L.G.S 〜新説 封神演義〜 感想 | ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

ちょこっとぶろぐ~乙女ゲームとアニメと徒然~

乙女ゲーム・乙女CD・アニメ・声優のジャンルで綴ります

2012年8月発売


L.G.S ~新説 封神演義~



~ストーリー~


――この世界には、人間界と仙人界が存在する。
紀元前11世紀頃、殷王朝は紂王の治世。人間界、殷王朝の首都朝歌には、やまない雨が降り続けていた。それにより作物は大きく育つことがなく、朝歌は食糧難に陥り始める。やがて朝歌の腐敗は、近隣の諸国にも影響を及ぼしていく。王朝では若かりし頃の賢帝の時代は過ぎ去り、側近としてむかえた蘇妲己の企てにより王は悪政を敷くようになった。
――やがて、朝歌は人が住める場所ではなくなり始めた。仙人界では、悪事を働く蘇妲己たち妖怪仙人を封じるための計画が始動する。天才仙人と名高い楊栴は、元始天尊から封神計画の補佐と死の雨を止める密命を受け、問題の渦中に身を投じることになる。 (公式より)


~感想~ (ネタバレあります)


この世界には3人の神様が存在していて主人公:楊栴は

その神様の1人である黄帝の娘。

黄帝は楊栴を溺愛してたんだけど突然、彼女を妖怪にして

人間界に落としてしまいます。

それで人間に酷い目に遭わされてたところを

師匠(玉鼎真人)に拾われる…という序章から始まります。

その序章がちょっとダルくてこの先大丈夫かなと

思ったんですが本編始まって他のキャラが登場してきたら

面白くなってきました。


序章の出来事から数十年後、

楊栴は師匠の下で修業し仙人になります。

それで人間界で悪事を働く妖怪仙人たちを

封じる封神計画に参加することに…

そこでいろんな登場人物たちと出会っていきます。

序章は暗く重い話だったんですけど本編共通ルートは

コメディな話もあって楽しいです。

マップ移動で見られるストーリーもキャラごとに

可愛いCGがあって良かった。


主人公:楊栴は妖怪仙人ということでめっちゃ強いです。

十三支演義といい十鬼の絆といい

戦う主人公が流行りなんですかね~

楊栴はちょっと言葉使いに「?」と

思うとこもあったけど嫌いじゃないです。


そうそうこのゲーム主人公の名前は変更不可です。

楊栴で固定されとります。

私はデフォルト名でプレイする派なので

特にいつもと変わりませんがね。


あと玉鼎真人に攻略制限があります。

太公望、黄天化、姫発をクリアしてからじゃないと

玉鼎真人は7話でバットエンドになってしまいます。


共通ルートは7話まで、8話から個別ルートに入ります。

私は7話までで7時間ぐらいかかったかも。

1話1時間ぐらいかな。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


以下は各攻略キャラの感想です。

ネタバレしまくってます。


攻略順は → 姫発 → 蘇妲己 → 黄天化 → 太公望 → 玉鼎真人


私の好きなキャラ順に並んでます。

上にいる方が好きなキャラです。

(キャストの敬称は省略させていただいてます)


キャラクターによって感想に差があります。

ご了承くださいませ。



太公望 … CV:梶裕貴


天才軍師。自己中心的な完璧主義者。

金に目がない守銭奴。


太公望ルートは封神計画をちゃんと遂行していくお話です。

でも太公望は何かを隠してみんなを欺いてます。

真の封神計画は妖怪仙人だけでなく仙人や徳の高い人間も封神するもので黄天化や姫発、太公望も「封神の書」に記されていました。

近くなりすぎた仙人界と人間界に新たに境界線を引きなおすというのが本当の封神計画であるということを知った楊栴は他に方法がないか模索します。

しかし頑なに封神計画を遂行しようとする太公望。

楊栴は最後の手段の黄帝に頼みに行きます。

そしてホントのホントの真実を知ります。


このルートの黄帝は本当に酷いワガママ。

気持ちはわかるけどそこまでしちゃねぇ。


恋愛ストーリーはすっごい良かった。

告白シーンはキュンキュンしました。

「お前を失いたくない」と気持ちを吐露するシーンは

ジーンとして切なくなりました。

最後の戦いの前に太公望が

「先送りにしていた話の続きをしよう」

と楊栴の部屋にやってきて愛を告げるシーンは

ドキドキしてニヤニヤしてしましました。


あと買収されてる哮天犬が可笑しかったです。


仙人エンドは本気を出した黄帝と戦います。

最後の戦いはみんなで挑むので凄く良かった。

やっぱり太公望はみんなに慕われてたってことだね。

なんとか勝利して楊栴が太公望に抱きつきハッピーエンド。

ベタだけどやっぱりこういう終わりはいいですね~

エピローグは今までとあまり変わらない日常の中で

ときどき「ふたりの世界」になってるのがいいですよ。

なかなか太公望の名前を呼べない楊栴が可愛いです。


妖怪エンドは楊栴がひとりで黄帝に挑みます。

隙をついて黄帝を討つことに成功しますが

力を使いすぎて完全に妖怪の姿になってしまう。

楊栴は自分の力を理解するため太公望と離れることにします。

別れのシーンは切ないです。

でも太公望は「いつまでも待っている」と言ってくれます。

私的には別れたくないよ~と思いましたがしかたがない。

エピローグで数年後、再会シーンは結構あっさり。

ちょっと物足りないかな?


