前項からの続き


この大不景気の日本で、今、消費税を上げたら、国民の消費がもっと伸びなくなって、さらに景気が悪くなる。 

これは日本国にとって、致命的な打撃となる。 

「増税は、日本にとっていいことだ。貧困層にとってもいいことだ。増税は弱者の味方(細野真宏=ほそのまさひろ=)」などと、一斉にメディアを使って、国 民洗脳を行いだした。

この売国奴たちは、許しがたい。

その手先となって、利用される経済・金融の言論人たちも愚か者である。 

「消費税の値上げは、国民生活にとって良いことだ」と、少しでも本気で言う者がいたら、その者はアメリカの手先の、確信犯人たちである。 

今でさえ、サラリーマンたちは、重税にあえいで、ボーナスからも、たくさんの税金を取られて、手取り額(テイク・ホーム・インカム)は、すずめの涙のよう になっている。

給与総額は、45歳で55万円でも、手取りは35万円ぐらいだ。

これでは、子供の塾の費用さえ出せない。

国民は重税にあえいでいる。

だから、鳩山・民主党は、亀井・国民新党との連立合意書でも、「今後4年間は、増税をしません」と、国民に約束したのだ。 

それを、菅直人と仙石由人は、欧米の最高支配者どもという悪魔に魂を売って、日本国民を、今以上の苦しみに陥れようとしている。 

許し難い者どもだ。

私たちの国民のための最後の希望であり、夢の実現であった、民主党を乗っ取った、この悪魔どもは日本国民に重大な危害を加えようとしている。

仙石由人、枝野幸男、玄葉光一郎、樽床伸二、野田佳彦、菅直人らの極悪人を、国民への反逆者として糾弾しなければならない。

仙石由人と、菅直人が、行政刷新相、国家戦略省の大臣(国家戦略相)となって、財務省官僚をはじめオール官僚の、各省の幹部たちを次々に呼びつけて、首実 験をして、「国民との約束である、マニュフェストに従いますか。いやなら辞めていただきます」と、引導を渡す係りの筈(はず)だったのだ。

そして、前回も書いたが、最低206兆円あることが民主党の調査ではっきりした 特別会計(埋蔵金、旧財投) から、1年分の20兆円を、財務省官僚たち から奪い取って来て、それで、予算の不足分を補うというのが、鳩山民主党の大きな計画だった。

この計画がすべて、阻止され、破壊された。

財務省官僚どもも必死である。

土壇場でのギリギリの時期での逆転劇だったと彼らも胸をなでおろしているのだろう。 

仙石と、菅は、財務省官僚ども(その元締めのひとりは竹中平蔵を国内から育てた 富永祐一郎=とみながゆういちろう=。現在、パソナの顧問)である。

許し難いことである。 

官僚たちも必死だ。 


郵政法案が、流産させられて、日本国民の中の賢明な人々にも失望と、かすかな危機感が広がっている。
 
しかし、それ以上に、大事だったのは、同じく審議未了で廃案にされることが決まった(昨日)、公務員制度改革法案である。

それと、派遣法の改正だ。

あまりにもひどい派遣労働者たちへの待遇をなんとか法律で救い出そうとするものだ。

労働基準法を元に戻して、奴隷労働とピンハネを許さない法理念に戻そうという正常な感覚の行動だ。

公務員制度改革法こそは、日本官僚たちの息の根を止めるものであった。 

各省の官僚のトップである事務次官と、それぞれ8人ぐらいいる局長たちを、すべて部長(級)までとする。

そして、次官、局長の職は、国民に選ばれた、若い政治家たちで、有能である者たちが就く、という制度改革であった。

それは、英国のBBCの連続テレビドラマの、「イエス・ミニスター(さようでございます、大臣閣下殿)」で、英国民が学んだ、官僚どもによる、政治の実権 の掌握と、政治家(国民の代表)の、ないがしろ、無力化を阻止する、という重大なデモクラシー(民主政治)の存亡に関わることを本気で、日本でも断行しよ うとしたのである。 

自民党の政治家たちでさえ、この「イエス・ミニスター」"Yes, Minister "の
重要性は、死ぬほど分かっている。 

官僚たちから馬鹿にされつくして、首相辞任した安倍晋三(あべしんぞう)でさえ、官僚たちを本気で押さえつけて、公務員制度の改革をしようとしたのであ る。

みんなの党の渡辺善美(わたなべよしみ)も、「役人天国を許さない」という、重要な標語で、今も闘っている。 

だから、奇妙なことに、みんなの党を攻撃する、5億円とかの企業献金のスキャンダルを、アメリカと官僚どもが、クソ・メディアに書かせている。 

日本共産党までがグルである。日本共産党も、今は、志位和夫(しいかずお)たち一番上の方から、アメリカに買収されている。

恐るべきことだ。 

だから、最後の最後では、小沢一郎に、まだ命が続いたら、自民党の中の、ヨゴレ たちを除いた愛国者たちとの連携、連帯で、日本国民の愛国派が大同団結 (民族防衛戦線)を作って、民主党を乗っ取った、洗脳元新左翼たちの思想転向(てんこう)が起きて、アメリカと官僚どもへの奇怪な隷従が起きた。

この売国政権を、作り直さなければならない。
 

私、副島隆彦は、市井(しせい)の一介の評論家でしかないが、自分の予言者、国家戦略家としての全能力をかけて、目下、進行しつつある恐るべき事態の、本 当の姿を暴き立て続ける。


菅が、財務省官僚たちのいいなりになった、決定的な日は菅直人が、この1月26日の国会答弁で、有効需要の創造と乗数効果(マルチプライアー・イフェク ト)のケインズ経済学の基礎知識が無いことがバレて、答弁が中断して、しどろもどろになって、、大恥を掻いたものだから、以後、財務官僚たちの作文を読み 上げるだけになった。 

自分の無知と学力の無能が露見して、恥をかくのが心底いやになったのだろう。

菅は、財務官僚たちに頼らないと何もできない自分に気づいたのだ。

つまり、能力のない自分が、このあと生き残るにはダークサイド(邪悪の側)に転落してでも、何をやってでも政治家として、生き延びるぞ、と決めたのだ。

人間の能力劣等感と、見栄はりの性格からでも人格の荒廃は始まる。

それから4月22日に、ワシントンで、アーリントン墓地で、神妙そうな顔をして無名戦士の墓Tombs of Unknown Soldier に花輪を捧げた日だ。 

この時に、菅は、最終決断として、アメリカに魂を売ったのだ。 

あの神妙な表情を、私はニューズ映像を通して、ちらりと見ただけだが、アナキン・スカイウォーカーが、ダーズベーダーになってゆく(地獄に堕ちてゆく。ス ターウォーズ、エピソード3)おぞましさを表(あらわ)していた。 


おかしなことに今年の一月の、スイスでのダヴォス会議(世界経済フォーラム。世界
最高支配者たちが一堂に集まるビルダーバーグ会議の表の顔)に、普通は日本は首相が参加するのに、なんと、仙石由人が日本政府代表として参加した。 

ここで奇怪な儀式か何かに参加させられて、仙石は脳におかしなものを吹き込まれたのだろう。  

「センゴクよ。 今後は、お前が中心となって私たちに、日本の資金をもっと貢げ。いいか」 と。 この世には、本当におそろしい世界があって、地獄の釜が 開いているのだろう。

次項へ続く・・・・・