絶対階級学園 ―感想― | ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

乙女ゲーム・乙女CD・アニメ・声優のジャンルで綴ります

2016年6月30日発売<PSVita>

絶対階級学園

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<ストーリー>
2026年、日本。東京湾を囲む「リングエリア」内の貧民地区に暮らす主人公・藤枝ネリ。慎ましくも穏やかな日々を送っていたが、ある日突然たったひとりの家族である父親が失踪してしまう。「櫂宮学園へ行きなさい」――謎の手紙を残して。私立櫂宮学園。特権階級に属する良家の子女のみを集め、未来の日本を担うエリートの育成を目的として創設された、全寮制の名門校。ネリは父のの置き手紙に従い、セレブが集まる櫂宮学園に転入することになった。しかしそこはとてつもなく豪奢だが、絶対的階級制度に基づく「身分差別」に支配された学園だった。階級制度の頂点で学生を統治し、あらゆる権力を有する「女王」、全てにおいて優位に立つ、選ばれたエリートたちが属する特権階級「咲き誇る薔薇」、最も多くの生徒が所属する平民階級「名もなきミツバチ」、同じ生徒でありながら、使用人同然に虐げられ使役される奴隷階級「捨て置かれた石ころ」。そして絶対的制度に抵抗する生徒で組織された反体制グループ「レジスタンス」。想像を絶する格差社会の中でネリが出逢う『恋』、次第に浮かび上がる学園の『真実』とは――!?

<キャスト>
鷹嶺陸:浪川大輔
鷺ノ宮レイ:木村良平
加地壱波:柿原徹也
七瀬十矢:前野智昭
五十嵐ハル:石川界人
鏑木倉一郎:置鮎龍太郎
エドワード高崎:三木眞一郎(敬称略)

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<初回プレイ共通ルートの感想>
2026年というちょっと未来の日本らしいけどかなり特殊な設定です。
東京湾を囲んでいるという1~15地区からなるリングエリア。
この世界は物凄い格差社会で数字が小さい地区に住める人ほど裕福なわけ。
ちなみに主人公の藤枝ネリは当然ながら貧民地区に住んでます。
母親はすでに他界していて父親とひっそりと暮らしていたんだけど
ある日突然その父親が行方知れずになるというのが序章のお話。
父親は何かから逃げるように貧民地区で暮らしていたので
娘のネリに出生の秘密がありそうな感じです。
誕生日プレゼントに隠して渡された謎の端末が気になりますね。
起動するのに必要なパスワードの「もう一人の私の名前」とは?
この段階では全くの謎です(^_^;)

とにかく父親の知人が学園長をしているという全寮制の私立櫂宮学園に
行くことになるんだけど…、この中高一貫校は凄いところですよ(笑)
生徒全員が3つの階級で分けられ差別されている。
奴隷階級が「捨て置かれた石ころ」平民階級が「名もなきミツバチ」
選ばれた特権階級が「咲き誇る薔薇」というわけ。
なんかネーミングだけでも凄いんだけど学園内で行われてる差別も凄い。
理不尽極まりないと思うんだけど学園長の考え方は一応理解は出来た。
人は平等を理想としながらも結局は格差社会で生きることになる。
だから若いうちに格差社会で生き抜ける野心を養わせるとのこと。
なるほどね~ とは思ったけど人権的に問題はあるよね(笑)

ちなみにこの階級を決めているのは学園長ではなく女王と呼ばれる生徒。
階級制度の頂点に君臨してる女王はベールで顔を隠していて本名も不明。
女王のさじ加減で階級はランクアップもダウンもする可能性があります。
あと階級制度に反発するレジスタンスっていうのも存在してる。
でもこれについては学園長は黙認していて女王のことも含めて
生徒たちがどうなっていくのか実験しているように感じますね。

学園の外とは完璧に隔離されているので電話やネットも使用不可みたい。
もし脱走して捕まったら酷いお仕置きされるそうです(^^;)
でもセキュリティは完璧なので安全は保障されてます。
父親がネリに櫂宮学園に行くように指示したのはそれが理由なの?
ネリは何かに狙われてるみたいだけど… この段階では分かりません(笑)

