源狼 ~GENROH~☆感想 | ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

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乙女ゲーム・乙女CD・アニメ・声優のジャンルで綴ります

2012年8月発売


源狼 ~GENROH~



~ストーリー~


<公式あらすじ>1179年。日の本の国――。

今日の都では平清盛が率いる平家一門が栄華を誇っていた。


ある日、行商人である「吉次一族」の若木当主が殺される事件が起こった。

当主の持つ一族の秘宝「龍煌石」が密かに持ち去られていたが、真相は伏せられて事件は闇の中へ葬られることになる。


京から遠く離れた、奥州陸奥国沿岸――。


主人公の沙耶は小さな集落に住む十二歳の女の子。母を病で亡くし、集落の名主の元で働きながら日々過ごしていた。彼女は幼い頃から、人の嘘を見抜き、物の本質を見極める類稀な才能を持っていた。


ある日の朝、彼女の住まいを立派な一団が訪れた。状況が飲み込めないままに一団の運んできた立派な輿に乗せられて奥州一の都「平泉」に連れられて行く沙耶。


今まで見たことのないような新しい世界、そして源義経の率いる郎党たちとの出会い。やがて、日本全土を巻き込んだ「源平合戦」へ時代が移ることをまだこの時、沙耶は知らなかった。


~感想~ 


共通ルートは3章まで4章から各キャラルートです。

3章までって聞くと短い感じがしますが1章づつが結構

長いです。

主人公:沙耶は12歳ということで最初かなり幼稚でした。

3章までの平泉での話では空気を読めない発言で

かなりイラっとさせられました。

なのでこの主人公は私には合わないな~と思ったんですが

後半はだいぶ成長するので大丈夫でした。

しかしこの手のゲームにありがちな役に立たないのに戦に

ついて行くってお約束。

でもこの沙耶ちゃんは全部の戦について行くわけじゃなく

お寺で無事を祈りながら待つこともあるのでそれは好感が

持てました。


共通ルートの平泉での話は沙耶が吉次の跡取りに

なるならないでいろいろあるんですが、

最初あんなに嫌がってたのに結構簡単に跡取りになることを

受け入れてて子供だから上手い事大人に丸め込まれたんだ

なぁと思ってしまいました。


結構、史実どうりに描かれてますね。

だから義経や平泉の行く末を思うと本編後半は切ないです。

まあ各ルート救いのあるエンドにはなってますがね。


☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。


以下は各攻略キャラの感想です。

ネタバレしまくってます。


攻略順は → 佐藤忠信 → 琥太郎 → 佐藤継信

     → 武蔵坊弁慶 → 源義経 → 御影


私の好きなキャラ順に並んでます。

上にいる方が好きなキャラです。

(キャストの敬称は省略させていただいてます)


