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 カメラマンさんがみんなの緊張をほぐしながら、時折注文を出しつつも無事に撮影が続いていく。


「はい、今度はみんなで揃って撮ろうか~。ルリちゃん、もうちょいユリアちゃんに寄って。そうそう、そんな感じ(°∀°)b」  


シングルCD用のジャケット用と販促用のピンナップの写真撮影も無事に終わり、ユリア達3人は副店長に呼び出された。




副店長さん  キャラデザイン 豆さん


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「これから一ヶ月後には、あなた達ユニットのデビューライブが行われます。全員に歌詞と音源を渡しておきますから、私のレッスン以外にも練習しておいて下さい。」


~ユニット名 トライカッティー(3人の猫) メンバー: ユリア、カミシロ リエ、タチバナ ルリ 


曲名 Let's try again (レッツ・トライ・アゲイン) 



何かに囚われて いつもあたふたして


どんな時でも しっかりしなきゃ 「ダメでしょ!!」


でもドキドキしちゃうの ハラハラしちゃうの


焦って ドジして 泣きべそかいてもいいかな?


でも 一人じゃない 諦めないでー 諦めたら そこで 試合終了!!


Let's try again もう一回 トライ!!


やると決めたら やるしか無い 「やるなら今にゃ!!」


ニャー!!ニャー!!ニャー!!


ハイテンションでぶっちぎって 光速だってぶち抜いてー


もう一回 「はい!!」 Let's try again もう一回 トライ!!


やると決めたら やるしか無い 「やるなら今にゃ!!」


ニャー!!ニャー!!ニャー!!


1人でも駄目だよ 2人でもダメ!! 3人揃えば最強無敵!!


大丈夫 ここにいるよー!! 不安になんかならないで 1人じゃない3人だから~


倒れそうになっても わたしが絶対支えるよ!! みんなの力を一つにさせてー!!


それでもダメでも何度でも トライ!!~


「ユリア、アニソン好きだから、歌には自信あるにゃよー(*´・ω・`)


音源を早速聞きながら、口ずさみ始める。不思議と歌う時には、「にゃあ」言葉にはならなかった。


「それでは時間もありませんし、直ぐにレッスンに入りますよ」


副店長はピアノを弾き始めると、お手本に歌ってみる。


「副店長しゃん、上手だにゃーヘ(゚∀゚*)ノ カラオケ行ったら、きっと100点満点出るにゃ!!」


「しゃんは要りません。では、ユリアさんから歌ってみて下さい」


ユリアはピアノに合わせて歌い出すと、副店長が歌ったメロディー通りに歌ってみせた。


「あら?言うだけの事はあるみたいですね。それでは順番に一人ずつ歌っていきましょう」


初日はこうして終わり、ユリアはリエしゃんとルリにゃんと一緒に帰って来た。


「歌、みんな上手いねー!!私は歌もダンスも自信ないから、ユリアちゃんが自信持って歌えるの羨ましい・・・」


リエしゃんが帰りの電車の中で、ポツリと話し始めた。


「確かにまだまだファンの人たちに聞かせられるには程遠いよね・・・ みんなを惹き付けるのが無いと」


「そんにゃ事にゃいにゃー!!リエしゃんの歌い方、スゴく優しくて良いと思うにゃー!!」


「リエさんの心配は私もユリアも同じ。ただ歌えればいいって物じゃない。それに私だって、みんなと合わせられるか心配・・・ いつも一人だったから」


なんか途端に、色んな事が不安になって来た。ユリアだけ二人の顔色を見てアタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタする。


「みんにゃで不安になってても駄目にゃよー!!そうにゃ、寄り道してイオリ模型店に行かにゃいか?みんにゃ頼りになるにゃよー(゚ω゚)(。_。)ウンウン」


「そ、そうね!!まだ始めたばかりでこんな気持ちになってるのは駄目!!でもみんな、こんな相談に乗ってくれるかな~」


みんなを不安にさせてしまったリエしゃんはハッとして、ユリアの提案に期待した。ルリにゃんはなんか、顔を赤くして俯いてる。


「ルリちゃん、一緒に行ってみる?」


「みんなが行くなら・・・ それに私、好きとかそういうのじゃ無いから」


ルリにゃんはぷいっと、照れた顔を見せないように車窓から外を見た。





つづくー!!



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