とにかく学園生活が始まり攻略キャラと出会っていきます。
最初に出会ったのは石ころの五十嵐ハル。
いきなり土下座されて衝撃を受けます(笑)
そこに正義のヒーローっぽく登場するのがレジスタンスの七瀬十矢。
今は石ころだけどかつてはエリートの薔薇だったらしい。
次に出会うのがミツバチの加地壱波、自他ともに認めるプレーボーイ。
そして最後に出会うのが薔薇階級でも特別な存在である2人。
プライドがウルトラ級の赤薔薇様と呼ばれている鷹嶺陸。
優雅で上品な白薔薇様と呼ばれている鷺ノ宮レイ。
5人の攻略キャラはそれぞれ素晴らしい個性を持ってますよ(笑)

最初はネリがレジスタンスの会合に誘われ それに参加するかしないかで
ストーリーは分岐していくようですね。
各キャラクターまずは2つのハッピーエンドを見る必要がある。
全キャラをクリアしたあと真相エンドが見れるようです。

ネリの出生の秘密、父親の事、階級制度、女王、レジスタンス…
これらが真相にどう絡んでくるのか?
まずは格差と差別の世界でどう恋愛を楽しむかですね。

<各ENDについて>※ネタバレしてます
【薔薇END】
薔薇階級になって迎えるベストエンド。
でもネリは薔薇階級になったことでどんどん学園のルールに染まっていき
薔薇であり続けることに執着していくのでどの攻略キャラとのENDでも
嫌な気分にさせられる。
私にしてみたらこのENDは準バッドエンドと言っても過言じゃない。
薔薇階級になったネリは嫌いです。

【石ころEND】
石ころ階級になって迎えるベストエンド。
こちらのネリは学園のルールには染まらずしっかりと階級制度に
疑問を持ち続けてくれるのでとても共感できます。
けど石ころに落とされると周りの対応が全く変わって辛く当たられるので
そういうところは結構辛い。
攻略キャラと身分差が広がるルートは特にね(ノ_・。)
でもその分ちゃんと真実の愛に辿り着けるので頑張れました。
ただ真相ENDに繋がる謎が出てくるのでエピローグでモヤっとしてしまう。

【真相END】
5人の薔薇と石ころのベストエンドを見るとルートが解放されます。
そして櫂宮学園が大きな実験施設であることが明かされる。
生徒たちはモルモットで首謀者は学園長。
薬で記憶を沈めて人工的な天才を造り出しそうとしていた。
造り出した天才を欲しがる人間に売り金儲けをすることと
学園長の好奇心を満たすとというのがこの実験の目的なんだけど
それ以上にネリを手に入れるというのが最大の目的だった。

学園の生徒たちは裕福な家の出身などではなく本当は孤児。
孤児を攫ってきて薬物で洗脳し記憶を書き換えていたんです。
階級制度に翻弄されていた彼らは憐れな子供たちでした(ノ_・。)

幼い頃から少しずつ記憶を書き換えられて学園に来た時には
すっかり偽物の家族の記憶を植え付けられてた。
彼らは子供の頃から一緒にいて仲良くしていたのにそれを忘れて
階級制度の中でいがみ合っていたというわけです。

スープに入れられていた薬は記憶を封じ込めるためのもので
彼らが悪夢で見ていたものが本当の記憶でした。
そして実験が最終段階に入ったと言って薬を中断されたとがキッカケで
生徒たちの記憶が戻り始め学園は大混乱になり結末に向かいます。

ネリの本当の父親も亡くなっていて女王が双子の姉だという真実。
両親を奪ったのはもちろん学園長です。
母親に横恋慕した学園長が幸せな家庭を壊してしまった。
そして歪んだ愛情をその娘たちに向けたということらしい。

ちなみにネリはスープを飲んでも大丈夫なように解毒作用の薬を
紅茶の茶葉に混ぜられ知らずに飲んでいたので影響はなかった。
最初からネリは学園長の特別だったんですよ(-_- )

学園長は救いようがない外道です。
人が狂気したり恐れ慄く様子を見るのが好きで愛した人のそんな姿を
眺め恍惚とするイカレた人間なんです。
その欲望をネリに向けてきたのはマジで気持ち悪かったです(´・_・`)
でも女王はそんな学園長を愛しちゃってたんですよね~
だから彼女が永遠に自分のものにするために悪魔を殺してくれました。

