2月14日 15日の雪、もの凄い量でありました。

相模原市中央区では、56CMの積雪を記録し、山間部の藤野、相模湖地域では1m以上も積もった場所もあり、特にこの地域の人々は全く動けない状況となってしまいました。

2月21日の神奈川新聞の記事と読むと、藤野の佐野川では民家の裏山から流れ落ちてきた雪によって、雪崩被害も起きておりまして、除雪の為に市役所に連絡したにも関わらず、対応は民間業者にお願いして欲しいという主旨の返事がきたということです。

雪の為に孤立していた佐野川の3世帯5人は、市消防が除雪して、幹線道路までの通行を確保する事態もあった様で、大雪によって孤立した地域は山梨や埼玉、奥多摩だけではなく、ここ相模原市の山間部の地域も、大勢が地域に閉じ込められて、行政からの支援を待っていた状況であった様です。

藤野の牧馬峠は、旧藤野町であった頃は、雪が降るとすぐに除雪車がやってきて、道路の通行を確保する動きがあったようですが、今回の大雪では除雪車が動くまで時間がもの凄くかかったと、地元の方から聞いております。

山間部にお住まいの方達からは、今回の大雪について、市町村合併が原因とは思いたくないが、あまりにも行政の対応が悪過ぎるという声が多く出ています。

この様な行政の動きに対して、市緊急対策課は「15日未明の大雪警報解除後、職員の非常配備のレベルを上げる選択肢もあった。被害状況の把握にも課題があった」と釈明しており、今後、市の対応を検証したいと、しています。

私が住んでいる下溝地域も、神奈中バスの路線が通っている道路は除雪していましたが、他の生活道路では除雪車は来ず、地域の人達が自力で道路の除雪をおこなっていた状況でした。

また、除雪した雪は捨てる場所もない為に、道路路肩にうず高く積まれ、2車線道路が1車線に狭まれて、車の通行に支障が出たり、歩道が歩けないために、通学の小学生達は車が走っている道路を、車に注意しながら歩く事態にもなったりと、除雪に来る市の職員の姿も全く見られず、一体 行政はこの事態をどう考えているのか、非常に疑問を感じる状況でありました。

道路の通行に支障が出てしまうと、人工透析を必要としている人、訪問看護や訪問介護を必要としている人、救急搬送や消防車の活動に支障が及んだり、通院が出来なくなるなど、生命活動において危機的状況を及ぼす可能性が出てきます。

まずは、主要幹線道路や山間部の地域と地域を繋ぐ道路、相模原の上中下段の段丘を繋げる道路は、交通がマヒしないように、気を配ることが肝心です。

道路の維持管理は、区の土木事務所が管轄しているはずですが、雪は、放っておけば解けるから、水になって流れていくからと、手はつけなくても良いと考えたのでしょうか。

今も、生活道路には1mほどの雪が積まれている場所もあり、きっとこの雪は、何の手だても無いまま放置されるのでしょう。

普段見られないこの光景には、とても違和感を感じます。

想定外の雪の量で対応出来ないという状況の元でも、その事実を地域住民に伝えることは、普通はするのではないでしょうか。
この大量に路肩に積み上がった雪を、放置することは正しい判断なのでしょうか?
大雪から1週間が経っていますが、残念ながら何とかして、対応するという姿勢が、まったく相模原市役所からは感じることは出来ません。

ちなみに、前述した歩道の雪は、地域住民が時間をかけながら、除雪しましたが、最後は住民が自ら危機管理をしなければいけない、信じられない状況になるのでしょうか。

市緊急対策課や、危機管理課は、検証の結果 さてどういった、対応策を打ち出したのか聞いてみたいものです。

こういった行政の対応は、首長の普段からの危機管理に対する認識によっても動き方が大きく変わってくるでしょうから、言いたくはありませんが、相模原市長にはもっと危機管理に対する姿勢を改めて欲しいと思います。

政令指定都市とは、一体 市民にとってどういう利点があるのか、実感として感じさせて欲しいものです。

政令市になった意味ってあまり無いのではないか?と、市民に言われないように、努力する姿は見せないといけないのではないでしょうか。