ミッシングID コレクターズ・エディション [DVD]/テイラー・ロートナー,リリー・コリンズ,アルフレッド・モリナ
¥3,990
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平凡な高校生ネイサンは、ある日、学校の宿題のレポートを書くため、幼馴染のカレンとともに失踪児童の写真を載せたサイトを覗いていました。そして、彼は、そこに13年前の自分の写真を発見。ともに暮らす両親を生みの親と信じてきたネイサンでしたが、自分の出自に疑問を抱くようになります。何故、自分の幼い頃の写真が誘拐児童の写真を掲載するサイトに出ているのか、その謎を探り始めた時、怪しげな2人組がやってきてネイサンの両親を殺したうえ、自宅に放火。誰が敵か味方かはっきりしない中、ネイサンはカレントともに逃げますが...。


どこかで聴いたことがあるような秘密の裏話とどこかで観たことのあるような映像とあちこちにころがっているような設定を組み合わせて、そこに人気若手俳優を投入して無難にまとめた...そんな感じの作品です。


特別に悪くはないけれど、でも、面白いとも言えないという感じでしょうか。類似作品が溢れる中、主演のテイラー・ロートナー狙いでなければ、わざわざ本作を観なくてもいいような...。予告を観た時には、それなりに面白そうな感じであっただけに、とても残念な感じがしました。


結構、物語にも無理があります。幼い頃からいろいろな訓練を受けていたようですが、それでも、普通に高校男子らしい生活をしていたネイサン。実戦経験がないまま、いきなり、体格的に自分を圧倒する大男を投げ飛ばしたり、組織のボスを罠にはめたり...というのは、かなり無理があります。相手は、百戦錬磨のプロなのですから...。


そして、そもそも、ネイサンが行動を起こすきっかけとなった失踪者サイト。これが、ネイサンを動かすための罠だった...ということになっているのですが、ネイサンがこのサイトに気付く確率って、かなり低かったのではないかと...。学校での宿題のテーマ設定にも何らかの力が働いたのか、あるいは、学校での宿題滝まってからサイトが作られたということなのかもしれませんが、この辺りも無理があったと思います。


青少年が、自分の出自に疑問を抱き、自分は何者か自問自答し、悩みながら自分なりの答えを見出していく...という過程を見れば、オーソドックスな青春物語といえるのかもしれません。そこにアクションとサスペンスをスパイスにした...のかもしれませんが、その一つ一つの要素がそれぞれにお粗末。


<p>本作の見どころがあるとすれば、若きテイラー・ロートナーのキレキレのアクション...でしょうか。