あの頃、君を追いかけた | 日っ歩~美味しいもの、映画、子育て...の日々~
- あの頃、君を追いかけた[DVD]/クー・チェンドン,ミシェル・チェン,スティーブン・ハオ
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台湾の人気作家、ギデンズ・コーが自身の自伝的小説を映画化した作品。原作は未読です。
台湾中西部の町・彰化(しょうか)に住むコートンは、同級生である4人の仲間たちと馬鹿なことばかりして、お気楽な高校生活を楽しんでいました。ある日、コートンたちの度が過ぎた悪ふざけがもとで授業が中断。激怒した担任は、彼と仲間たちにとって中学時代から憧れの的だったクラス一の優等生、チアイーをコートンのお目付け役に任命します。チアイーを疎ましく思う反面、胸がざわつき始めるコートン。ある日、教科書を忘れたチアイーのピンチをコートンが救ったことで、2人の距離は一気に縮まり...。
コートンとその仲間4人の男子5人、チーアイと彼女の友だちの女子生徒。1994年の高校の同級生男女7人の10年間にわたる物語が描かれています。
まだ、携帯電話が普及していなかった時期に始まった恋愛というところで、じんわりと懐かしさが胸に拡がります。携帯電話がなかった時代、相手の家の固定電話に、本人が出ることを祈りながら電話を掛けたり、親が出てドギマギしたりという経験がある世代なら、ツボにはまるのではないでしょうか。
微妙にすれ違う愛情。同い年同士の恋愛だと、この男女の成長の差というものが大きな障害になる...というのも頷けるところ。
まぁ、基本的には、ありがちな青春ラブロマンス路線の作品ではありますが、クライマックスが良かったです。冒頭でのコートンの仲間とのやり取りから、誰と誰が結婚するのか想像させておいて、実は...という流れ。なかなか巧くできていたと思います。
少々、お下劣な場面が多い感じはしましたが、適度なほろ苦さと甘酸っぱさ、愚かさ、爽やかさがバランスよく組み合わされていて、特に、青春時代から遠ざかった年代の人々には心の奥底に眠っているものが揺さぶられるような作品。暫くすると、また観たくなるような作品だと思います。お勧め。
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