キャラクターによって感想に差があります。

ご了承くださいませ m(_ _ )m


源義経 … CV:立花慎之介


没落した源氏の御曹司。

かなりの自信家、でも嫌味に感じない。

一度信じるととことん信じ抜く情に深い人。


義経は最初から人当たりがよくいい人です。

幼い沙耶にもちゃんと接してくれます。

師匠である御影のことを色々教えてくれます。


個別ルートに入って鎌倉へ行ってからはかなり自由奔放で

沙耶と一緒に京に行くと言い出します。

そして義経と幼なじみの平敦盛と出会います。

まあ色々あって鎌倉に戻りますが頼朝にバレて面倒なことに…

敦盛の最後は結構あっさりしてて正直このエピソード無くても

良かったような。

あと屋島で亡くなるはずの継信がここでは一命と取り留めます

が、弁慶は壇ノ浦で行方不明に…


歴史展開は史実通り、一の谷、屋島、壇ノ浦と進み平家を滅亡

させて京に戻ると頼朝に裏切られ都落ちすることになります。

それで九州に逃げる途中で船が難破、郎党たちは散り散りに…

沙耶は義経と2人になります。


義経は郎党たちに裏切られたと思い生きる気力を失いますが

沙耶の明るさに救われ徐々に希望を取り戻していきます。

そこに御影が登場…今まで何度か法皇さまに従えと言われて

撥ねつけてきた義経だけど沙耶の為に受け入れるか悩みます。

でも沙耶が嫌だと言うと義経も御影に自分の意思で生きると

宣言。御影は何もせず去っていきます。…ほっ


ここから義経と沙耶は平泉を目指します。

義経は沙耶を幸せにすると言いながら沙耶の想いを受け入れず

自分にはその資格がないと沙耶に告白すらさせません。

切ないですね…自分の行く末に巻き込みたくないってね。


旅も終盤、奥州目前で鎌倉兵に囲まれピンチになっていると

行方知れずだった郎党たちが現れ助けてくれます。

このルートは継信も生きているので義経一行復活です。

これはとっても嬉しかった。


平泉に戻るとすぐに秀衡が亡くなり最悪の展開に…

ここで御影が頼朝に接触、悪知恵を授けます。

頼朝もやっぱり義経を憎からずと思っていたようです。

そして泰衡はやっぱり裏切ろうとします。

でもここで御影が義経たちに海を越えて逃げろといい

義経は沙耶を守る為に逃げること決意。

よかった~このルート誰も死なない。

途中から吉次のみんなとも合流。

北の港に着きいざ異国へ出発という時平泉の現状の知らせが

届き、義経はそれを聞いて平泉に戻ると言い出します。

ちょっとマジで~って思ったけど平泉の終焉を見届けて

戻ってくると言うので安心。沙耶とふたりで向かいます。


そこで頼朝と再会。義経は頼朝の真意を聞きます。

よかった…義経の心が少しは救われました

義経は馬鹿正直に人を信じては裏切られてきたけど

本当に切ないぐらいに優しい人なんだと思いました。


そしてやっと沙耶に告白してくれます。

CV:立花さんの囁きは素敵で過ぎでうっとり。

エピローグではみんなとの大陸での生活が見れます。

全員生きてるのでホントにうれしい。

ラストシーンで義経と沙耶のラブなところも見れて良かった。


このルートは戦や歴史の関係の話は他のルートより

シナリオが膨大で疲れました。

まあ丁寧に描かれているということなんですけどね。

戦よりも甘いシーンを多くしてくれても良かったかな?

義経は他のキャラルートの時より無邪気で自由奔放で強引な

感じで、さらに人を信じすぎて疑うことをしない本当に面倒な

人でした…でもすごくすごく優しい人。

辛い事が多すぎたので幸せになって欲しいです。



武蔵坊弁慶 … CV:津田健次郎


元比叡山の僧兵。黙っていると物凄い威圧感。

でも本当は料理好きで面倒見がいい。


弁慶ルートは結構楽しいです。

沙耶とのやりとりも微笑ましいし、意外と子供っぽいのかな。

継信ほど真面目でもなく忠義に厚くもないみたい。

御曹司に従っているのは自分の想いを義経に託しているため

らしい…


このルートでは弁慶のほうが先に沙耶を好きになってる印象。

結構早い段階で嫉妬心を出してて結構可愛い


鎌倉から京都へ2人で先に行くことになりますが

義経一行が到着してからの歴史展開は史実どうりです。

やはりこのルートも継信は屋島で亡くなります(ノ_-。)