やっぱり太公望大好きです。

梶さんの低めの声が好きなんです。

でも声だけが理由じゃなくキャラの性格も

恋愛のシチュエーションもすごく好み。

太公望のおかげでこのゲーム買って良かったって思えます。



黄天化 … CV:日野聡


さわやかで物腰柔らかで誠実な努力家。

丁寧な態度ですがたびたび毒舌発言も。


天化ルート凄く良かったです。

弟の天祥との話、泣けました。


このルートでは朝歌の止まない雨の原因が天祥です。

それで兄弟と楊栴の3人で逃げ出します。

でも途中で見つかって天祥は封神されてしまう。

兄弟の別れのシーンは凄くうるうるしました。


天化ルートは他のキャラも結構終盤まで出てくるので

それがすごく良かったですo(^▽^)o

兄弟愛、親子愛が楽しめます。


仙人エンド凄く良かった。

結婚して子供も生まれて幸せそうです。

師匠に名前を付けてもらうところもジーンとしました。

天化は結婚しても言葉づかいは変わりませんね~

このエンドは楊栴と黄帝の関係も修復されて

ホントに大団円って感じで凄く良かったです。


妖怪エンドはジョカの怒りを買ってお尋ね者になります。

甘い雰囲気を出してましたけど決して幸せではないですね。


日野さんボイスのキャラでは今までで1番好きです。

私が出会ったキャラは溺愛してくるお兄ちゃんキャラが

多かったので…

そういうのが苦手だったので今回はすっごく私好みでした。



姫発 … CV:木村 良平


殷に仕える属国、西岐の王子。明るいナルシス。

突飛な行動で周りを振り回す。

すぐに城を抜け出してしまいます。


楽しくて憎めない人です。

でも人間なので戦いで活躍することは皆無。

でも次期王さまとしての発言はカッコいいです。


正直あんまりトキメキませんでした。

告白されるシーンも特にドキドキせずって感じ。


共通ルートのほうが面白かったな~と思ってしまった。

多分、姫発ルートに入ると他のキャラがほとんど

出てこなくなるからだと…

最初のほうで太公望がちょっと出てきたけど

あとは蘇妲己がちょこちょこ出てくるだけ。

もっとわいわいするシーンがあっても良かったのにな。


仙人エンドはかなり甘いです。

エピローグでは結婚して幸せそうです。


妖怪エンドは楊栴は姫発のもとを去ります。

えっ?バットエンド?と思ったら

エピローグで姫発が楊栴を探し出し

どんな姿でも一緒にいて欲しいと懇願。

それを楊栴が受け入れハッピーエンド。

私、意外とこっちのエンドが好きかも。



蘇妲己 … CV:諏訪部順一


殷王朝が混乱する原因となったjの側近。

神出鬼没な狐の妖怪で快楽主義者。


やっぱり苦手でした。

このルート楊栴が朝歌に攫われて他のキャラ

まったく出てきません。

そして蘇妲己は楊栴が子供のころに出会った子でした。

まあ予想どうりなんですけどね。


仙人エンドは大団円。

師匠に一応許可を得て2人で一緒に暮らします。

幸せそうです。


妖怪エンドは蘇妲己が封神されて楊栴も後を追います。

で封神台の世界で2人で永遠の時を過ごすこと…

ある意味、誰にも邪魔されず幸せそうです。



玉鼎真人 … CV:関俊彦


崑崙十二大仙のひとり。楊栴の師匠。

寡黙で物静か。いつも冷静。


※玉鼎ファンの方はこの先

 お読みにならないことをおすすめします


玉鼎ルート私は駄目でした。

他キャラルートでの玉鼎さんは嫌いじゃなかったんですが

本人のルートではやたらと楊栴を殺そうとするし

玉鼎さん自身は死にたがるしホント苦痛でした。

師匠って言ってるけど私には全然師匠らしく感じませんね。

太公望のほうがよほど師匠らしかった…

なぜこの人を好きになれるのか、

玉鼎ルートだけは楊栴に共感できませんでした。


このルートのあらすじは崑崙十二大仙の秘密と

玉鼎真人が背負っている罪の話ってとこですかね。


仙人エンドは楊栴と玉鼎、あと他の十二大仙で

ラスボスを討ち破ります。

楊栴は人間の姿のままパーピーエンド。


妖怪エンドは楊栴が妖怪の力でラスボスに勝ち

完全に妖怪の姿に…

それで師匠と共に身を隠しながら

ひっそり暮らすことになります。


このルート私は赤精子が良かったです。

どうせなら赤精子を攻略したかった…


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


システムはいつものオトメイト仕様で特に問題ありません。

ただ愛キャッチがなかったのでちょっとわかりづらいです。


原作の「封神演義」を詳しく知らないのですが多分

太公望ルートと玉鼎真人ルートを合わせたお話のようですね。

蘇妲己は女性で「狐狸の精」に操られた紂王の妻。

楊栴は西遊記でもお馴染「顕聖二郎真君」だそうです。


絵はとても綺麗で音楽も悪くないと思います。

クリア後のオマケもなかなか充実してて良かったです。

オマケの太公望にやっぱりキュンキュンさせられました。


正直、好きなキャラとそうじゃないキャラにだいぶ差が

あるんですがトータル的には買って良かったかな。

キャラの掛け合いも楽しかったし。


もしFDが出ることになったら悩みますね~

でも太公望の為に買っちゃうかな……きっと



■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 その他の記事はこちらから→サイトMap /ブログTop

                乙女ゲーム感想

                乙女系ドラマCD感想

                アニメ感想

                乙女系☆発売情報

                私の好きな声優さん

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■