赤い砂堕ちる月 ―感想― | ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

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乙女ゲーム・乙女CD・アニメ・声優のジャンルで綴ります

2016年3月10日発売<PSVita>

赤い砂堕ちる月



☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。

<ストーリー>
「主を探しなさい。君の全てを預けられる主を。
相手が見つかるまで、顔を隠す布を取ってはいけない。
その素顔を見ることができるのは、君が認めた主だけ。
それが府術士の掟、契約だ」
東汪国の都、王陵で、符術士になるべく修業を積んでいた主人公は、
ある日、修行場である紫永観を出て自分の主を探せと命じられる。
様々な人物と出会い、人として、符術士として成長していく主人公。
だがそんな中、主人公は次第に
東汪国の存亡を揺るがす動乱に巻き込まれていく。
主人公は誰と契約を果たし、運命を共にするのか。
終わりの日は、刻一刻と近づいていた――――。

<キャスト>
汪明:江口拓也
洛泉:柿原徹也
翔侠:興津和幸
胡白:河西健吾
永祥:村田太志
杏紅:種﨑敦美
ハバリ:蓮岳大(敬称略)

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<初回プレイ共通ルートの感想>
東汪国の都である王陵で符術士になるために修行をしていた主人公の春霞。
修行場の紫永観の主で春霞の師匠・永祥と符術士の修業をしている杏紅が
最初に出会う人物です。
共通ルートは主人公の春霞の視点よりも杏紅の回想が多い印象。
春霞については過去が謎になっているので仕方ないようです。
いろいろと不穏な動きがある情勢やこの世界の伝説にまつわる噂が春霞の
秘密になっていると感じました。

ストーリーは春霞と杏紅の修行が最終段階に入り永祥に自分の主を
探せと命じられるところから始まります。
そして主候補である攻略キャラクターに出会うわけです。
東汪国の太子・汪明、王陵の裏社会をし切る砂蜥蜴の首領・洛泉、
洛泉と行動を共にする侠客・翔侠、金吾衛という役所の武官・胡白。
攻略キャラクターはこの4人と永祥。
杏紅も攻略ルートがあるようでちょっとダルいです。
女性キャラを攻略するのは好きじゃないので(^_^;)
真相ルートみたいな感じなのかな?

とにかく春霞は仕える主を探しつつ東汪国の蔓延る陰謀や動乱に
巻き込まれていくようです。

ちなみに大事なポイントとして符術士は主以外の人間に素顔を見せては
いけないという掟があるんですね~
というわけで永祥以外の男性キャラには布をかぶっての会話になります。
相手は声や身体付きで見分けてるらしいんですがそれってなんか
イヤラシイと思いません?(〃∇〃)
まぁそれはともかく(笑)
この設定は後半盛り上がってきた時にかなり萌える気がします♡

それから1章に出てくる5択の選択肢で春霞の属性と性格が変わります。
かなり発言に変化があるので面白いけど面倒くささもあるかな。
性格ごとにENDがあるみたいだから。

バトルパートは初心者モードでやればめっちゃ簡単。
しかも1度戦った相手は2周目は飛ばせるという親切なシステム。
ならばバトルいらない気もするけど…
まぁストーリーの後半では大事になって来るのかな?(笑)

あと大事なキャラクターとしてハバリっていう妖怪も登場します。
このキャラが春霞以上に喋るんですよね。
なんというか気持ちを代弁してくれる感じ?
けどこのハバリにも秘密がありそう。
序盤では正体不明の妖怪ってことでまるで喋るペット扱いだけど
春霞が失敗符術で召喚してしまったことにきっと意味があるはず。

そんなわけで1章で属性と性格、2章で攻略キャラが確定し、
3章から個別ルートになるようです。


※攻略制限やネタバレ考慮したオススメ攻略順※
 胡白 → 汪明 → 洛泉 → 翔侠 → 杏紅 → 永祥

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<攻略キャラ感想>
私の攻略順は… 胡白 → 汪明 → 翔侠 → 永祥 → 杏紅 → 洛泉

