2012年10月25日から2013年5月23日にかけて全国13会場で29公演行われたコンサートの映像を劇場版として編集した作品。

セットリストは以下の通り
 1. 空と君のあいだに
 2. あした
 3. 最後の女神
 4. 化粧
 5 過ぎゆく夏
 6. 縁
 7. 愛だけを残せ
 8. 風の笛
 9. 常夜灯
10. 悲しいことはいつもある
11. 地上の星
12. NIGHT WING
13. 泣きたい夜に
14. 時代
15. 倒木の敗者復活戦
16. 世情
17. 月はそこにいる
18. 恩知らず
19. パラダイス・カフェ
20. ヘッドライト・テールライト

中島みゆきの力を改めて感じさせられる101分でした。

まるで自分自身の心の中に潜んでいたものを探り当てて掬い取ってくれたような歌詞。胸に染み入るようなメロディ。そして、曲に合わせて変わる音質が変わる艶と張りのある声。まさに女王。後方には大勢のバックミュージシャン、前方には満員の観客。大勢の人をたった1人で引っ張っていくために、どれだけのエネルギーが必要なことか!!!その存在感に圧倒されました。打ちのめされるような凄さ。舞台の上で履いている靴にも驚きかされました。結構な高さのピンヒールです。御年62歳でこのヒールでこの声を出していたとは!!!こんなにも力強く、大勢の人のこころの貫く音楽を生み出すためにどれだけのものを賭けてきたのか。本来、純粋に歌を楽しむべきところ余計なこととは思いながら、そんなことが頭をよぎってしまいました。

デビューが1975年。初めてオリコンチャート1位になったのが、1977年の「わかれうた」。その後、1981年に「悪女」、1994年に「空と君のあいだに/ファイト!」、1995年に「旅人のうた」、2003年に「地上の星/ヘッドライト・テールライト」と4つの年代にわたってシングルチャート1位を獲得した唯一のソロ・アーティストとなっているのも有名な話。2014年にはももいろクローバーZに提供した「泣いてもいいんだよ」がオリコン1位を獲得。未だにヒット曲を生み出し続けている息の長さを支えてきたものを伝えてくれる作品にもなっています。

一番、嬉しかったのは、「世情」。コンサートで歌われたのは27年振りとのことでしたが、それを聴けたのは本当に良かったです。最初に聞いたのは、1981年に武田鉄也が主演したTV番組「3年B組金八先生」で挿入歌として使われた時でした。フルコーラスで流されていてとても印象的でした。

他にもっと聴きたい曲もあったりしましたが、それを言い出したらきりのない名曲揃いの中島みゆきですからそこは我慢することにします。お勧めです。結局、帰ってから、amazonでポチッとしてしまいました。


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