生徒たちが飲まされてた薬の研究は元々はネリの父親のものだった。
それを学園長が私利私欲ために奪ったわけです。
もちろんネリのお父さんの意図する利用方法じゃない。
でも記憶を操作しても天才を造り出すことは出来なかったみたいだし
結局、実験は失敗だったと言えるのでそれだけは救いかな。

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<攻略キャラ感想>
私の攻略順は…
七瀬十矢 → 加地壱波 → 鷹嶺陸 → 五十嵐ハル → 鷺ノ宮レイ

※ネタバレしております(^_^;)

私の好きなキャラ順に並んでます。
キャラ順位は萌え度やストーリーなどを総合した印象です。
(キャストの敬称は省略させていただいおります)

キャラクターによって感想に差があります。
ご了承くださいませ m(_ _ )m

鷹嶺陸 … cv.浪川大輔

薔薇階級の3年生。プライドが高くて傲慢な性格の超オレ様キャラ。
でもその反面、自分の気持ちを素直に伝えるのが苦手で
気に入った相手ほどキツイ物言いになってしまうので序盤はネリと
顔を合わせれば言い争いになってましたね。
頭に血が上ると言ってることが支離滅裂になったりしちゃうので最初こそ
ムカっときますがすぐに素直になれないだけで本当は優しい人なんだと
分かるので可愛いとしか思えなくなります(ヘ。ヘ)
陸は薔薇階級でも特別な赤薔薇様と呼ばれてるんだけど~
白薔薇様のレイとは違って欲望に忠実で自由気ままに行動してるから
正直言うと何故その地位をキープできてるのか謎です(^_^;)
たぶんレイがいろいろとフォローしてくれてるんだろうな(笑)

陸とは出会いから喧嘩みたいになるんだけどネリは全く動じず
言い返したりするので会話が結構笑えて楽しい。
なので薔薇ルートでもそんなに辛くはならなかったです。
そもそも陸はネリを好きになるのが早いからね。
ただ隙が多すぎるからどっちのルートでも階級落ちの危機になるのが
陸らしいなぁって思いました。
バッドエンドで石ころになってしまったのは痛々しかったです(ノ_・。)

で、薔薇のベストエンドは一見するとめっちゃハッピーなんだけど
ネリが恐ろしい赤薔薇の姫となってしまうのでかなり引きました。
自分達の幸せの為に女王を亡き者にしようと企むのはアウトでしょ(^_^;)

石ころルートでは陸の世話係を命じられるんだけど彼は極度の不眠症に
悩んでいて眠れるように協力することになる。
夜眠れるまで一緒にいてあげたり童話を読んであげたりとなかなか
素敵な萌えシチュエーションで良かったです。
ただ陸が夜な夜な世話係りの女子を部屋に呼びつけてるという噂が流され
ヤバい展開になるんですけどね~(*ノ∪`*)
薔薇ルートよりもマジでヤバくて陸は反省室に入れられて大ピンチ!
けどネリが彼を支えて大逆転でハッピーエンドになれました。

あの陸様が階級よりも石ころのネリを選んでくれたことには感動しました。
自信なさげに告白した陸がネリも好きでいてくれたことが分かって
照れながら嬉しそうにするのが本当に可愛かったです♡
その後、女王のいる前で石ころ落ちを覚悟して交際宣言しちゃうのは
男らしくてめっちゃカッコ良かった(≧∇≦)
陸の中の「紳士の誇り」は本物だなって思った。

ちなみにお気に入りのCGは反省室で落ち込んでる陸にネリが後ろから
抱きついて励ますヤツ。
弱々しい陸とあのシチュにキュンキュンしちゃいました(〃∇〃)

真相ルートに入るとまず学園祭の出し物についての話になるんだけど
陸がヴァイオリンでレイがピアノってことで2人で演奏するというので
ネリはそのお手伝いをすることになる。
ただレイのピアノは素晴らしいんだけど陸のヴァイオリンは残念レベル。
なのに凄い自信満々だから困ってしまう(*ノ∪`*)
その陸にズバッと本音を言って分からせたネリってマジ凄い(笑)

陸のヴァイオリンはハルの石ころルートで何故か披露してくれるので
あそこでも笑ってしまったけど ここでも本当に楽しませてくれましたよ。
レイを困らせる陸のヴァイオリンは最強だなって思う(´∀`*)

