日本の造船部門は衰退しているようだ。
広島に続いて兵庫も造船部門が撤退するらしい。
撤退すれば、そこで働いている正社員も職人も日本のわずかに残った造船所に転勤するしかない。
転勤か早期退職の選択を迫られる。
船の仕事は特殊なだけに陸(おか)の職人業とは異なる。
溶接やペンキは同じかもしれないが大工や電気は独特だ。
船に使われる電線はあじろ電線と呼ばれ被覆の上に更にワイヤのような鉄が編み込まれている。
素手で持つこともできない。皮の手袋をしてないとケガをするほどトゲトゲしい。
いまや貿易の中心には中国がある。あちらで作る船のほうが大きくて安い。
人件費、土地、資源など日本では適わない。
中国もバブルが弾けると言われているがそう簡単には弾けないと思う。
国が国民に渡る紙幣を調整していること
土地はレンタル期間を終えると国に返還されること
レアメタルなど資源を持っていること
農業も盛んであること
バブルで溢れたお金はどんどん他の国の国債を買うことに充てられている。
企業買収や「買い取り」が今は専門のようだ。
物言う国が権力を持つと怖い。日本のように「買い取り」が専門の時代に浮かれるようなヘマはしないだろう。
管理体制が強固なものだから打たれ強い。
資本主義で国の隔たりがなくなり、もっと人が自由に生きられる時代になったとも言える。
100年前に世界が戦争していたとは思えないほどの変わりぶりだ。
これからも世界が変わると信じるなら、今は生まれ変わりの痛み。
殻を破ったら、きっと想像を絶するような社会が組み上がっているだろう。