Re:LIFE~リライフ~ [DVD] Re:LIFE~リライフ~ [DVD]
4,212円
Amazon

 

 

アカデミー賞を受賞したものの、その後、15年間鳴かず飛ばず状態の脚本家キースは、破産寸前で妻子にも逃げられるます。彼は、嫌々ながらも、収入を得るために郊外の大学のシナリオコースの講師を引き受けますが、意欲がわきません。しかし、子育てしながら復学したホリーたち、真剣な生徒たちの情熱に接し...。

 

キースを演じるヒュー・グラントのダメダメ振りが暗くなり過ぎず、程々に人生に悲哀を感じさせていて印象的です。どん底まで落ち、そこから様々な葛藤を乗り越えての再生という重いテーマが軽快に描かれていて、暗い気持ちにならずに観ることができました。

 

一度は成功した人が転落し、嫌々ながら全く違った環境に置かれ、そこでの新しい出会いや経験を通して再生の道を拓いていく...。という物語自体には特に目新しさもありませんし、そこにロマンスが絡められるのも常套手段。予定調和的になるようになっていく展開も、特別に面白いとは思えませんでしたが、それでも、安定の演技陣に支えられ、楽しめる映画作品になっています。

 

様々な映画作品が登場するのも嬉しいところ。オースティンの「エマ」のパロディ「クルーレス」とか、ロビン・ウイリアムズが教師を演じ「教科書なんか破り捨てろ」と教えた「いまを生きる」とか、「過去ばかりを振り返らずに前へすすめ」という「トワイライトゾーン」のセリフとか、「スターウォーズ」とか...。

 

他にも映画のことや文学作品のこと、映画監督や作家のことがあれこれと語られていて、映画に関心がある人の興味を引く要素が散りばめられています。

 

レンタルで十分かとは思いますが、観ておいて損はないと思います。