※ネタバレしております(^_^;)

私の好きなキャラ順に並んでます。
キャラ順位は萌え度やストーリーなどを総合した印象です。
(キャストの敬称は省略させていただいおります)

キャラクターによって感想に差があります。
ご了承くださいませ m(_ _ )m

洛泉 … cv.柿原徹也

砂蜥蜴という裏社会を仕切る侠客組織の首領。
最初はクールで冷徹な印象なんだけど「弱きを助け強きを挫く」という
情に熱い男前な人です。
漢方や医学に関することを研究するのが趣味で普段はお医者さんとして
病人の診察や薬の処方などをしてたりします。
お金のない人には無償でってところがまたカッコいいんですよね~+゚。*

春霞に対しては好意的とまではいかないけど序盤から友好的。
洛泉は誰に対しても淡々とした態度なので見定められてたのかも。
ただ他のキャラルートで何度も契約しないかと口説いてくる割りに
本人ルートでは結構頑なに断るのが不思議に感じた(^_^;)
たぶん自分の抱えてる大義に巻き込みたくなかったのかもしれない。

というわけで洛泉の秘密はやっぱり死んだとされていた汪明の腹違いの弟。
獅子の加護を受けているんだから生きていて当然ですよね。
汪明の叔父である鄧択が自分の保身の為に洛泉とその母親を殺した。
けど洛泉は何とか生き延びて復讐へと動き出したわけです。

春霞は何も知らないまま洛泉の日頃の診療所での働きなどを見て
主にしたいと考えて近付いたことで巻き込まれていく。
そして鄧択や汪明を恨んで復讐しようとしていることを知り
少しずつその思いを理解しやがて洛泉の正体を知ることなります。

私が思ってた以上に洛泉は皇帝になる意欲を持っていたのは意外でした。
復讐の為にという気持ちだけじゃなく民衆の為に平和で暮らしやすい国を
作りたいと秘かに思い砂蜥蜴の首領として動いていたらしい。
もちろん復讐をして皇帝の座を奪い取るというのが1番ではあるんだけど。

でも最終章で汪明と次期皇帝の座を争い一騎打ちをすることになったのは
とても心が痛みました。
本当は兄弟として共に国を支えていきたいと互いに思っていたのに
覇権争いの道具となり憎み恨まれる関係になってしまったんですから。
誤解が解けぬまま長い間断たれていた兄弟の関係が最後に修復されたのは
嬉しくて涙が出ました(ノ_・。)

春霞は話の流れで永祥と対立する関係になり殺されそうになる(^_^;)
でもこれが洛泉との関係を一気に近付けたんじゃないかなって思う。
瀕死になった春霞を目の当たりにして自分の気持ちを思い知った洛泉は
やっと主にして欲しいと言ってくれるんです。
本当はもうとっくにそんな感じになってたんだけどね。
でも洛泉の主になりたいと思った理由がめちゃくちゃ良かったっ!!!
愛する者の苦しむ姿は見たくない、守るために契約したい…
ということなんですよぉ~♡♡♡
この愛のこもった契約にキュンキュンしまくりました+゚。*(≧∇≦)*。゚+

春霞は顔も見たことないのに好きだと言われたことが嬉しいんだけど
信じられずにいると洛泉は「顔などわからなくとも心の形が見えていると」
というダメ押ししてくれます(〃∇〃)
もう断る理由なんてないですよねぇ? …というわけでめでたく契約成立!
洛泉のちょっと強引な誓いのキスもナイスでした♡

まだ問題が全く解決してない時期の契約ではあったんだけど
2人きりになると素顔を見せてイチャイチャしてくれるのは良かったです。
洛泉が「顔を見ると安心する」とかとにかく契約成立以降は激甘で
ニヤニヤが止まらない状態でしたよ(/∀\*)

