ニュースを見るときに気をつけたいこと【訂正&お詫びあり!】 | 1%無添加の思いやり~自然と心をキレイにする暮らし♪

ニュースを見るときに気をつけたいこと【訂正&お詫びあり!】

福島原発の放射能もれ事故で


自然界にある放射線と同程度だから、

人体に影響はありません。


と新聞やTVでは言うけど、どこまで本当なの?





そもそも、安全を保てる基準はどうなってるの?





気になっていたので、調べてみました。


お役に立てば幸いです。






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「放射線」は放出されるエネルギーのことです。
放射線を出す能力を「放射能」、
放射線を出す物を「放射性物質」と言います。


★中部電力ホームページより
『放射能と放射線の違い』

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放射線の単位を雨に例えると
空から単位時間あたりに降る雨粒の数が『ベクレル』、
人に当たってぬらした水の量が『グレイ』、
当たった影響が『シーベルト』。


∴人を濡らした雨の総量が同じでも
大雨のほうが霧雨より痛く感じるように、
人体に与える影響は異なります。


放射線も、グレイの数値が同じでも
放射線の種類やうけた人の体の部位が違えば
身体に与える影響は変わってきます。







放射線が健康によくないのは、
放射線による「被ばく」によって
細胞のDNAに傷(主としてDNA切断)ができるからです。



DNAの傷がもとになって、様々な病気が引き起こされます。





【1秒以内に起こること】


〔1〕放射線(X線やガンマ線等)が体(細胞)に当たると、原子や分子から電子が放出される。


〔2〕電子は飛び回って周囲にエネルギーをまき散らす。


〔3〕その結果、ラジカルが作られる。


〔4〕ラジカルは速やかに周囲の原子と反応するので、異常な化学反応が起こってしまう。
(つまり、細胞に局所的な小さな傷ができる)


※ラジカル(radical)=不対電子をもつ原子や分子、あるいはイオンのこと。
 フリーラジカルまたは遊離基(ゆうりき)とも呼ばれる。





【数時間~数日後に起こること】

細胞膜にできた傷が原因で細胞が死ぬ(アポトーシス)こともあれば、
DNAが直接あるいは間接的(H2O分子がラジカルになってDNAを攻撃する)に切断され、
細胞死や突然変異が生じることもある。


その修復の誤りによって突然変異を生じたりする。





【数週間後に起こること】

組織が傷害から回復する。



【数年後に起こること】

白血病が増加する。



【数十年後に起こること】

がんが増加する。



★資源エネルギー庁 原子力発電立地対策・広報室
〔なるほど! 原子力AtoZ〕より
『放射線の種類と影響』


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『数週間後に起こること』で
組織が障害から回復して細胞分裂が行われ
新陳代謝も進むようになると、
一見問題なく回復したように見えます。


ただし、最初の1秒以内で細胞についたキズがあまりに多く
DNAが細胞分裂できないほど分断されてしまった場合は、
東海村JCO臨界事故の作業者が亡くなられたように
見た目の印象とは関係なくリンパ球等が減り続けます。


生き残った細胞が天寿を迎えた後に
新しい細胞が全く再生されなくなってしまうのですから。


『被爆治療83日間の記録』NHK取材班(岩波書店)より抜粋。
(PDFファイルです)



被曝治療83日間の記録―東海村臨界事故/NHK取材班
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数年後~数十年後に起こることが
本当に原発の放射能汚染が原因なのかどうかは、
因果関係を明確に突き止めるのが難しいでしょう。









法令で決められている
一般の人が1年間に浴びる放射線の限度は、
1ミリシーベルト=1000マイクロシーベルト。
(1mSv=1000μSv)。


1日あたり約2.74マイクロシーベルト。


1時間あたり0.114マイクロシーベルト。


1分あたり約0.001.9マイクロシーベルト。


※資源エネルギー庁 原子力発電立地対策・広報室
〔なるほど! 原子力AtoZ〕『再処理工場と放射線』より。





日本列島の自然放射線レベルは
1年間あたり0.8(神奈川)~1.2(岐阜)ミリシーベルトなので、
自然放射線レベルの2倍の放射線量(平均0.3マイクロシーベルト/時間)の場所に
1年間いれば、年間許容限度を超える線量を受けることになります。







日本政府による避難基準は、
外部被ばくが0.1シーベルト=100マイクロシーベルト。
(一般人に対する年間規制値の100倍!)


※内部被曝は除外されてます。




「放射能雲」通過直後に、
降下した放射性物質からの放射線による
1時間あたり被ばく線量が
600マイクロシーベルト/毎時(通常の5000倍)のとき、
そこに7日間とどまると
外部被ばく線量が0.1シーベルトを超えます。





外部被曝は、除染である程度対応できます。

(放射線医学総合研究所サイトより)



内部被曝を軽減する方法は、
長崎原爆の被災で生き残った方の経験が
役に立つでしょう。







放射性物質は、その種類(核種)によって
出す放射線の種類や強さが違います。


また、放射能の半減期も異なるため
呼吸などで体内に入り込んで蓄積された場合、
周囲の細胞に与え続ける影響の度合いも違ってきます。






自然界にもともとある天然の放射性物質と
原爆や原発で生じる人工放射性物質を混同してしまうと危険なのは、
ひとくちに『放射性物質』といっても

その性質が違うこと。


人口放射性物質は天然ものに比べ
「単位あたりの放射能が強く、半減期は短い」
という特徴があります。



【例】1グラムあたりの放射能の強さ&半減期


★人工放射性物質
セシウム137→3兆2000万ベクレル/30年

ヨウ素131→4600兆ベクレル/8日


★天然放射性物質
ウラン238→1万2000ベクレル/45億6000万年
カリウム40→26万ベクレル/12億5000万年
ラジウム226→370憶ベクレル/1600年



ラジウム226と比べると、
ヨウ素131の放射能が8日後に半減したとしても
12万4324倍の強さを持っています。
セシウム137の場合は30年後に約86倍。


ラジウム226の放射能に近い値になるまで、
ヨウ素131で136日(この時点で約390億ベクレル)。
セシウム137の放射能が500億ベクレルになるまでには
180年かかります。



注意したいのは、
半減期と“安全な放射線量になるまでの期間”は
別物だということ。






どの程度の放射線被ばくを受け入れるかは、
短期的な被爆と長期間の被爆とで異なります。


また、年齢・性別によっても違ってきます。



放射線被ばくの影響が大きい順に、
胎児(つまり妊婦)→幼児→成長期の子供→
これから妊娠の可能性がある女性→
→これから妊娠させる可能性がある男性→
→→熟年以上の成人ということになるでしょう。



たとえばあまり高濃度でない汚染地域では、
高齢者の場合30年後のガン発生のリスクが高くなったとしても
住み慣れた土地を離れるストレスの方が大きいため、
被ばくを受け入れて住み続けるという選択もありえます。


しかし若い人たち、とくに子供は
汚染地域への滞在を避けた方が無難です。




『原発震災が起こったら・避難の手引き』
東海地域を例に。


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以上、

『原発放射能の基礎知識』 より。


お読みいただき、ありがとうございます。





注意重要なお詫び注意

一般公衆の放射線量限度(年間1ミリシーベルト)から
1日・1時間・1分あたりを計算した値が間違ってました!


自分で「ニュースを見るとき注意しろ」と指摘したはずの
1000倍多く言うボケミスをやらかしてしまった...


∴コピペしてくださった皆さん、誠に申し訳ありません。
謹んでお詫び申し上げます。


《※》3/16(水)22:19:12にアップした記事を訂正再更新です。








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