剥き出しにっぽん
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PFFアワード2007グランプリ作品。


高校を卒業した小松太郎は、突然、自給自足で生きていくことを決意し、農作業をしながら生活すべく、大好きな洋子を誘って、田舎に引っ越すことにします。けれど、何故か、リストラされた太郎の父親がついていくことになり...。


う~~~んっ...。


大人になりきれず、子どもでもいられず、自分の力に正当な自身も持てず、時には自意識過剰で、辺にプライドはあり、諸々の感情を処理しきれずイライラして、妙にトゲトゲしかったり...。あぁ、それが青春って感じはするのですが...。


何故でしょう?それぞれの存在に、今ひとつリアリティが感じられないというか、個々の人物に生き生きとした人間らしい感じがしないというか...。


製作者側には、いろいろな想いがあり、それが、詰まっている...そして、溢れている...のかもしれません。


けれど、個々の登場人物の言動が、そして、作品全体の展開が、まとまりがなく、バラバラな感じで、今ひとつ、作品の世界に浸りきることができませんでした。


ところどころ、目を惹かれる場面(抑えた色調の画面に登場する洋子の装いの赤の艶やかさとか、太郎とおじいちゃんの遣り取りとか)もあるのですが、その良い部分が、作品のそこここにバラバラに散らばっているだけで、一つの世界を構成する品全体の一部になりきれえていないというのでしょうか...?


それでも、ところどころに、キラリと光る部分を見せてくれたことも確か。次回以降の作品に期待したいところです。



剥き出しにっぽん@映画生活