レンドフルール
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＜ストーリー＞
かつて、滅びかけた世界に手を差し伸べた、ひとりの女神がいた。
女神は彼女に従う4人の騎士たちと共に、荒れた地を癒し、
摩耗した命を育む力【グラース】によって世界を救った。
以後、眠りについた女神の意志は、女神の依代【レーヌ】と、
地上により選ばれた4人の騎士たちによって受け継がれ、
世界は女神の恩寵を受けながら発展を遂げていく。
しかし、ある時を境に、代々受け継がれたレーヌが空座となる。
グラースの供給は滞り、世界は再び闇に包まれようとしていた。
そしてようやく誕生したのが次代のレーヌ――ヴィオレット。
彼女は慣例に従い、女王の騎士となる4人の騎士たちを選出する。
世界にグラースを供給するには、騎士たちの協力が不可欠である。
ヴィオレットは彼らの信頼と忠誠を得るため、動きだす――
＜キャスト＞
レオン：興津和幸
ルイ：浪川大輔
ギスラン：近藤隆
オルフェ：KENN
ユベール：杉田智和
茜：藤村歩
瑠璃：藤村歩
裏波：村上和也
褄紅：勝沼紀義
浅葱：鶏冠井美智子
ボン・ボヌール：佐藤友啓
マダム・エンジュ：篠宮沙弥（敬称略）
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＜初回プレイ共通ルートの感想＞
天上に存在するパルテダームという場所に暮らす主人公ヴィオレットは
レーヌという女神の意志を受け継ぐ存在。
その彼女が地上の世界ソルヴィエルから揚羽・裏波・褄紅・浅葱という
四蝶と呼ばれる守護者を呼び戻すところからストーリーは始まります。
パルテダームの宰相で四蝶の上司的な立場なのがユベールで
ヴィオレットの教育係でもあるわけです。
4人が何のためにソルヴィエルに2年間も行っていたのかは
ちょっと置いといてまずは姫様周辺のサブキャラの登場。
ヴィオレットの守護者である双子蝶の茜と瑠璃は姫様ラブでちょっと
面倒くさいトラブルメーカーキャラですね。
それからマダム・エンジュという女性花人はまさに貴婦人という感じ。
ちなみに花人とは花紋から生まれたパルテダームに住む人のこと。
花紋とはパルテダームで生まれるグラースの結晶。
グラースとはパルテダームにある生命の樹に宿っているエネルギーの源。
要するにパルテダームの全ての住人はこの生命の樹から生まれたのかな。
とにかく双子蝶のトラブルでこのゲームの特徴であるラヴィールを
初体験することになりエンジュは攻略のヒントを教えてくれました(笑)
まぁいわゆるチュートリアルってヤツです。
そしてその夜の夕食会でボヌール卿が登場。
ユベールのお屋敷で厨房を任されている料理番らしい。
ここでもう一つ重要な設定として花人と呼ばれる人たちは食事や睡眠を
必要としてなくてそれらは娯楽の一環として嗜んでいるとのこと。
グラースがあればエネルギー補給も休息もいらないんだね。
だからヴィオレットは食事や睡眠をとることが得意じゃないようです。
ということでここからが本題でユベールが現状を確認と言って
いろいろ説明してくれました。
慈愛の女神ミレーヌが地上に恵みをもたらすために空中楼閣を創った。
それがパルテダームでその中心にある生命の樹に宿るグラースを
女神の依代で統治者レーヌが地上へ送り届けている。
そうして世界を安定させることが彼らの使命なんだそうです…
要するにその一番偉い人がヴィオレットってことかな？
グラースは地上の4国から選ばれた騎士の肉体を通してしか送ることが
出来ないらしく世界の安定にはレーヌ同様に4人の騎士も必要不可欠。
だから四蝶はそれぞれ選定された騎士の元に行って準備してたわけ。
この世界観では普通の人って意味の種人である騎士候補はグラースを
体内に取り込み花人にならなくてはいけないから
完全な花人となって初めてパルテダームに来ることが出来るんですね。
でもヴィオレットが生まれるまでの間に世界は荒廃が進んでいて
すぐにでも騎士を呼び寄せなけれならないという異例の事態になっている。
騎士はまだ半分しかグラースを取り込めていない状態。
なのでもう半分はヴィオレットが送り込めることになる。
騎士と心の絆を深め体内のグラースを安定させると言うのが名目ですが
具体的には騎士とラヴィールをすればいいようです(^_^;)
ラヴィールとは信頼関係を築くシステムってことなんだね。