ただ私としては結末はちょっと不満です。
汪明が太子の座を降り洛泉が皇帝になるというのハッピーエンド。
立場は逆転したけど兄弟の関係は修復され砂蜥蜴の侠客たちも
武官として登用され永祥も洛泉にこき使われる立場ということで
鄧択以外はみんな幸せなんです。
もちろん春霞との愛も順風満帆でラストはプロ―ポーズされてたしね。
でもこれだと春霞の立場は汪明ルートとあまり変わらない。
周りの環境が違うとは思うけど…

汪明が表立って国を治め、洛泉は砂蜥蜴の首領として民衆に近い立場で
国を支えていくっていう展開もありなんじゃないかと思ったんです。
洛泉にはそういう方が合ってる気がするし、春霞が侠客たちに姉御と
呼ばれて和気あいあい暮らす結末が見たかったな。
でもまぁ汪明が太子ではなくなったら洛泉が皇帝になるしかないんだよね。
彼自身も表舞台で国を治めたいという志を持っていたのは理解出来たので
素直にこの結末を祝福してあげたいと思います。

というわけでストーリー展開としては汪明のルートの方が好きだけど
キャラクターでは洛泉が1番好きです。
とにかくこういう設定が好きなのでプレイ前から分かってはいたけど
それを裏切ることなく徐々に甘さを見せてくる洛泉に萌えまくりました。
汪明のように清廉潔白という感じではないけど国を愛する気持ちは同じで
クールを装ってるけど優しくて情が深い。
そして好きな女性には一途で情熱的だけど心配性で過保護。
そういうギャップが洛泉の魅力で萌えポイントなんですよね♡ヽ(*>∀<*)ノ

あとはカッキーのクールビューティ―ボイスがやっぱり大好き。
それを聴けただけでもこのゲームをプレイした甲斐があったかも(笑)

汪明 … cv.江口拓也

東汪国の太子で真面目で誠実な人柄は文句のつけようがない人物です。
まだ20歳とは思えないほどしっかりしていて次の王として国の未来を
真剣に考えているところに好感が持てました。

この国の王になるためには獅子の加護を得ることが必要らしく
もちろん汪明もすでにその資格を持っている。
ただこの獅子の加護を得た時にいろいろと事件が起こっていた。
母親の違う弟とのお話は悲しいものでしたね。
お世継ぎ問題で普通の兄弟のようにはなれなかったわけです。
この出来事が良くも悪くも今の汪明に大きな影響を与えてるらしい。

ストーリーは簡単に言うと病で余命わずかな皇帝の代わりに
国を動かし大きな力を持っている伯父である鄧択との争いですね。
この鄧択は汪明の血の繋がった叔父であるにもかかわらず
春霞のみならず甥の汪明まで処刑しようとする酷いヤツ。
とにかく私利私欲にまみれた男なんです。
仕えている者たちも悪い事とは分かりながらもあまりにも大きな
権力を持っていたので正論を言う汪明に賛同できない。
そんな日々の中、汪明は好機を狙いながら春霞と出会うわけ。

汪明との初対面は永祥の所でなんですけどね。
ある時、春霞はハプニングで汪明に素顔を見られてしまうんです!
この展開は萌えの王道でめっちゃテンション上がりましたよ~(≧∇≦)
汪明はこの後どうするのかドキドキしましたけどやはり対応は誠実+゚。*
符術士である彼女との契約をすると言ってくれた。
もちろん春霞も特に断る理由もないので承諾するんだけど汪明は
本当の契約を結ぶのはちゃん自分のことを知ってもらってからだって。
信頼に足る男だと思ってもらえたらということらしい。

というわけで仮契約って感じで鄧択との問題に立ち向かっていく2人。
けど春霞も汪明も処刑されそうになるし本当に大変でした。
でもそれが2人の想いを確かなものにしてくれたと思います。
吊り橋効果って感じかもね(笑)
無事を確かめ合うシーンはキュンキュンしました(〃∇〃)

