昴が亡くなって、我が家に突然きたエリー
エリーの意志で母が遊びに行った先のお友達の家から来た。

母が帰る時バックに入ってしまい、そこからどうしても出ようとせず。
バックに入って出ようとしないから1日だけって連れてこられたエリーとはじめてであった。 

何ともいえないエリーの表情に一瞬で心が癒された。
次の日帰されてしまったけど、その日の夜からエリーはゲージで母を求めて遠吠えをするようになり困りはてて、また家に来るようになった。

ひきとってほしいと言う母の友達に
エリーと居る生活がはじまるのは、またいつか訪れる死が切ないから、嫌って断りつづけて1年がたった頃にはもう家中がエリーの居ない生活は考えられなくなっていた。そして2014年12月に家の子になった。



可愛がられてなかったわけではないと思うけど、ゲージだけの生活がつまらなくなって、 我が家に来たのかも。



昴の事が悲しすぎて、感情にふたをしてしまった私をエリーが癒やしてくれた。

昴を失うほどの悲しみはもうないと思っていたけど、

心臓マッサージをされても動かなくなっていくエリーをみて、手で舌を触って冷たくなっていくエリーを感じて、潤っていた目も乾いて、そんなエリーに

エリー、エリーって叫びながら泣いていた。あんなに涙がでたのはどのくらいぶりだろう。


今も時間がたつにつれて硬直していくエリーに頬ずりしたり触っていると大粒の涙がこぼれていく。 


悲しさに慣れる事はないんだって思う。

エリーは大人しくていい子だった。
我が家に縁あってやってくる子はみんないい子だけど、エリーは私の心を癒やすためにきてくれた、特別な存在だったんだ。
そんな簡単な事、エリーがいなくなるまで
気づかなかった。

まだ癒えてないよ、エリー
突然な事はないってあんなにわかっていたのに、やっぱり突然で。

苦しいのに気がついてあげられなくてごめんなさい。


いつもいつも後にのこされたものは切ないよ。

エリー、もう一度温かいエリーを抱きしめたい。