私には6歳年下の妹がいます。

妹が生まれるまでの間、
姉と2人姉妹で私は末っ子だったので、
妹が生まれて、えっ、えっ、えーーー?!
って思うことが沢山。
特に、自分のまわりの家族(父、母、姉、祖父、祖母)が、妹に意識が集中しているのを肌で感じてました。
密かにその様子をじっと見ながら、
どうやったらその意識を私に向けてもらえるか?と、観察しながら考えていたように思います。
はっきりと覚えてはいないけど、なんとなくそんな野心?があった気がします。

なんか、それまでのほほんと過ごしてきたのに、(多少、姉との戦いはあったけど)
末っ子の私に注がれていた色んなものを、あとから来た妹にごっそりもっていかれちゃった

妹は小さいし、かわいいし、
それに比べたら私はずいぶんおっきくなってて可愛くないしね、と拗ね全開。

だけど、妹に、絶対負けたくない!!
そんな思いが胸に刻まれていったのですね。

小さい頃はそう思ってたけど、今は大人だし、妹とは気が合うし、仲良しだよね~
なーんて思っていた私。

それが、
今でもはっきりしっかり、
妹には負けたくない!が胸に刻まれていることを思い知る出来事があり、
なんてことだ!とびっくりしました。

すごく恥ずかしいのですが、
その事を書きます。



今、私は、webデザインの訓練校に通っています。
勉強をして知識を身につけ、就職につなげましょう。と言う、職業訓練学校です。


セラピストの仕事をしたいと思いながらも、なかなか気持ちや行動が定まらず、興味のあったデザインの分野を学んでみたい!と思って、申し込みをしました。

Adobeのソフト(イラストレーターやフォトショップなど)で素材を作り、最終課題はwebサイトを作成して発表するという内容。
PCはWordとExcelくらいしか経験なしの私にとって、入ってみたらなかなかハードな内容。

それでも、先生方に質問をしまくりながら、頑張ってついていく日々。
気付くと、あっという間に訓練期間の終了日が近づいていて
webサイトの作成課題にがっつり取り組む日々となっていました。


どんなサイトを作るか?
せっかくなので、私となっちゃんのお店、nanahiro no okurimono のサイトを作る事にしました。

まずはトップページのデザインと内容を決めて、そこからリンクで別ページにとばして、それぞれのページの内容を考えて。。。

重要なのは、
写真などの素材と、文章。
初めての体験で、先がよく見えないまま、考えたりPCで手を動かしたりする日々。


馴れない新手のストレスに、何でもないことに感情的になっているのをうっすら自覚しつつの日々でした。


写真、どうしよー。
手持ちの写真だけじゃ足りないなぁ。。。

そう思っていた時に、妹からメールが。
そこには青空と緑の素敵な写真が。


それを見て、
妹の写真、使わせてもらえないかなぁ。

ふと思いました。

それで、妹に早速メール。
すると即、電話がかかってきました。
「私の写真を使うって、どんなふうに使われるってこと?
ちょっとあのメールだけじゃわからないから電話したよー」


それを聞いた私は、
あれ?喜ぶと思ったのに。
なんか、気が進まない様子だから、この話は取り下げよう。
と思って、
「あ、だったら使わないからいいよー。ちょっと聞いてみただけだから~」

と、ささっと電話を切ったのでした。


その数日後、
妹から再び電話が。
「ねぇ、何かあった?
この前の電話の時、すごく、電話を切たそうじゃなかった?
なんか気になったんだけど」

「え?そう?
なんだったかなぁ。うーんと、もしかしたら、このことが気になってたからかなぁ」など、色々答えるものの、
何だか気持ちがどんより。

妹は、「ふーん、そっかぁ。」

何とも、気持ちの悪いのろのろとした時間が流れて、だんだん辛くなってきました。
なんか、責められてる気もしてきて。

色々聞かれたり言われても、もうわかんないし、嫌だ
って気分になり、
「ごめん、ちょっとわからないから。」
と言うと、
「じゃあわかった。切るね」

電話が切れました。


なんでこんなにどんよりするんだろう。。。


妹とは仲良しだったけど、ここ数週間会ってなかったし、色んな私の今の状況伝えてないし。
そもそも、頻繁に実家(妹家族と母が実家で同居中)に行きすぎてたし。
ちょっと依存してたかも。