このあたりから義経との出会いや弁慶の悲願など色々な

出会いで徐々に分かってきます。


しかし弁慶も檀ノ浦で死んだことに…本人ルートなのに…

とにかく沙耶は弁慶を探すため義経一行と別れます。

でも御影のおかげであっさり再会。

寺で2人共同生活することになります。

驚いたのは弁慶の弟が教経で父親が教盛であるということ。

まさか平家の血縁とは…オリジナル設定にもほどがあるなぁ~


で色々あって平泉を目指すことになり、

その旅の途中で他の郎党や義経と再会します。

平泉についてからの展開は史実通り泰衡に裏切られます。

弁慶は義経に沙耶を守れと命じられ逃げ延びます。

この辺のくだりは切なく辛い。


最後に弁慶が自分のすべきこと見出しやっと沙耶に告白。

まったく待たせ過ぎよね~

告白後は結構甘いことを素直に言ってくれます。

ラストは前向きな感じで終わってとりあえず救われました。


弁慶ルートは結構沙耶とのやりとりでニヤリとさせてくれて

楽しかった。

史実で曲げられない展開ではあるけど救いがあったので

良かったです。



御影 … CV:子安武人


義経の幼少期の師匠。沙耶を連れ去ろうとする妖しい人物。

義経は御師様(おしさま)と呼ぶが沙耶は天狗と呼ぶ。


他のキャラを全て攻略して初めからプレイすると共通ルート

から沙耶と出会うシナリオが追加されます。


御影は度々沙耶を攫いに来ますが何だかんだで諦めて

帰っていきます。

真意を確かめるため沙耶は自ら御影と共に行くことを決意。

御影は法皇様のところへ連れて行きますがすぐに放免。

なんか拍子抜け…でも諦めたわけじゃないようです。


しばらく御影と八重しか出てきません。

沙耶は御影と交流してどんどん馴染んでいきます。

たぶんもう好きになってるんでしょうね。

6章から歴史は一気に進み義経たちが京にやって来ます。

3年ぶりの再会…やっぱりみんなと一緒は楽しいね。


ここからオリジナル展開、傀儡子という異能集団の元頭目

という御影の母親の乙前様が亡くなります。

このお方が御影が法皇様に操られている理由みたい。


このあとあっという間に平家が壇ノ浦で滅亡。

いつもは戦死する継信は一命を取り留めます。

で、とうとう義経は京を追われることに…法皇様は義経を匿う

代わりに吉次の力を差し出せと沙耶を脅してきます。

ここで義経は断固拒!この義経はすっごくカッコ良かった。


いろいろとあって御影の仮面が割れてとうとう素顔をさらす

ことに…御影はオッドアイだった。

それを他人に見られるのを恐れていたようです。

で沙耶に諭されてようやく法皇様と決別。

御影から吉次一族の真実を聞きます。

アラハバキという神の巫女の末裔で御影もまたその神に仕えて

きた者の末裔だということ。自分たちは人ではなく魔物で人

より優れているから共に人間を支配して共に生きようと言われ

ますが沙耶は拒否。

ですったもんだの末、沙耶の想いを受け入れ御影は真の意味で

解放されました。よかったよかった~


ここから都落ちで行方不明の義経一行の捜索を始めます。

でもすぐに発見。みんなで平泉に帰ります。

その前に御影は法皇様に別れを告げに行きます。

そして真実発覚御影は法皇様の隠し子だった!

なるほどね…そういうことか~これは予想外だった。


平泉に戻ると史実通りの展開だけど泰衡の裏切りには早い段階

で気付きます。そして沙耶と吉次の力でピンチを回避。

なんと泰衡は改心して奥州軍一丸となります。

頼朝はそれを聞き奥州攻めを諦めた…凄い大団円!