真相については既にスープに薬が入れられてることを知ってる状態から
始まるので謎解明の展開は早かったと思う。
某兄妹がオカルト的な展開にしてくれるで面白かったです。
あの兄妹はいろんな意味で大活躍してたよなぁ(笑)

そして本当の陸は両親の顔も知らずスラム街で窃盗団の一員として育った
攻略キャラの中で最も貧しい生まれの子供だった。
だからこそ王子様に憧れ遊びで階級制度を考えついてしまった。
捨て置かれた石ころ、名もなきミツバチ、咲き誇る薔薇 という名前は
陸が考え出したものだったんですね…
それを面白がって利用した学園長って本当に最悪。

陸のネーミングセンスについてはストーリーの中でいろいろ楽しい
エピソードがあるんだけどこの真実はちょっと辛いです。
だけどテディベアに「荘厳なる沈黙」とか名付ける陸はやっぱり
独特の感性だと思う(^_^;)

3年後のエピローグでは陸が奨学金で大学に入り教師を目指して
教育実習に行っていたという話で驚きました。
でも意外にも生徒に好かれるいい先生っぷりで素敵でした。
階級はなくなってもやっぱり陸は陸らしく威張ってるんだけどね(笑)
そしてラストにネリと夜の公園で2人きりになりプロポーズ(〃∇〃)
なかなか言い出せずにセリフを噛んでたけど陸らしくて凄く良かった♡
早く一緒に暮らせるようなるといいなぁって思う。

五十嵐ハル … cv.石川界人

石ころ階級の1年生。無口で大人しいイジメられっ子。
階級制度を諦めた気持ちで受け入れているから余計に標的にされてます。
でも口を開くと憎まれ口ばかりでネリにも可愛げがない事ばかり言う。
絵を描くのが趣味で芸術家っぽく感受性が豊かです。
見た目が可愛らしくて中世的だけど本人はそのことを凄く気にしてる。
だから男らしい十矢にコンプレックスを感じてます。

ハルは口が悪いけど階級を気にしてないのでネリがどの階級でも
態度は全く変わらないので安心して話せる人です。
そして彼とのエピソードで印象的なのはやっぱり絵を描くこと。
絵の話をするときは嬉しそうで生き生きするんですよね~
本当に絵を描くことが大好きみたいです。

薔薇ルートではハルと一緒にいたいが為に彼を世話係りにするんだけど
私は嫌な展開だなぁ~って思った。
それなりに一緒にいて楽しい時間を過ごせるけど結末は最も悲しい
薔薇ベストエンドだったからさ。
2人は想い合ってるんだけど決して通じ合えない。
これは私にとって完全なるバッドエンドですよ(ノ_・。)

石ころルートでは同じ階級になるので関係はめっちゃ平穏(ヘ。ヘ)
絵にまつわるエピソードもほのぼのしてて2人で図書室で調べ物したり
凄く楽しかったです。
けどしだいにハルの抱えてるトラウマが問題になってくる。
彼は水辺が怖いというトラウマを持っていたんだけどとあるキッカケで
本気の水恐怖症になってしまい水を飲むことも出来なくなってしまう。
本当にこのまま死んじゃうのではと思うほどかなりヤバかったです。
でもネリの頑張りで何とか落ち着いてくるんだけどね。

そんなわけでトラウマの原因を探りつつ水に慣れるためのリハビリを開始。
これが意外にも萌えシチュエーションでめっちゃドキドキしました~
水が怖いハルの為に髪の毛を洗ってあげるんですよぉ(/∀\*)
洗ってもらってる時のCGがお気に入りです♡ ハルが超可愛い(〃∇〃)
その流れでキスして告白もすっごく好き。キュンキュンしまくりました♡

ハルは好きとか愛してるって言わないで違う言葉で愛情表現してくれる。
それがハルらしくて可愛らしくてイイんだよね~
言葉のセンスが素敵だからそう思えるのかもしれないな。
あと石ころENDのラストでネリがハルをギュッとするCGも凄く好き。
両想いになった後のハルは笑顔が増え、ネリに対しての口調も
柔らかくなるので2人の会話は見てるだけでニヤニヤしちゃいます。
ハルは声や表情で愛を伝えてくれるな~って感じですね。