主と符術士という立場を踏み越えちゃいけないと耐えるけど
このピンチが主従の関係じゃなく愛だと気付かせるわけです♡

最終的にはいろんな人たちの協力もあって無事に皇帝に即位します。
お父上が亡くなったことは悲しく春霞としてはもう1つの別れもあって
この辺りのエピソードはかなりグッときました。
でもまさか符術士が皇后陛下になるとは驚いたけど。
主が認めれば素顔を晒すのも構わないというのはどうなんですかねぇ(笑)

汪明は真面目で誠実な堅物ってイメージだったけど実際は
感情を隠せない素直で純粋な人でした。
春霞への気持ちを隠してたみたいだけど周りの人たちにバレバレで
それに気付かない当事者たちが慣れない恋愛に翻弄されてるのが
可愛くて微笑ましくてニヤニヤさせてもらいました(〃∇〃)
とにかく思ってた以上に萌えシチュエーションが多くて楽しめました。
ちゃんと契約を結んだ時に改めて素顔を見せたシーンとか
ラストに身も心も結ばれるシーンとか聴きながら悶えちゃいましたよ♡
江口くんの抑えたトーンでの演技もとても素敵でした。

翔侠 … cv.興津和幸

洛泉と行動を共にする侠客なんだけど砂蜥蜴に属してるわけじゃなく
頼まれて仕事を請け負う関係です。
気安くてチャラい印象で仕事もお金の為に仕方なくしているような感じ。
それに出会って早々に符術士は嫌いだと宣言されるからね(笑)
攻略キャラの中で唯一、春霞に非好意的なとこからのスタートになります。
とは言っても本気で拒絶されるわけじゃないのでそこまで悪い印象には
ならないと思います(^_^;)

春霞は何度か翔侠と会う中で自分の過去を思い出せそうな感覚を得る。
それで主になってもらうかはともかく付きまとうことにするわけです(笑)
翔侠の方はそんな話をされて春霞の正体に気が付くんですね~
でも最初は確信が持てないので何も話してはくれません。

そんなことがあって翔侠の財布が盗まれるという事件が発生。
その中に彼にとって大事なものが入っていたので大捜索が始まります。
春霞も手伝うことになるんだけど…これが意外と大変でした。
まぁでもいろいろあって取り戻すことは出来るんだけど
その中にあった物を手にした春霞は過去を取り戻すことになるのです。

翔侠が大事に持っていたものとは嬉凰石という物凄い力を持つ石。
そして春霞は代々その石を守る家系の生まれだった。
この嬉凰石は男性が持つのその魔力に取りつかれ大変なことになるとか。
だから力を正しく使える力量のある男性が現れるまではひたすら隠し
守ることが必要らしい。
でも春霞の両親の間で事件があって、まだ幼かった彼女が嬉凰石を
受け継ぐことなってしまい新しい事件を生んでしまうわけです。
そして殺されそうになっていた翔侠を助けたい一心で石を渡してしまう。
この後、春霞は永祥に出会い記憶を封印されて今に至るんだけど…

翔侠の正体はなんと東汪国と並ぶ大国だった西大国の王子だった。
しかも汪明と従兄弟だと言うからさらに驚いた。
東汪国の皇帝の妹が翔侠の母親っていうことらしい。
だけどここでもやっぱり諸悪の根源として登場する鄧択の策略により
西大国は疫病の蔓延で滅ぼされてしまった。
翔侠はそんな王族のたった1人の生き残りで東汪国へ復讐と母国の再興を
託されて生きてきた憐れな王子様でした。
春霞とはそんな頃に出会いお互いに淡い恋心を抱いたんだけど不幸が
重なって離れ離れになってしまい嬉凰石が彼の手に残ったわけ。

翔侠はチャラそうに見せていたけど実は大義を背負って着々と
準備をしていたんだけど春霞との再会が迷いを生じさせたりしてた。
けど結局は実行してピンチに陥ってしまうんです。
それは嬉凰石を春霞に返してしまったからかもしれない。
でも鄧択を失脚させるために動いていた汪明と協力して最終的には
革命みたいな感じになって無事に解決!
春霞は初恋の相手でもある翔侠と契約を結び恋も成就するわけです。

