赤いアモーレ [DVD]/セルジオ・カステリット,ペネロペ・クルス,クラウディア・ジェリーニ
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裕福な家庭、才色兼備の妻、絵に描いたような幸せを手にしているように見えるティモーティオでしたが、自動車が故障したために立ち寄った場末のバーで出会った女性、イタリアと衝撃的な恋におちます。やがて、イタリアは妊娠。ティモーティオは妻との離婚を決意しますが、ちょうど時を同じくして、それまで子どもを持つことを拒んできた妻の妊娠がわかり...。


まぁったく、このオトコ、ホンット~~~に、ど~~~~~しよ~もない!のです。


我が儘で、乱暴で、自分勝手で、残酷で...。散々痛めつけた相手に縋って泣くなどというサイテ~~~振りを発揮しています。ティモーティオのイタリアへの気持ちが"愛"とは、とても思えませんでした。多分、それでも、本人は、"愛"だと思い込んでいたのかもしれませんが...。


そりゃね...、イタリアのように、すべてを許し受け入れ、実に都合よく要求に応えてくれる女性がいたら、嬉しいものなのかもしれませんが、それにしても、これだけ、一人の女性の人生を痛めつけておいて、それを"愛"だと言い逃れようとするその神経が信じられません。


まぁ、洋の東西を問わず、世のオジサンの中には、こうした女神的な女性に受け入れられたいという願望があるのでしょうか?日本で言うなら、渡辺淳一の世界?


確かに、イタリアのようなタイプの、どんな横暴も許して受け入れる女性というのは存在するのでしょうけれど、それは、所謂"共依存"なわけで、病的な関係ですよね。


ティモーティオの妻にしても、何で、こんなオトコの子を産もうとしたのか...。


私にとっては、全くダメな系統の作品でした。これが、"愛"だなんて、そんな世界、嫌ですね...。


ただ、そんな本作の中で、ペネロペ・クルスは見事!本作の唯一の見所は、彼女の演技だと思います。



赤いアモーレ@ぴあ映画生活