真相ルートに入ると学園祭に出品するためネリをモデルに絵を描き始める。
ハルにとって人物画を描くということは「モデルを愛する」という意味が
込められてるからそれだけでキュンキュンしちゃう。
そして絵を描いてる間の2人の会話が可愛らしくて微笑ましい。
駆け引きしながらの会話がなんかいいんだよね~(〃ω〃)

その一方でこのルートではネリの父親の謎について言及していく。
ハルも父親との辛いものがあるからこれでより共感し絆が強まったのかも。
それで~ ネリが父親の真実に近付いて不安で眠れなくなった時、
ハルが部屋に来て一緒に寝てくれるというエピソードが好きです。
最初は可愛らしくベッドに入ることも遠慮してるんだけど
結局は布団に潜り込んでくるんですよぉ~ヽ(*>∀<*)ノ
そして「何もしないから」と言ったのに手を繋いでいきなりキス♡
突然の男らしさにドキドキでした(/∀\*)

あとラストに結婚式の予行練習エピソードも良かったね。
跪いて手の甲にキスをサラッと出来ちゃうなんてハルもやるなって思った。
でもそのスマートな振る舞いがめっちゃカッコ良かったです♡

で、ハルの本当の母親は川で溺れたハルを助けて死んでしまった。
それがキッカケで関係が悪くなった父親もやがて亡くなり孤児に…
でも陸や十矢に比べると両親との絆が強かったみたいで真相ルートに
入る前からかなり悪夢やトラウマの影響を受けてたよね。
水への恐怖心と絵に対する意識とか確実に両親の影響だし。
だからエピローグでハルが父親に愛されていたと分かって救われました。

ちなみにハルは3年後は画家のアシスタントをしながらプロを目指してて
ネリとはそろそろ同棲したくなってる時期です(笑)
エピローグとしては父親とのエピソードの補完って感じだったので
甘さがなかったけどハルの心が救われたので感動的でしたね。

鷺ノ宮レイ … cv.木村良平

薔薇階級の3年生。誰にでも優しく全てにおいて完璧な人。
特別な白薔薇様と呼ばれていて生徒たちに一目置かれる存在。
立場的には陸と同じなんだけどレイの方が近寄り難く思われてます。
そんなレイだけど実際はとても劣等感を抱いているんですよね。
完璧であるために日々の努力を惜しまないのはその劣等感のおかげみたい。
誰よりも人の目を気にしてるレイは心がとても弱い人です。

薔薇ルートだとネリが階級に馴染めなくてすったもんだして
大変なことになるって展開でかなりイライラさせられた。
でも結末はレイと2人で心が通じ合った感じになるので悪くなかったです。
不覚にも感動してしまったので薔薇ベストエンドではこれが1番好きかな。

石ころルートでは世話係をお願いされてレイの学園での仕事をお手伝い。
本当は陸とかその他の薔薇階級の生徒がやらないといけないんだけど
真面目なのはレイだけなんでね~(^_^;)
そんなわけでネリがサポートするって感じになるわけです。
レイのおかげで他の生徒からこき使われることもなくお手伝いも
簡単なのでかなり平和な石ころライフだと思う。
まぁそのうち他の女子生徒たちにやっかまれるようになるんだけどね。

レイはピアノが得意いでそれが学園内での公式な特技なんだけど
本当の趣味はなんと見かけによらず機械いじりとロボット作り。
ロボットの話をするレイは凄く楽しそうなんだよね。
普段の優美な雰囲気じゃなく無邪気な子供みたいで凄く可愛い。

そんなレイだけど他のルートでもたびたび登場して謎を残していたように
大きな秘密を抱えているんですよね~
まぁ薄々感じていましたがやっぱりもう1人のレイがいるんわけなのです。
要するに多重人格でショウと名乗る攻撃的なもう1つの人格が
夜な夜な徘徊して各ルートで暗躍していたらしい(^^;)

レイはショウの存在を感じながらも見て見ぬふりをしてた。
真実を知るのが怖かったからね。
知ったらすべてが壊れてしまうと感じてた。
そんな弱さに付け込んで身体を乗っ取ろうとしたショウ。

聖人君子みたいに見えたレイは実際はドロドロした感情を抱えていて
それを必死で隠していた。
ネリに好きだと言われてもすぐに受け入れてくれなかったのはショウの
存在だけじゃなく自分の弱さとか汚い感情を見せたくなかったから。
だからそんな自分をショウ道連れに消してしまおうとする。