そしていよいよレーヌと騎士の対面式。
北方の国・ピヴォワンヌの騎士・レオンはかなりテンパリ気味。
南方の国・カンパニュールの騎士・ルイは慣れた余裕な感じ。
東方の国・クリザンテームの騎士・ギスランは敵意むき出し。
西方の国・ウェイの騎士・オルフェは計算高い可愛さかな。
第一印象はこんな感じです(笑)
で、騎士からそれぞれ挨拶されたのちヴィオレットからも言葉をかけると
突然レオンが姫に「会いたかった～好きだ～！」と抱きついてくる。
この後はレオンは教育係の浅葱にボコボコにされるんだけど
ヴィオレットもショックで気絶してしまうという展開。
先が思いやられる対面式だったけどレオンの行動は気になるよね。
最初からヴィオレットを知っていて彼女に会うために騎士になったの？
まぁとにかく彼らとの絆を深めていくために接触しなくちゃいけません。
自分の信念も伝えつつ彼らの信頼も得るというかなり難しいミッション(笑)
ここから騎士の招きを受けて1人ずつ会いに行くことになるんだけど
ラヴィールのために事前準備する必要があるんですよね～
それが仲良くなるというより素行調査してるみたいな感じで面白い。
それでも1回ずつ4人の騎士たちとラヴィールを終え彼らの心の片鱗を
少しだけ感じたヴィオレットは自分がソルヴィエルいわゆる人間の住む
地上のことを知らない事を実感する。
だからもっと地上の事やそこに住む人間を学ぶべきでじゃないかと
思うんだけどユベールにはそれはまだ必要ないと言われる。
騎士との絆を強め正式な騎士にすることが最優先だってね。
もっともな意見なんだけどそこにはユベールの別の思惑が感じられる…
でもヴィオレットはユベールにもっともなことを言われると従うしかない。
そして今度はヴィオレットから誘う形でもう1週ラヴィールがあります。
2回目は故郷の話やより深い彼らの内面を知ろうということ。
新密度や理解度は騎士によって差がある感じだけどヴィオレットは
どの騎士に対しても好感度は上がっていく。
騎士の方も温度差はかなりあるけどヴィオレットをレーヌとしても
個人としても認めて惹かれているように見えますね。
2週ラヴィールが終わると騎士たちの体内のグラースも満たされいよいよ
正式な騎士となる為の叙任式が行われることになる。
そこで誓いの証しとして指輪をはめて誓言を捧げるんだけど
騎士4人は滞りなく済ませ最後にヴィオレットが同じように指輪をはめた時
5人の身体に痛みが走り倒れてしまうという！
緊急事態か？！と思われたこの事態にユベールは冷静な様子。
どうやら予定されていた事態らしい、四蝶もそれは了承済み。
ヴィオレットと4人の騎士に伝えられていたのは使命の全貌のほんの
一端のみだったんです。
レーヌはグラースを騎士の身体を経由して4国に送るのが使命なんだけど
生命の樹に貯蔵されていているグラースが実際は底を尽きかけていた。
地上のグラースの枯渇はレーヌの長き不在だけが原因ではなく
そもそも少ないグラースを各国に配分していたからだったようです。
本当のレーヌの使命は地上を救うのではなく残りわずかなグラースを
平等に配分し世界の調和を保つという悲しいものでした。
誰を助け誰を見捨てるかを決めるってことですからね…(ﾉ_･｡)
ちなみに叙任式で倒れその後も体調が悪いのはグラースが枯渇した
地上の危機を直接身体に感じているからってことらしいです。
ユベールから真実の説明を受けるヴィオレット。
本当のレーヌと騎士の使命は地上にあるグラースの循環。
要するにグラースが多い国から搾取し少ない国に供給をすること。
その事実にショックを受けるけど結局は覚悟を決めて初めてのグラースの
移動をすることになります。
初めての儀式はレオンのピヴォワンヌからギスランのクリザンテームへ。
無事にグラースが移動された後、激しく苦しむレオンの姿を見て
地上で同じように苦しむ人がどれほどいるのかと思うヴィオレット。
これから何度もこんなことが繰り返され改めてショックを受けてしまう。
それでもレーヌとして地上のために出来ることは他になく心を痛めながらも
役目を果たし次第にそれにも慣れた頃、再び事件が起こる…
というかコレがユベールと女神ミレーヌの目的だったらしい。
グラースの枯渇はもう循環だけでやり過ごし続けられる状況ではなく
世界の終わりが近づいていることを懸念したユベールが
状況を打開するには女神が復活するしかないと考えたわけ。
