時は2014年。(別宇宙歴)


プラスチックに反応する粒子、プラフスキー粒子の発見により、世界に一大ブームを巻き起こしたガンプラを操作して戦い合う、「ガンプラバトル」が世界大会規模で開催されることとなった・・・


それに合わせたかのように、飼い猫が人間化する現象が起き、世界を一時震撼させた。


しかしそれも、直ぐに人間世界に馴染むこととなり、大きく人々の生活に影響を及ぼす事は無かった。


なにせこの世界には、妖精や獣人が生活してるのである。



第1話「初詣とお年玉」


「お父さん、お父しゃん、あけましておめでとうございます!! ございますにゃ!!」


姉と妹のスピカとユリアが、元気良く階段を駆け下りて来ながら言った。


姉のスピカは高校1年生で、人間世界に既に順応してるのだが、妹のユリアはまだまだ猫語が混じっていた。


「お年玉ちょうだい!! くれにゃ!!」


机の上には可愛いお年玉袋が用意されてて、スピカへユリアへと書かれた後に顔文字で(≧ω≦ )V されてた。


「わお!! にゃお!! お年玉ありがとー!! ありがとにゃ!!」


スピカは中身を確認してニンマリすると、いそいそと外出の用意を始めて出掛けて行った。


ユリアはお年玉袋を振ると、お金が入ってないと怒りだした。


「お父しゃん、お金が入って無いにゃ!! ユリアに意地悪するにゃか!?」


とニャーニャー声でアニメを観てるお父さんに言った。


「中を良く見てごらん。」


神妙そうな顔をしながらも、ユリアはお年玉袋の中を覗き込む。


「お札が一枚、入ってるだけにゃ~~~」


しかし袋から抜き出した後、ユリアの目がみるみる大きくなった。(巨大化したのではないw)


今迄見たことはあったが、手にしたことはない5千円札だったのである。(千円は貰ったことがあるw)


「お、お、お、お父しゃん、間違えたからとか言って、返せとか言わないにゃろうにゃ~?」


「ユリアも去年中学生になったろ?今年は自分で良く考えてお金を使いなさい」


お父さんはそう言うと、財布からユリアに5円玉を渡した。


「今日これから初詣だろ。これはお賽銭として使いなさい。くれぐれもみんなの迷惑にならないように」


そうそう、今日はお父さんのブロ友のちべた店長から、スピカもユリアも初詣にお呼ばれされていた。


「スピカお姉ちゃんは先に行っちゃたみたいだぞ。ユリアは急がないでいいのか?」


「大変にゃ((゚m゚;) 遅刻しちゃうかもにゃ~アタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ」


ダッシュで着替えを済ませると、ユリアは初詣先のベリアル天満宮に向け走り出した。



つづくー!!


ここをクリックすると、ベリアル天満宮に行けるにゃ→



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