でもちゃんとネリが間にあってくれてました。
命を懸けてレイを思いとどまらせてくれたネリは凄いです。
これこそ愛の力のなせる業ですね~
そしてようやく観念して好きだと言ってくれました。
今まで抑えていた気持ちを全て伝えてくれたのは切なくて嬉しかったです。
レイがこんなにも嫉妬深く想ってくれていたのことに感動しました。

その後、レイとショウは取り敢えず和解した感じ。
お互いがネリを想ってるという共通意識がそうさせたらしい。
そしてレイはショウを抑える為に強くなろうと決意するわけです。

真相ルートに入るとネリの周りにいる男たちに嫉妬して牽制するレイ。
完璧な白薔薇様がすっかり崩れて年相応の男子高校生らしくなって
鈍感なネリに振り回されてる感じが凄く良かったです。

このルートでの真相究明は他のキャラのものと違ってました。
全ての記憶を持ち真実を知っていたショウが残したヒントを頼りに
レイとネリは2人で謎を調べていくことになるんです。
そして順調に核心に近付くんだけど… もちろんピンチになります(笑)
ネリが早い段階で学園長に捕まっちゃうんですよね~
でもここからが更に他のルートと違う展開だったのが凄くイイ(ヘ。ヘ)
他の攻略キャラと協力してラスボスに立ち向かうことになるだもの♪
階級制度のせいでギスギスしてた5人が協力してることに感動です。

最終的にレイが過去の記憶を取り戻したことでその辛い役目を担ってた
ショウと人格が統合されました。
おかげでレイがかなり過激な行動をするようになってたけど
大胆な彼もなかなか素敵だなってことでね(笑)
ただレイが取り戻した記憶はかなり辛いもので攻略キャラの中で
最もキツイ真実だと思った。
だってレイの父親は憎むべき学園長だったんだもの(ノ_・。)
でもショウと人格が統合されたレイはその真実をしっかり受け止め
立ち向かう原動力に出来たのでホッとした。
今まで完璧な白薔薇様だと思ってたけどショウを受け入れたレイの方が
正真正銘の完璧な王子様だなって思えました。

好きなシーンはやっぱりラストかな(〃∇〃)
レイがめっちゃ囁き声で「悩んでるんだけど、相談していい?」
って言った後の声のトーンとセリフがヤバい(/∀\*)
もぉ~いくらでもして♡ って思っちゃったよ♡

そして3年後のエピローグでレイは大学で宇宙工学を研究しながら
相変わらずロボット作りに没頭してました。
寝る間も惜しんで研究してるレイはもう白薔薇様の面影なしです(笑)
でもそんなずぼらなレイ様は可愛らしいです。
プロポーズもしくじっちゃうなんて本当にあのレイなのって感じだし。
けどあのプロポーズ私はめっちゃ好き(´∀`*)
半分失敗だったけど一応は伝わったし素敵なハッピーエンドだと思います。

加地壱波 … cv.柿原徹也

ミツバチ階級の2年生。女の子をとっかえ引っ返してるプレーボーイ。
明るくフレンドリーなので一緒にいると楽しいけどネリの階級が変わると
露骨に態度を変えるから攻略キャラの中で1番ガッカリさせられました。

そんな壱波だけど役者を目指して演劇部に所属しています。
これに関しては遊びではなくかなり本気で真面目に練習してましたね。
そしていろんな人の声マネが上手い。
この特技でピンチを切り抜けてるのは面白かったです(^_^;)

壱波はそもそも恋愛をゲームと捉えていて気に入った相手が自分を
好きになるという描いたシナリオ通りになってしまうと飽きてしまう。
だから薔薇ルートでは階級差の中で恋愛が育まれたように思えたけど
どうやら壱波のシナリオ通りに進んじゃったみたいで上手く両想いに
なれないんですよね。
でもネリの方が本気になっちゃったもんだから薔薇の権力を使って
無理矢理に壱波を側に置くという虚しいベストエンド。
限りなくバッドエンドに近いと思いました。

