

現在悩みとなっている繰り返している行動パターンや、

その状況や相手に対する思考や感覚は、

あなたが子どもの頃、誰に対して持っていたものですか?

というところを見ていきます。



子どもの頃に刷り込まれたビリーフは、

無意識の反応として、

大人になった今も繰り返しているからです。



ビリーフチェンジセラピーを何度か受けながら、

実は母に対して、

怒りや悲しみの気持ちを持っていたことを発見しました。


本当はもともと胸の奥にあったけれど、

そんなことは感じてはいけないと思っていたし、

感じていないことにしたかったのでした。

=そんなことを感じる自分は受け入れがたかった。



腹が立つとか、いやだという怒りを感じることは、

自分の境界線を守るために必要な感情。

出しちゃいけないと思って、止めていませんか?


そんな質問をされました。



え?いいの?



セラピストの方から言われて、救われたのは、

「お母さんが一生懸命やってくれたことと、

自分が腹が立つことは別の問題。」ということ。



つい、

お母さんは良かれと思ってやってくれたのに、とか、

そんなつもりはなかったのかも、とか、

私が勝手にそう思っただけだから、など、


お母さんを責めたくない思いから、

自分の腹が立つ感情を

なかったことにしようとしがちなのですが、

(罪悪感を感じてしまうこともあって。)

でも、事実がどうたったのか、相手がどういうつもりだったのかよりも、

自分がどう感じたのか?を大事にしてね、

それをちゃんと認めてね。

という事を言われました。



そうなんです。

私は確かに悲しかった。

悔しかった。

腹が立った。

怖かった。


本当は

安心したかった。

愛されたかった。

かまってほしかった。

抱きしめてほしかった。


そんなこと言ってもわかってもらえないし、とか

どうせ無理だよねとか、

困らせたらよくないとか思ってたけど。


言ってみたら変わっていたかもしれないけれど、

その時は言えなかった。



でもそれは、なかったことにはできない感覚で、

いいとか悪いとかはなく、

そう感じたんだな、と、認めてちゃんと感じることが大切なのです。

何度かセッションを受ける中で、

自己重要感や、感じてはいけないのビリーフがあることを

教えてもらったり、

出にくくなっている怒りを、

意識的に出すことをやってみてくださいねと言われました。



自分でも気づいていなかった、止めていた怒りの感情。

その感情を、日常の生活の中で意識して感じるようにしていくうちに、

自分の中で、母に対してどんな思いを持っているのかを

探っていく感覚が生まれてきました。



不幸なままでいることや

子どものままでいることで、

お母さんと心理的につながっていられる、安全な状態を選んでいる。


お母さんの無意識のコントロールのもとにいる。



苦労したお母さんを見てきて


・お母さんみたいな我慢はできないから結婚なんて無理

・お母さんが苦労したのに、

 私だけ幸せになっちゃいけない、

 というかそもそも私は幸せになんかなれないんじゃないの?

・おばあちゃんもお母さんも旦那さんが先に亡くなったから、そういう家系だから

 私もきっとそうなる=私と結婚したせいで、旦那さんを早死にさせてしまうのは嫌だ



そんなことを思っていました。今思えば完全なる不要な思い込みですが。



ようは、

お母さんかわいそう

と思っていたのです。



お母さんを笑顔にするために、

心理的な面倒を見ていたのです。

良い子であることで愛されようとしていました。



でも、人が誰かの感情の面倒を見ることなんてできないのです。

それは、コントロールできないものをコントロールしようとしているだけ。



お母さんかわいそう という思いは、

とっても傲慢な感覚でもあるそうです。

お母さんを弱い立場つまり、下に見ていて、

自分の方が上だと思っているということ。


でも、子どもの自分は小さくて、

大人であるお母さんは大きい。

お母さんの面倒を見ることはできないし、しなくていいのです。


子ども私は、

お母さんへの愛があるからこそ、

自分がなんとかしたいと思っていたのだけれど。



母に心理的にコントロールされているような意識の中で、

私も母をコントロールしようとしていたのかな。



母の人生は母の人生。

私は私。

それぞれ別々で、自分で責任をとっていくことしかできないし、

私は自分のことを幸せにすることしかできない。



今はそんなことを思います。



セミナーやカウンセリングやセラピーを受けたからこそ

初めて気づけた。

それが、母との関係や母への感情でした。



そんな風に、誰かの力を頼ってみて

初めて掴めるものって

あると思うのです。

怖いし、勇気がいるけれど。



今日の番組のゲストの方もこんなことをおっしゃっていました


「私はじめは、自分の心の整理は自分でできるはず!と思って頑張ってたんです。

でも、カウンセリングを受けてみてわかったんだけど、

第三者の力を借りて、心の整理をすることってすごくいいな!って思ったなー。」




まさに!私もそう思います。



また、別のゲストは、こんな思いを正直に語っていらっしゃいました。


「私は、カウンセリングを受けると、あなたはこうですよって病名を言われて

あ、わたしそうなんだ。。。って落ち込むのが怖いから、カウンセリングは受けたくないな。」



なるほど。そうなんですね。




カウンセリングやセラピーは、

無理に受ける必要はないし、

絶対受けないといけない というものでもないです。




ビリーフだって、持っていたらダメということではなく、

それが、何か支障をきたしているのであれば、

手放しましょうか。というものです。

支障がないなら持っていてもよいのです。



でも、何か解決したいことがあって、

解決方法を探しているのであれば、

選択肢の一つとして、

カウンセリングやセラピーは、とても有効だと思います。



もし、気になるのであれば、

その感覚を大事にしてみるのも良いと思います。



私のカウンセリングが、必要な方のお役に立てるなら幸いです。





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