「今度の講座の帰り、駅まで歩くわ。
バスまで時間あるから。」
母の言葉に、耳を疑いました。
バス停までじゃなくて?
高山駅まで?
約5㎞の道のりです。
「そう。一人だから、
休み休み行けばいいし、
無理だと思ったら、タクシー拾うわ。」
本気です。
正直、止めようと思いました。
二時間の歩法の後ですし。
以前は、少し動くとお腹が痛んだし
そんなに歩く体力が
母にあると思えなかったのです。
でも、止めちゃだめだ、
母ががんばろうとしているのに。
と思い直し、
とりあえずタクシー会社の電話番号だけ
母に知らせておきました。
心配でしたが、ここは母を応援しようと
笑顔で送り出しました。
結果は、
母のブログにも書いてあったように
休み休みながらも、
無事高山駅に辿りつきました。
本日確かめたところ、
翌日も平気
二、三日たった今も、
全く身体に痛みはなく、いつもどおりだ
という報告でした。
膵頭十二指腸切除の手術をし
体力が落ち、身体のあちこちが痛み
高山まで、自家用車に寝て来た日から
約3年8カ月。
まさか、
その母が駅まで歩く日が来るとは
私は予想もしませんでした。
もちろん母だけの力では
ありません。
母の様子を見ながら
常に的確なアドバイスを下さった
かめ爺先生、ババたぬき先生。
そして、確実に身体に効果のある
功法の数々。
日之本元極に巡りあい、
ここまで来られたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
母には、
焦らず慌てず、
淡々と修錬を積み重ねてほしいな
と思います。
今日の青空