最後のみんなで宴会は幸せで良かった、何度も奥州平泉の滅亡

を見たのでこういうエンドは嬉しかったです。


エピローグでは御影と沙耶ふたりでお花見。

御影ルートはちょっと甘さに欠ける感じでしたがみんなが幸せ

なので良しとします。


佐藤忠信 … CV:鈴木裕斗


奥州一の弓の名手。継信の弟。

ちゃらちゃらと女の子と遊んでばかりいる。


史実にどおりのストーリーで継信が「屋島の戦い」で

死んでしまうと兄への想いや兄弟の情に敏感になり

義経と頼朝の関係に心を砕きます。

そのへんは切なくやるせない気持ちになりました。


義経や奥州の結末も史実どうりです。

避けることが出来ないのね…

女遊びばかりしている印象だけど沙耶といい感じに

なってくると純情な感じ。

初々しい恋愛で微笑ましいです。

最初は子供の沙耶を妹みたいに感じていたのが時と共に

成長し恋愛感情に変わっていく過程は丁寧で良かったです。

死を覚悟しての告白は切なくてジーンとしました。

なのでエピローグの甘々なシーンはホント良かったねって

思えました。


佐藤継信 … CV:三木眞一郎


忠信の兄。忠義に厚く、不器用で堅物。

趣味が鍛冶で刀オタク。堅物なので色恋に鈍感。


最初は妹に過保護になる兄みたいな感じですね~

沙耶が早いうちから想いを寄せるけど全然気付きません。

周りのみんなに気を使われて沙耶だけがドギマギします。

何故かみんなに行く末を見守られることに。


史実では屋島の戦いで亡くなる継信ですが

このルートでは行方不明になります。

沙耶は継信を探すためここで義経たちと別れることに。


継信を捜索中妖しい男に攫われそうになると御影さまが

登場し助けてくれます。そして継信のいるところに案内

してくれました。不思議な人です。

とにかく結構あっさりと再会。そして告白

継信らしい告白です。

「自分…不器用ですから…」みたいな感じ。

そして継信は死んだことにして暗躍すると決め、

沙耶も共に生きることになります。


しかし義経一行の結末は史実どうり

継信と沙耶は義経一行との再会は叶いません。

このルートはどうせ創作ストーリーなんだから

大団円でも良かったんじゃないかな?

結構辛いストーリー展開で義経一行の動向もまったく

分からずで初回にプレイしていたらこのゲームの

印象は悪かったかも…( ̄_ ̄ i)


エピローグは新天地を目指して旅をしている途中、

夜、星を見上げながらの愛の語らいですね。

継信の不器用ゆえのまっすぐな告白が聞けます。



琥太郎 … CV:松岡禎丞


義経に従ってる少年。口が達者。

背が低い事を気にしている。


ツンデレといえばツンデレで、かなりうるさいタイプです。

緋色の欠片の真弘を思い出します。

最初のうちは沙耶と同じレベルで幼稚。

個別ルートに入ると沙耶は成長して発言も大人になって

くるのに琥太郎は相変わらずで、継信や忠信に稽古付けて

もらってる時も見栄ばっか張っててしょうがない奴です。


オリジナルキャラかと思ってたらどうやら伊勢義盛という

実在の郎党だったみたいで、手柄を立てて義経から

名前を賜ります。


このルートでも継信は史実どうり死にます(ノ_-。)

そして弁慶も行方不明になります。

都落ちしたあと義経と別れて散り散りになった郎党を

探す旅は良かったですね~

琥太郎もこのあたりから頼もしくなってきます o(^▽^)o


平泉に戻ってからラストはやっぱり史実どうりです。

エピローグでは2人で商人として生きることを決意。

甘さは少ないですけど、

この2人らしく爽やかなストーリーでした


☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。★─☆。o゚。


フルコンプし終わっての感想は一言、グッタリ(-。-;)

攻略キャラもそれぞれ良かったし、

サブキャラも悪くなかったし、ストーリーも良かったんです。

でも歴史や戦のストーリーがたっぷり描かれててさすがに

何周もプレイするのはキツかった。

最後に勝って天下獲る側のお話だったら違ったかもですけど

負けて滅亡していく側のお話ですからね~

何度も仲間が死んだり信じてた者に裏切られるのは辛い。

仕方ない事なんだけど、厚く忠義を寄せる郎党の進言よりも

裏切る気満々の頼朝や泰衡を信じる義経にイライラして

しまいましたよ。

なので義経と御影ルートは大団円っぽいので嬉しかったです。

他のルートをプレイしてからだと喜びも倍増しますよ


まあ正直、もうちょっと戦部分を省略して恋愛面を多くして

欲しかったなと思ったりもしますけどね。


音楽は良かった。話の盛り上がりでかかる東儀秀樹さんの

「月の満ちる夜」は凄く切なくて良かったです。

CGはなんていうか水彩っぽい感じで綺麗でした。

乙女ーゲームっぽいキラキラ感はないけどこの作品にあってる

と思いました。

立ち絵は悪くはないんですが服装はもう少しバリエーションが

あっても良かったかな。

その場所でその恰好?って思うことが何度かあったので。

キャストはもちろん皆様とても素晴らしかったです。


あとオマケの交易物語は沙耶が物々交換で交易する話。

結構面白かったですよ。

交易する相手がサブキャラ達で頼朝や梶原、平家の面々、

果ては帝まで出てきます。

沙耶の商人の才能に驚きです。


源平合戦や平安後期の歴史話が好きな方にはおすすめ。

歴史の話が苦手という乙女には厳しいかもです。



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