その為には女神の器が必要だった…
その器となるべく育てられたのがレーヌ・ヴィオレット。
という衝撃の展開から第3部へ。
ヴィオレットはミレーヌに身体を奪われるのを拒み騎士や四蝶の助けで
その場は自分を取り戻せます。
この先ユベールは裏切り者として監視される立場となり騎士と四蝶は
ヴィオレットの味方って感じでストーリーは進んでいくみたい。
ここまでが共通ルートって言えるのかな。
第2部の途中から特定の騎士とのエピソードを選ぶことになるので
個別ルート序章って感じかもしれない。
第3部からが完全な個別ルートですね。
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＜攻略キャラ感想＞
私の攻略順は → レオン → ギスラン → オルフェ → ルイ → ユベール
※ネタバレしまくってます(^_^;)
私の好きなキャラ順に並んでます。
キャラ順位は萌え度やストーリーなどを総合した印象です。
(キャストの敬称は省略させていただいおります)
キャラクターによって感想に差があります。
ご了承くださいませ m(_ _ )m
※アイコンからキャラクター感想ページに行けます。
(どのアイコンもリンク先は同じです。お好きなキャラからどうぞ)
ギスラン … cv.近藤隆
ルイ … cv.浪川大輔
レオン … cv.興津和幸
オルフェ … cv.KENN
ユベール … cv.杉田智一☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡★─☆｡oﾟ｡
＜コンプ後感想＞
◇ストーリーについて。
全ての結末を見て思ったことは神様って万能じゃないんだなぁってこと。
ストーリーが進めば進むほどやりきれない現実ばかりですからね。
世界を救済するというのは名ばかりでどこのルートに進んでも
遅かれ早かれこの世界は終焉に向かってるんです。
どんなことにも終わりはあり永遠なんて有り得ないんだと思わされました。
恋愛エンドは罪を犯してでも愛を貫き、忠誠エンドは犠牲を最小限に
抑えるためにレーヌか騎士が犠牲になるというストーリーなんだと思う。
まぁユベール編はちょっと違うけどね。
奇跡で全ては救われず何を守り何を切り捨てるかを選択させるという
残酷な物語…というのが私の印象です。
私的に一番泣けた結末はギスランの忠誠エンド。
これは騎士ルートで唯一ヴィオレットが犠牲になるお話なので
主を永遠に失うギスランの辛い気持ちを想うと涙が止まりませんでした。
好きな恋愛エンドは…これもギスランかな～(〃∇〃)
あとルイのも結構好きですね。
この2人が単に萌えキャラだってこともありますが(笑)
たぶん他の騎士や四蝶とお別れしないエピローグが好きなんだと思う。
各ルートのストーリーは本筋である女神の器に纏わる話をベースに
攻略キャラのそれぞれの問題が絡まってどれも驚きの展開で楽しめました。
オフィシャルの推奨攻略順である↓
『レオン → ギスラン → オルフェ → ルイ → ユベール』
この順番でプレイするのが最良だと私も思います。
レオンとギスランは絶対先にプレイするべきですね。
ルイ・オルフェを先にプレイしちゃうとレオン・ギスランが純粋な気持ちで
泣けない気がするので(^_^;)
ちなみにどのキャラのルートも他の騎士や四蝶やサブキャラがしっかり
絡んでくれてとても良かったです。
サブキャラも全てが重要な役割を担っていてとても楽しめました。
過酷な宿命と残酷な結末が多いシナリオで決して幸せな物語ではないけど
私はこの完全なハッピーエンドを迎えられないテイストが大好きです。
それぞれのキャラクターで結末には好き嫌いがあるけどどのストーリーも
興味深く楽しめました。
この世界観の真実がまだ分からない1周目2週目で号泣し
周回を重ねストーリーの核心が見えてくると涙が出にくくなったことは
ある意味凄いことだと思いました(笑)
◇キャラクターについて。
好きなキャラについては攻略キャラの感想を見てもらうと分かるんですが
1位がギスランで2位がルイですね。
プレイ前はギスランをあまり意識してなかったんだけどプレイ始めてすぐに
このキャラが私の萌えだと確信しました(笑)
不器用でぶっきらぼうだけど本当は優しいツンデレ。
こういう設定のキャラクターに私はとても弱いのです(/∀＼*)
ルイについては最初っから気になっていましたが思ったよりもいい人で
2位に落ち着きました(＾＾;)