石ころルートではあっさり態度を変えてネリに見向きもしなくなる
壱波を本気で見損ないました。
まぁこの学園で上手く生き抜くには仕方ない事なんだけどさ。
特にミツバチは微妙な階級だからその行動を理解は出来なくはない。
けどやっぱり態度を変えないでいてくれる十矢やハルみたいな人の方に
気持ちが傾いてしまうよね(^^;)

とは言え最初こそ冷たい態度になる壱波だけどネリが困ってたりすると
ついつい話しかけて助けてくれたりするので本当は優しいんです。
そういう感じでコソコソ仲良くしてるうちに気持ちが高まってくる。
だけどやっぱり保身から人前では冷たい態度のまま。
ネリは好きになってく気持ちと壱波との立場の違いに悩んでしまうわけ。

でまぁいろいろゴタゴタした末に壱波は自分の考えを改め、
階級とか身分とか関係なくネリの事を好きだと言ってくれました。
序盤の仕打ちが結構辛かったけど壱波の告白シーンは感動的で
ちょっとだけうるっとしてしまった。

壱波とのエピソードは演劇関係が多いんだけど
私としてはやっぱりボート小屋でのハプニングですかね~
アレは王道な萌え展開です(〃∇〃)
まぁこの出来事でピンチに追い込まれちゃうんですけどね(笑)
いろんな意味でキッカケになったエピソードだと思う。

真相ルートでは壱波が溺愛していた妹を糸口に真相が分かっていく感じで
演じるとか役者っていう切り口からの謎解明で面白かったです。
生徒たちの家族も薬で洗脳されてるんだと思ってたんだけど
実は全て雇われた役者だったらしい。

だから壱波が妹だと思わされていた女の子も凄い演技力がある子役で
本当の妹はすでに他界していた。
壱波の本当の母親は男にだらしない女性で妹とも父親が違った。
そんな母親を見ていたから愛というものを信じられず
ゲームのような恋愛をして知らず知らずのうちに真実から目を背けていた。
でもそんな中で演じることに楽しさを見出し役者という夢を見つけたのは
魔法にかけられた夢の時間の中でたった一つの真実なんだろうと思った。
偽りの世界で壱波が希望を持てる夢と真実の愛を手に入れられたことは
良かったなぁって素直に喜べました(ヘ。ヘ)

ちなみに真相エンドのウエディングドレスでキスするCGがお気に入り♡
めっちゃ素敵なシーンですよね~
そして3年後のエピローグでは役者として活躍してる壱波が
本物の妹が眠るお墓の前でプロポーズしてくれるというもの。
感動的ではあったけど3年後の壱波の立ち絵がイマイチで残念。
学生時代の方が私は好きですね。

七瀬十矢 … cv.前野智昭

石ころ階級の2年生。学園の体制に抗うレジスタンスのリーダー。
正義感が強い兄貴肌で頼りになるけどその反面、
不正や裏切りを極端に嫌い人を許すことが苦手みたい。
階級制度に疑問を抱いてるので誰に対しても態度は変わらず
ネリの階級が変わっても親身になってくれるから一緒にいるのが楽な人。

そんな十矢なので自分の考えを曲げることが出来ないから
薔薇ルートでは両想いになれても考えが対立してしまうんだよね。
けどお互いに好きな気持ちは捨てられず愛欲の溺れていくって感じの
薔薇ベストエンドでした。
まぁバッドとは言わないけど私はハッピーな気分にはなれなかったです。

石ころルートではそもそも階級制度に疑問を持ってる十矢だから
女王の毒殺未遂事件やネリが転入初日に受けた嫌がらせした犯人を
探し出そうとする展開になります。
レイが夜な夜な出歩いてるという噂を聞いて2人で薔薇寮に忍び込んで
あっさり見つかったのはヤバかったよね(笑)
おかげでヒントはもらえたけど… 記憶が曖昧で混乱するだけでした。

恋愛イベントは乗馬ですね。
乗馬の授業や乗馬部なんかがあるのはさすがセレブ学校(^ω^ ;)
十矢は乗馬が得意で教えくれるんだけどやっぱり萌えるのは相乗りだね。
後ろからギュっていうのはキュンキュンくる♡

