染め物に興味がある。
特に大人になってからは日焼けを防ぐ「藍」が気になる。
日本では非常に高級品だが、ラオスではモン族をはじめとして
藍染めはかなりたくさん出回っている。
夫の留守を見計らって、早速
「オーク・ポップ・トック」の染め物体験を申し込んだ。
Ock Pop Tok
ここ「オーク・ポップ・トック」は染め物以外に織物や染色などが体験できる。
私は旅人ではないので一番安い半日コースを体験する事に。
一緒に体験するのはアメリカ人のジェシカ。
ボーイフレンドとアジアを廻っているのだが、彼は染色や織物に興味が無いらしい。
教えてくれるのはセンチャンという30代前半の女性。
まずはラオスのお蚕さんの話から。
ラオスの蚕は白い繭と黄色い繭を作る2種類がいる。
日本は白い繭の蚕だが、南方では黄色い繭の蚕になるという。
ラオスでも南方では黄色い繭の蚕がとれるという。
(そういえば、日本で着物の勉強会に行った時に黄色い繭は貴重なのだという話を聞いた事がある)
インドシルクが有名だが、インドシルクは糸が太いので
厚手で大判の布しか出来ない。
(いや、そんなこと無いよ! インドだって薄手の物はあるよ)
ラオスの絹は繊細で丈夫なのだそうだ。
生きたお蚕さん、初めて見ました!!
織物の種類は下記の写真にある3種類。
左側:ラオ族のとても難しい織物
真ん中:インドネシアから来たあらかじめ糸を染色して織る簡単な織物
右側:タイルー族の織物
ここでは随時20名ほど、色々な民族の人が働いている。
みんな小学校しか出ておらず、母から娘へ伝統的な織り方を伝えている。
細かい作業なので年を取ると出来ない。 だから小さい頃に伝えるらしい。
「織物はおばあさんがやるもの」って勝手な想像をしていたけど
現実には若い人がやるものみたい。
(シェンレック村に行くと働いている人がみな若い。)
複雑な織物だと1日作業して5cmしか織ることが出来ない。
(上の写真の真ん中の織り方だと3日で出来るよ!)
1枚の織物を作るのに複雑な物は3週間ほどかかる。
今まで安く買う事ばかり考えていたけど、結構大変なのね。
1枚の織物を1万円で買ったとして
1日の賃金がわずか500円!
ラオス人の生活はまだまだ苦しいね。。。
間違えたので解いているところ。 こういうのは滅多に見られないのでラッキーだそうだ!?
このような柄だと糸を何色も使うので複雑。
機織り機は2.5m位ありそう。 タイルー族の村だとどこの家にもあるらしい。
複雑な柄を作っているところ
見えるかな?白い糸で作る予定の柄が織り込んであります。
若い人でも結構高級なシン(ラオスの伝統的なスカート)を着ている。
伝統を壊さないためにも自国の産物にお金を出す心が、必要だな~って感じるのです。