ランド・オブ・プレンティ

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アメリカで生まれ、アフリカ、イスラエルで育った少女、ラナは、亡き母の手紙を伯父に渡すため、アメリカに帰ってきます。ラナは、ロサンジェルスで、多くのホームレスの姿を見て、アメリカの闇を知ることになります。


一方、伯父、ポールは、アメリカをテロから守ろうと必死に闘っています。ポールが不審者として追っていたアラブ系のホームレスが殺される現場で二人は再会します。その後、ラナは彼の遺体を遺族である兄に届けるため、ポールは「不審者」の背景に存在するはずのテロ組織を追い詰めるため、二人はアメリカを横断する旅に出ます。


妄想的なポールのアラブ系の人々への憎悪、ポールは、洗剤の入ったダンボールを運ぶところを見ては化学兵器を作ろうとしていると思い込み、知り合いとの立ち話しているところを見ては陰謀をめぐらしていると決め付けます。そんなポールは、ベトナム戦争に従軍していた時のトラウマが残されています。そして、やがて、自分の見込みが間違っていたと気付き、愕然とするポール。


アメリカの闇を照らしつつ、その社会の中で、様々な形でアメリカという国に向かい合おうとする人々の姿が描かれています。そして、どの人にも暖かい視線が注がれています。そして、その優しさの中にも、力強いメッセージが伝わってきます。


自身のトラウマや憎悪とどう向き合い、その後をどう生きていくのか...。この社会の中に、人々の心の中に、様々な傷や闇が存在します。けれど、そのために絶望することなく、自らの光によって闇を照らし、立ち直ることができる...。そんな希望が感じられます。


世界唯一の超大国アメリカの暗部を描きながらも、その未来への希望がこめられた、アメリカとそこに住む人たちへのラブレターでもあったような気がします。

音楽も、この作品に登場する人々を暖かく包み込むような感じで、作品の味わいを上手く引き立てていました。



公式HP

http://landofplenty.jp/



ランド・オブ・プレンティ@映画生活

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