十矢とは同じ階級になるので恋愛成就は簡単かなって思ったけど
思いのほか考えが対立して気持ちがすれ違ったりしました。
恋愛にはちょっと疎いみたいで意外に初心な人かなと思った。
それなのに他のルートでも必ずネリと仲良くするものだから
ほとんどの攻略キャラから嫉妬される罪作りな男でもあります。
要するに深く考えず交友関係を広げ、いらぬ恨みを買うタイプみたい。
たぶん陰で泣いてた女の子がいるんじゃないかな~(笑)

真相ルートでは序盤の歌が苦手っていうのが笑えました。
勉強もスポーツも何でも出来る十矢がネリに歌を聞かれたくなくて
悩むのが可愛かったです。

そして十矢の真相は政治家の母親が不倫で作った子供。
たまにしか会えない父親に憧れていたらしい。
その憧れがレジスタンスのリーダーの十矢を作ったのかもしれません。
とにかくその後いろいろあって父親がいなくなり母親とエデンという
宗教集団に入信したことで実験体となってしまったわけです。
真相が明らかになったあと生徒たちが混乱する中でやっぱり
リーダーシップを発揮してくれたのはカッコ良かったと思う。

3年後のエピローグは奨学金で大学に通い弁護士を目指してる十矢に
プロポーズされるというもの。
正義感が強いのは相変わらずで揉め事にしょっちゅう首を突っ込んでる
十矢に弁護士っていうのはピッタリだなって思いました。

☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。

<コンプ後感想>

◇ストーリーについて。
凄いお話でした。まず階級制度に衝撃を受けたからね(^_^;)
そして恐ろしい階級学園プロジェクト…
こんなシナリオよく思い付いたなって感じです(笑)

攻略キャラは5人だしサクッとプレイ終わるかなって思ってたけど
1人のボリュームが凄くて読み応えがありましたしね。
私としては薔薇ルートは必要なかったんですけど(笑)
でもまぁあれも学園の1つのあり方だと思えば興味深かったです。

ただそれぞれのルートでエピソードやキーワードが違うだけで
展開がほとんど一緒っていうのが残念なポイントですね。
特に真相は明かされる真実が一緒なのでさすがに5回も見ると飽きます。

恋愛関連のストーリー展開は高評価です。
どのキャラもそれぞれ萌えがあって大満足しております(〃∇〃)
石ころENDで恋愛が成就した続きから真相ルートが始まって
恋人同士のその後のラブラブが見れるのは凄く嬉しかったです。

このゲームではいろんな感情を体験できると思う。
恋愛の甘く幸せな気持ちもあれば嫉妬や憎悪みたいな嫌な気持ちもね。
そういう意味では精神的にかなり翻弄されたシナリオでしたよ(笑)

◇キャラクターについて。
攻略キャラクターは全員好きです(ヘ。ヘ)
嫌な気持ちを与えてくる人もいましたが最終的には好きになれたと思う。
でもやっぱり私の萌えポイントを突いてくる陸とハルは特別好きかな~

サブキャラで好きになったキャラはいません。
まぁしいて言うならエド先生かな。
レイの真相ルートで一緒に戦ってくれたのは嬉しかったです。

◇主人公について。
普通の感覚を持った普通の女の子で好感が持てるんだけど…
薔薇階級になると普通じゃなくなっちゃうので残念でした。
本気で薔薇ルートのネリは嫌いです。
でも石ころネリには共感できたので楽しくプレイできました。

◇オマケについて。
特別なものはなかったです。
やっぱりキャラクターのボイスを楽しめるオマケが欲しいよね。

◇その他いろいろ。
システムは凄く使いやすかったと思う。
セーブ、ロードも快適で設定も細かく変えられて親切です。
ただバックログがちょっと私には見づらかった。
誰のセリフかが分かりづらいんですよね。
でも巻き戻しも簡単にできるしジャンプ機能もついてたので
周回プレイするのも苦じゃなかったです。

◇総評。
薔薇ENDを最初に見た時は「このゲーム私向きじゃないかも」なんて
思って気持ちが紆余曲折したんだけど、最終的には面白かったという
感想に落ち着きました(^_^;)
階級制度の理由が分かれば気持ちはすっきりしたのでね(笑)
何よりも恋愛要素が十分にあったのが良かったんだと思う。
嫌な気分を与えられても恋愛要素がしっかり気持ちを救ってくれたので
終わった今は晴々してます(*´∀`*)
5人の愛すべきキャラクターに出会えて幸せです♡

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