韓国最大のコミュニケーション・サイトである、サイワールド について、過去3記事にていろいろとご紹介して来ましたが、本日は最終回ということで、彼らのビジネス戦略についてご説明します。


本記事からお読みになられた方は、過去記事もお読みください。


サイワールド(その1)

サイワールド(その2)

サイワールド(その3)


サイワールド は、1999年に創業者グループによって設立され、2003年にSKコミュニケーションズ が買収。SKグループは、SK Telecom(通信事業)を始め、生命保険や建設、石油など、韓国でも最有力グループに入る大手財閥系企業です。


そのSKグループの子会社であるSKコミュニケーションズ は、サイワールドだけでなく韓国インターネット検索サイト nate.com も運営していますが、現在、このサイワールドがSKコミュニケーションズだけではなく、SKグループ全体に影響を与えるほどのビジネスになりつつあります。


韓国の友人達に聞いて驚いたのは、SKグループの各サービスを利用した金額に応じて、トドリ(サイワールド内で利用できるバーチャル・マネー)と、マイレージとして交換出来るというものです。


たとえばSKテレコムの携帯電話を利用していれば、月額の利用料にあわせてマイルがたまり、またSK石油で車のガソリンを入れれば、それがまたこのマイルとして加算されるというもので、今やSKグループ全体が、このサイワールドのトドリを、顧客満足度向上の一つの手段として戦略的に活用していることが、明らかに見受けられます。


若い世代向けのSNSとしてスタートしたサイワールドが、今や韓国財閥系のグループ戦略の一つとして捕らえられている事実は、世界的に見てもまれに見るケースだと思います。


韓国ではまさに「猛威」を振るっているサイワールド...


現在は日本にも進出 。韓国とほぼ同等のサービス を展開し始めており、周りの皆さんからは、最近よく「サイワールドは日本で流行るんですか?」と、コメントを求められることも多いのですが、正直、私自身はまだまだ壁は厚いと思っています。(私も試しにホムピイを作りました!)


その理由は、


1.日本ではミクシーなどの大型SNSサイトが既に存在する。


2.日本ではSNSよりもブログが急速に広まってしまった。


3.日本人は、まだまだインターネット・コンテンツにお金を使わない。


と、いったところです。


ただ私は、壁は厚いと言っておきながら、サイワールドには日本のインターネット文化に一石を投じる意味(特にデジタルコンテンツにお金を使わない)でも、是非、頑張って頂きたいと思っています。




おまけ


昨日のブログで書いた通り、現在、3日間の休暇を頂いてまして、今日のこのブログはシアトルと同じくワシントン州にある、「オリンピック国立公園」 近くのホテルからアップしています。


最近の米国は、すごいスピードでWi-Fiが普及しだしているようで、ホテルに入ってパソコンを出して起動すれば、何の設定も無くすぐにWi-Fi(無線LAN)に繋がって、アメリカの大自然の中から、日本の皆様へブログをお伝えできる、この事実。本当に素晴らしい事だと思います。


本日は、カナダのビクトリアまでフェリーで渡って息抜きをしてきました。


今日のビクトリアは、雲ひとつ無い秋晴れの晴天で、英国調の街並みに花が咲き乱れていて、とても綺麗で素晴らしい一日でした。


▼ 本日のビクトリアの様子(秋晴れの爽やかな一日でした)


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▼ ビクトリア郊外にある Butchart Gardens(ブッチャート庭園)

様々な花が咲き乱れていて、とてもキレイでした。


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明日からは、オリンピック国立公園に「山篭り?」しますので、おそらくネットは使えないと思いますが、いくつかの記事を自動アップデートで登録しておきたいと思います。