背負ってきた重い宿命から解放されて翔侠が幸せになれそうな
エンディングは感動的で従兄弟である汪明とのシーンもグッときました。
ひねくれ者の翔侠にも汪明と同じ血が流れてるんだなぁって思った。
エピローグはいつか西大国を復興させるために旅立つ2人。
結局は生活の為に働きながらって感じでいきなり王族みたいに
なりはしないけど夢を持って生きていくんでしょうね。

感動的なラストでストーリーはとても良かったんですけどね。
初恋同志ってことで好きになる過程があまりなかったのが残念。
2人の過去回想シーンが多すぎて若干疲れました(^_^;)
最初から相思相愛だったにしても、もう少し恋愛に重点を置いた
エピソードがあれば私も翔侠をもっと好きになれた気がします(笑)
でもまぁ最初の印象よりも奥手だった翔侠は可愛く思えましたよ♡

胡白 … cv.河西健吾

金吾衛という役所に勤める妖怪退治専門の武官である胡白は
両親が残した借金を返しながら沢山の弟妹を養っている苦労人です。
最初はヤンチャで突っ走るタイプかと思ってたんだけど
不憫な境遇にも関わらず真面目に頑張る好青年でした。
ただお人好しでバカ正直なところがあるので世渡りが下手すぎで
それが苦労してる理由でもあるんですよね(笑)

ストーリーはまずは借金を返すために武闘大会に出るんですが
ここでもいろいろと悪い輩に嵌められて危うく借金が増えそうに
なったりして結構大変でしたね。
でも人望だけは厚いで沢山の人の助けで借金は完済することができました。

その後に胡白の父親との因縁の話になります。
8年前に伝説の妖怪を倒したて英雄になったにもかかわらず
失踪してしまった父親。
そして再び現れた伝説の妖怪を今度は胡白が倒しに行ったことで
父親の真実を知ることになるわけです。
まぁ簡単に言うと胡白も父親と同じ運命を辿り姿を消さなければ
ならなくなるんですね~
さすが伝説の妖怪の生命力は恐るべしと思いました。

結末は永祥が考えた妖怪の封印方法が成功して事件解決!
伝説の妖怪を倒した英雄ならば春霞の主として相応しいと周りからも
認められてハッピーエンドになります。

胡白は武闘大会の後ぐらいに春霞を好きだと自覚してすぐに想いを
伝えてくれる男気あふれる人でした。
なんとなくヘタレっぽいかなって思ってたので(^_^;)
春霞もそれより前から意識し始めてるので胡白に一方的に想いを告げられ
驚きつつも更に気持ちが深まっていくわけ。
そんなわけで伝説の妖怪が出てきてからはかなり想いが高まってるので
別れを意識するシーンでは切なかったです。

胡白を演じられた河西健吾くんは自身初の乙女ゲームの攻略キャラ
だったそうなのでそれを見届けられて嬉しいです(ヘ。ヘ)
私としては好きなタイプの声質なので次はしっとりと色っぽい役で
お声を聴いてみたいと思いました。

永祥 … cv.村田太志

符術士養成機関・紫永観の観主で春霞の師匠である永祥はこの物語の
諸悪の根源である鄧択に仕えている最強の符術士。
最初の印象では大人なのにドジっ子キャラって感じです。
ちなみに幼い春霞の記憶を封印した張本人で父親代わりでもあります。

翔侠ルートで明らかになった春霞にまだ何百年も遡る前世の秘密が
あったというのが永祥ルート。
簡単に言うと永祥は前世の記憶を全て抱えて生き続けてるんだけど
春霞の魂はそれを苦痛に感じ過去の記憶を留めない人として
輪廻転生しているということです。
その力を封印してるのが嬉凰石ってことなんだけどその石を守る
家系に生まれ変わるっていうのも運命って感じかもね。