姉妹だって、そんなに何でも気が合うわけじゃないし。
妹の言うことが全部正しいわけでもないし。


色々頭の中を思いが巡りました。


なかなか気分が晴れないでいたら、訓練校のお友達から、web制作に行き詰まってますーとメールが。

ふと、
私はストレスを妹にぶつけただけなのかも?と思いあたり、妹にメールを送りました。


ちょっとだけ重い気分が軽くなりました。


でもなんだかスッキリしません。

なんだろう。。。


寝て起きて、自分の心の中の重さを探っていきました。


写真を使わせてほしいといったら、妹が喜ぶと思った。
けど、昨日の電話で、妹は、「え?何で喜ぶの?」
私が、
「え、いい写真だって私が思うから」

「あぁ、そうなんだ。でもごめん、私、もともと自分の写真に自信持ってるから。」

「そっか。。。」

そんなやりとりを思い出しながら、
自信がなくて人の評価を喜ぶのは私かぁ。。。と気付いた。

喜ぶと思ったのに!断られてがっかりしたのは何だろう?
ここが鍵のような気がして思い返してみた。


あぁ、これだ。


写真のことで、妹が喜ぶと思って
と思ったことは、
よく考えたら、自分のやることに妹の写真の力をかりて、よいものにしたかっただけなのに、(妹の写真でよく見せられる、自分の自信のなさがカバーできる気持ち。)
それを素直に認められなくて、
いい写真って私が思うし、webでみんなに見てもらえる機会を私がプレゼントできるんだから、妹にとっても、いいことのはず!って、勝手にすり替えた傲慢な気持ちだったと気付いた。
もっと言えば、
私のサイトに掲載してさしあげるわよ
嬉しいでしょう
くらいの、上から目線。

あなたの力を貸して欲しいって言うのは、下の立場みたいで、プライドが許さなくて、結局、負けたくない!って思ってるんだ。



自信がなくて、力を借りたかっただけでした。
それを素直に言わなかったから、気持ちの悪い歯切れの悪い、言い訳になってた。



この、
負けたくない!
と、
うまく理由をすり替える傲慢な気持ちは、
私の中にあるなと
しみじみ気付いた。

怖いなー
と思った。


負けるわけにはいかない
負けたくない

つまり、
負けてるってわかってるけど認めたくない。


でも、そもそも勝ち負けなんかないし。
何をこだわってたんだろう
とも思った。


自信ないことも認めたくなくて、
誰かの力をこっそり借りて、
自信のなさを隠したくて。


隠せないし!


自信のないことも、怖いことも、
妹がうらやましい事も認めよう。


思いだした。
妹が数年前に命にかかわる病気をして、本当に死もありうるかもって時、
そんな状況でも、
その事で母の気持ちが妹ばかりに向いているのが妬ましかった。

ある人に話したら、
それならあなたも病気になればよかったのに
って、言われた。

ほんとそう。


病気にはなりたくないけど、愛情はほしい。
いいとこ取りしたいだけ。

私だって。。。って拗ねてるだけ。


妹がうらやましくて、
妹に何でも見透かされてるようでくやしくて。
張りあってた。


もうそれいらないし。

その事で何度も妹にいじわるしたり、
八つ当たりしたり。
妹は理解不能ながら、嫌な思いをしてきただろう。


ごめんなさい。



自分の黒いところを取り出して眺めてみたらあまりの黒さとドロドロさにびっくりする。

びっくりって人ごとみたいに言ってるけど、自分のことですから!