元禄時代に、幕府隠密が戦国末期から元禄期までの諸大名を探索し、
儒教の立場から幕府高官が評価したものに、
土芥寇讎記(どかいこうしゅうき)というのがあります。
聞き慣れない土芥寇讎とは「孟子」からの出典で、
「君の臣をみること土芥のごとければ、すなわち、臣の君をみること寇讎のごとし」
と、いう意味だそうです。
歴史学者の磯田道史氏が東京大学史料編纂所に足を運び、土芥寇讎記を紐解き、
他の史料をも参考にして書かれたのが、殿様の通信簿です。
武士の家計簿では、加賀藩の下級藩士の生活ぶりを描いていましたが、
殿様の方も興味深い内容になっています。
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