Ariという、ちょっとハイソな(と言われている)街。
ハイソとはいえ、駅から続く道には屋台が並び、商店やコンビニと屋台とに挟まれた歩道は歩きづらい(笑)
だが、その商店と屋台のおじさんやおばさんに愛想を振りまきながら、挨拶しながら住まいから駅までの道を何度歩いた事か…。
久しぶりに降り立ったAriは、優しく私を迎えてくれた。
「おー、久しぶりー!元気ぃ??」
と、(タイ語のため定かではない)
皆、声をかけてくれた。
何か、故郷みたい(笑)
果物屋と、床屋のおばちゃんは、「ヨウスケは?」とオットの事を聞いてくる。
さらに、またまた売り物の果物を気前よく、「ギフトかー」(かー、は、~です。)と私にもたせる(≧∇≦)
一度か二度くらいしか買い物をした事がない日用品のお店のおばちゃんも、「あらー」と、外に出て来てくれた。
靴のかかと直しのおじさんまで、「サバイディ~」と!
週に一度は味わっていた、住まいの3軒隣のレストランの、おネェのシンディは
思い切り手をふってくれ、店を仕切っていたお兄さんも、「もうそこには住んでいないんだろう?」と聞いてきた。
そう、私はタイ語が全く話せなかったんだ。
タイ語に日本語で応戦し、それでも通じていた不思議な街だった。
懐かしくて、嬉しくて、満面の笑顔がそのまま固まるほどの数100メートルだった。
今日はAriのギャラリーに顔を出すという用事で一人出かけていったのだ。
行く前は、面倒だし、また苦手な英語を使わなくてはいけないプレッシャーから気が重かった(≧∇≦)
だが、何故かタイ人には英語を褒められ(笑)
懐かしい人達とは片言の覚えたタイ語で、以前よりさらに意思の疎通が可能となった。
たった一年しか住まなかった街。
あったかい街。
人情溢れる街。
今の住まいのまわりにはない空気…。
何故こんなにも馴染んだのだろうか?
何故こんなにも懐かしく
何故こんなにも優しく迎え入れてくれるのだろうか?
また、たまに此処に帰ってこよう。
タイ生活の原点。