秋の京都
ギャラリー間の「日本の現代住宅展」がもう少しで会期が終了してしまうということで、
京都造形芸術大学に見に行ってきました。
同じ会場で「前川國男展」もやっているし、
京都の紅葉もついでに見ることができるし♪
研究室の後輩5人と一緒に
一度で三倍楽しめる日帰り旅行をしてきました☆
「日本の現代住宅展」は、
意外にも安藤さんの住宅が強く印象に残りました。
展示会場の照明も関係しているしているんでしょうが、
光が飛びぬけて美しかったのです。
住宅模型という枠組みを超えて、
彫刻の芸術作品のよう。。
もう一度安藤さんの建築を振り返って考えてみる必要があるな。
「前川國男展」は、
図面はすべて(?)が原本だし、
写真と模型はおっきくて迫力あるし、
文句なしの展示内容でした☆
展示構成が年代順になっているし、
世界の状況を簡潔に、
けれども正確に捉えて解説されているパネルにも
感動しました!!
この展示は建築を勉強している人はぜひ行って見てください(^^
そして、最後に京都造形芸術大学の近くにある「詩仙堂」へ。
どんな建物なのか全く知らずに向かいました。
まずは内部から。
内部は非常に簡素で、装飾のようなものはまったくありませんでした。
普通なら「釘隠し」と言って釘をうった部分に、
上から装飾をかぶせてごまかすんですが、
そういった最低限の意匠もなく、なんだか建設途中といった感じでした。
中を一通り見た後、外から建物を見ると、
「なんだこのへんてこな住宅は??」
パッチワークのように
いろんな意匠をとってつけたような住宅。。
内部とはうってかわって、
やりたい放題やっちゃいました感、全快!!
一階はほとんど壁がなく、
開け放たれた状態でした。
問題なのは屋根部分。
普通なら、屋根の素材っていうのは一種類しか使わないはず。
なのに、
なぜ、瓦屋根の横に茅葺屋根が!?
一階部分はほとんど壁もなく、
柱だけのきゃしゃな構造だし、
上にはあまり重いものをのせたくないはず。
なのに、なぜめちゃ重量のある土壁!?
しかも、その横には楼のような建物まで!!
見れば見るほど分からないことばかり。。
内部を見れば、
何もほしくなかったような空間。
外を見れば、
すべてがほしかったような外観。
一体なにがやりたかったのか。。
クリックするときれいに見れます☆
内部から庭を見る
廊下から庭を見る
一見すると、田舎の住宅。
しかし、瓦屋根の上になぜか茅葺の屋根が。
一階部分はほとんど壁はなく、
茅葺屋根横の壁は土壁というアンバランスなセレクト。
手前が茅葺屋根。
奥は楼のようなもので、
建物上に小さな小屋がくっついたような感じ。