それで春霞の両親がいろいろあって死んでしまった時に現れた永祥が
いつか自分と同じものに戻って欲しくて彼女を育てたらしい。

春霞は前世の記憶を持っていないし思い出す事も出来ません。
けど永祥に全てを打ち明けられて気持ちを寄せていくって感じ。
長い年月を片想いしていた永祥を憐れに思ったんじゃないのかな?
本当に父親のように思っていた春霞は流されたような気がします。
永祥の執着を私はちょっと怖いと思った。

なのでこのルートの印象は父親以上恋愛未満って感じですね。
私は年上で尚且つ指導的立場の人に萌えがないので全然面白くなかった。
春霞の真実も翔侠ルートで終わらせといて欲しかったです(^_^;)
永祥は怖い…私は普通の幸せを望みます。

<サブキャラ感想>

杏紅 … cv.種﨑敦美

紫永観で修行する符術士で春霞にとっては親友でライバル。
杏紅は永祥の事が好きなので春霞に敵対心を持ってたんだけど
ストーリー序盤での出来事でわだかまりがなくなり後半は一転して
協力的で優しいお姉さん的存在でした。

杏紅ルートでは彼女の両親について調べることになるんだけど
簡単に言うと翔侠ルートを補完するって感じ。
西大国を疫病で滅亡させた実行犯が杏紅の両親だったっていうのが真相。
その事実を春霞と2人で突き止めました。

でも女性キャラのルートもENDも私には必要なかったかな(^_^;)
女性との友達以上の関係はちょっと苦手なので最後に杏紅が
主にして欲しいと言ってきたのには「ゴメン無理!」と思った(笑)


ハバリ … cv.蓮岳大

春霞の失敗符術で召喚された犬っぽい妖怪として登場するんだけど
その正体は東汪国の皇帝を守護する獅子なんですよね。
この設定はかなり意外で驚きました。
春霞の秘密に関わる存在なのかと思っていたからね(笑)
でも春霞という魂の意味を知ると皇帝を守護する獅子が見守りに来た
理由も理解出来ました。

最初はやたらと俗っぽい事を喋るしお節介だしうるさいなぁって
思ってたんだけど春霞のことを本当に親身に心配してくれるので
別れるシーンは思わず涙腺が緩みました。
なんだかんだ愛嬌もあるし結構好きになってたみたいです(ヘ。ヘ)

ただハバリの正体に唯一気が付いてたのが洛泉ていうのもなんだか
感慨深いなぁって思いました。
そして1番最初に気がついてもおかしくない汪明が全く気が付かないのも
今考えると笑えますね(´∀`*)

☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。

<コンプ後感想>

◇ストーリーについて。
思ってた以上に壮大で深いストーリーだったので楽しめました。
最初は耳慣れない言葉が多くてなかなか世界観に入り込めなかったけど
周回プレイを重ねるごとに理解が深まり惹き込まれていったように思う。

恋愛ストーリーも主の契約という設定がいいスパイスになってて
ドキドキ出来て良かったです。
やっぱり素顔を隠して本物の絆を探すっていう設定が素敵過ぎますよね♡
どのルートもそれぞれ展開が違ってたのは素晴らしい。
個人的には汪明の展開が好きなんですけどね(ヘ。ヘ)

というわけで物語の展開でグッときたのはやっぱり翔侠ルートかな…
あと洛泉ルートの兄弟一騎打ちのくだりもちょっと泣きました。
洛泉はラストで砂蜥蜴に戻ってくれてたらナンバーワンだったんだけどね。
恋愛シチュエーションとしては汪明! これは絶対ですね~(〃∇〃)

あとプロフィールページで見れる特別小噺はエンディングと
エピローグの間のエピソードで主人公の性格で違うお話も面白かった。
本編で描ききれてないところもしっかり補完されて凄く良かったです。
もちろん甘かったり色っぽかったりする話もあるし
性格によっては笑える話もあるので本当に楽しめました。

◇キャラクターについて。
攻略キャラについてはプレイ前の印象が覆ることはなかったですね。
1番はもちろん洛泉♡ 期待通りのキャラで大満足です(´∀`*)
次が汪明♡ この人には思ってた以上に萌えることが出来て嬉しかった。
そして翔侠なんだけど… 逆にこの人は思ってたより萌えれなかった。
たぶんストーリーが重すぎたんだと思う。。。