私は悪い男に翻弄されるのも好きなので♡
ちなみにレオンとオルフェも嫌いじゃないですよ。
レオンは馬鹿正直で可愛いしオルフェは素直ないい子で可愛いし。
4人の騎士の関係は何気に大好きです。
あと騎士のパートナーとも言える四蝶もなかなか個性的で良かった。
揚羽、裏波、褄紅、浅葱とそれぞれの騎士との会話も楽しかったし
彼らの役割もとても重要で時には泣かされました。
なので彼らとお別れしない結末があることが嬉しかったです。
それとヴィオレットを守ってくれる双子蝶とその時々でアドバイスを
してくれるエンジュとボヌール卿。
このサブキャラクターとの会話も楽しかったです。
それに想像以上に重要な役割も担っていて私的には特にギスランルートで
重要になるエンジュの悲しい過去には涙しました。
ユベールはちょっと一言では言い表せない気持ちでいっぱいですね。
結局、1番の被害者だった気がするのでとても同情はします。
けど私は騎士贔屓の気持ちが強いので好きにはませんでした。
まぁでもいろんな姿を見せてくれたので面白かったですけどね('-^*)
◇主人公について。
女神のレーヌとして育てられたヴィオレット…哀れなお姫様でしたね。
彼女は世間知らずだけど使命には忠実で真っ直ぐで純粋。
それもユベールの思惑どうりに育てられたのだと思うと複雑なんだけどね。
ただ運命に翻弄されながらも彼女なりに考えて
最良を選択を懸命に選ぶ様子がどのストーリーでも痛々しくて辛かった。
ヴィオレットにとってはどの決断も「究極の選択」で必ず何かを
犠牲にしなきゃいけない現実の中である意味とても強いと思いました。
だからこそ愛を選ぶ恋愛エンドでのヴィオレットはカッコ良くて好きです。
ルートごとに攻略キャラクターとの関係で見せる顔も少しずつ違うので
そこら辺もいろいろ楽しかったです。
◇システムについて。
基本はオトメイトの仕様で特に問題はありません。
この作品の重要なシステムであるラヴィールですが
最初は多少戸惑いましたが慣れれ特に問題なかったと思います。
ラヴィール中に巻き戻しは出来ないけど最初からやり直せるシステムは
とてもありがたかったです。
多少やりずらい部分はあったけどそれも些細な問題なので
全体を通して見ても特に不具合もなく快適にプレイすることが出来ました。
◇オマケについて。
ショートストーリーがボイス付きで3つありますがこれは攻略キャラと
サブキャラとのエピソードでヴィオレットは登場しません。
でもキャラクターの日常エピソードが見れて面白かったです。
恋愛エンドのアフターストーリーもあったけどこれはシナリオだけで
音声がなくて本気でガッカリしました。
サブキャラとのエピソードよりこっちにボイス入れて欲しかったです。
◇その他いろいろ。
画像、音楽、演出に関してはとにかく素晴らしかったです。
文句のつけようがないですね。
薄葉カゲローさんの描くレンドフルールの世界はとても美しかったし
BGMや挿入歌もその雰囲気に合っていて素敵でした。
何よりその画像と音楽を魅せる演出が素晴らしいと思いました。
画面が暗転して音楽をしっかり聞かせた後にシナリオが出る演出に
おぉ～って思ってしまいました。
他にも桜が舞うシーンやオルフェの竪琴やギスランのピアノなど
音楽とビジュアルの融合がとても絶妙なんですよねﾟ.☆:｡
それだけでもこのゲームをプレイして良かったと思えました。
背景も綺麗だしストーリー以外の部分でも手抜きは見当たりませんね。
あと画面のシナリオ領域がとても少なくて絵がしっかり見えるように
配慮されていたことが嬉しかった。
コストパフォーマンスは最高レベルの作品だと思う。
◇総評。
いろいろと感想書いてきましたがとにかく最後に言いたいのは
ゲームとしてのクオリティはもの凄く高いということ。
1つの物語としての完成度も高いし超大作と言っていいと思う。
ただ、乙女ゲームとして万人受けはしないかもしれないですね。
恋愛エンドですら完璧なハッピーエンドにはならないので
王道のキュン萌えを期待すると辛い想いをすることでしょう(＾＾;)
バッドエンドの数も多いしね。
でも私は十分萌えもキュンも得られたので大満足してます。
期待した通りの超大作でストーリも楽しめたし
騎士たちのことも好きになれたのでFDを是非とも期待します。
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