先日、浅草の老舗パン屋、ペリカンについて取り上げたドキュメンタリー映画「74歳のペリカンはパンを売る。」を観て、ペリカンのパンを食べたくなり、調べてみたらペリカンの経営するカフェがあると知って行ってきました。

 

平日の雨の日でしたが、お店についた時、6、7人程、待っている人がいました。店内にあるウエイティングリストに名前などを書いて待っていると40分程度で席に着くことができました。

 

注文したのは、炭焼きトーストとドリンク(ホットティーにしました)のセット(540円)と本日のスープ(430円:今日はパンプキンポタージュ)。

 

映画でこのパンについて言われていることの意味が分かった気がしました。気取らず、特別に自己主張するわけでもないのに、きちんと存在が感じられる真面目で真っ直ぐな味。多分、このパンを食べるためにわざわざ時間やお金をかけるような"ハレ"の御馳走ではなく、質の良い素材で丁寧に縫製された着心地の良い普段着のような味わい。どんな味だったかということよりも、ホッとできるひと時を過ごせたことの方が強く印象に残るようなそんなパンです。

 

通勤途中にこんなカフェがあれば、毎日、立ち寄って、心身のエネルギーを補給したくなるような日常の場。

 

店内は明るく、木製の温もりのある机と椅子が揃えられ、落ち着いた感じ。店員さんの接客が丁寧で、とても心地よい雰囲気でした。

 

ただ、このパン、網で炭焼きするよりも普通にトースターで焼いた方が美味しいかもしれません。ちょっと水分が飛んでしまっている感じが...。映画でのコメントなどから想像したものに比べ、モッチリ感が薄かったです。もう少し焼く時間が短い方がいいのかもしれません。

 

パンの香ばしさとバターの香りのバランスはよく、もうちょっとモッチリ感かパリッとした感じがあれば、グッと印象が高まったのではないかと思うのですが、ちょっと残念でした。

 

パン自体が美味しいパンであることには間違いありません。次に機会があれば、パン屋さんで買って帰り、自宅でトースターで焼いて食べてみたいと思います。

 

パンと一緒にいただいた紅茶はきちんと淹れられていましたし、カボチャのポタージュもほどよくスパイスが効いていて美味しかったです。

 

また行きたいです。今度はサンドイッチを食べてみたいです。

 

 

Pelican公式サイト

http://www.bakerpelican.com/about.html