あと終わってみたらハバリのことが好きになってたのは意外です。
最初は本当に「うっさいなぁ」とか思ってたので(^^;)ゞ
正体を知ってからは見方も変わり気持ちを共感出来たからかもしれない。

それと砂蜥蜴の侠客たちにもいつの間にか愛着が湧いて会話が楽しかった。
特に洛泉ルートだと姉御と慕われるのでね。
だからこそ砂蜥蜴エンドが欲しかったなぁって思ってしまうんです。

◇主人公について。
このゲームの特徴である5種類の性格はなかなか斬新でした。
ちなみに私は水属性の冷静沈着な春霞がお気に入りです。
火属性は明るい熱血タイプでちょっとバカ。
風属性は天然キャラでかなりバカ。
光属性は乙女ゲームでありがちな真面目で大人しいタイプ。
闇属性はひねくれタイプで腹黒。
普通にストーリーを楽しむなら水か光がオススメです。
攻略キャラの反応を楽しむなら個性が強い火と風と闇ですね。
基本的には水属性の春霞が好きなんだけど風属性のぶっ飛び方が凄くて
意外と嫌いじゃないです(ヘ。ヘ)
永祥にお茶を入れてくれと頼まれて「何味にします?」と返す発想が
素晴らしいと思ってしまいました(笑)

ただ主人公の性格が違うのに結末が全て一緒っていうのは納得できない。
性格が違えば選択も違うだろうし… そうなれば結末も変わるはず。
なのに会話がちょっと違うだけの同じ結末は如何なものかと(^_^;)
5種類の結末はさすがに厳しいと思うのでせめて水と光の王道エンドと
火と風と闇の特殊エンドとかの2種類ぐらいあったら良かったのにね。
でも追加シナリオでその辺を補完してくれたのは評価したいです。

あと悪かったってことじゃないんだけど性格が5種類あるせいか
主人公の内面を深く掘り下げてないのはちょっと残念ではあるかな。
普通の乙女ゲームって殆ど主人公のモノローグで話が進むんだけど
この作品は全くと言っていいほどそれがない。
だから春霞の悩んだりって部分があまり感じられず共感しにくかった。
まぁモノローグが多けりゃいいってもんでもないんですけどね。
これはこれで第三者目線で主人公を見る感じでありだと思います。

◇オマケについて。
かなり充実してたと思います。
ボイスが聴けるオマケはポイントが高いですね。
そして何と言ってもキャストコメント入りは嬉しかったです。
あとは時計機能は意外にも楽しめました。
1時間ごとに違うボイスが聴けるって結構凄いと思う。
それにコンプするとご褒美ボイスも追加されるしキャラクターを触ると
反応が返ってくるのでお気に入りのキャラでかなり遊んじゃいました(笑)

◇その他いろいろ。
ヒューネックスのシステムは文句なくプレイしやすかったです。
スキップも早いしジャンプ機能は何度もプレイするのに本当に便利。
私が見る限り未読をジャンプして飛ばすという不具合もなかったです。
ロードも結構早くてあまりストレスを感じずプレイ出来るのがいい!
PCゲームを移植だけどしっかりとVitaの機能が生かされてる仕様です。
ただ戦闘パートの必要性はあまり感じなかったけどね。
でも2回目は飛ばせるし、特に面倒くささもなかったので良しとします。

◇総評。
丁寧に作られたシナリオから作り手の想いが伝わる良い作品だと思います。
攻略制限を付けられるのは正直好きじゃないんだけどね(´^ω^`)
でもストーリーを見せる順番にもこだわる程の思いがあるってことで
その気持ちは受け取れたと思います。
まぁとにかく期待以上に楽しめたのでもしもエピローグのその先に
ストーリーが存在するなら是非見たいです(*^▽^*)ノ

☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。
☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。