qing hua ci
青花瓷/青花模様の磁器

作詞:方文山 
作曲:周杰倫 
編曲:鍾興民





su pei gou le chu qing hua bi feng nong zhuan dan
素胚勾勒出青花筆鋒濃轉淡

まだ絵のない焼き物に、青い花を描いて
濃い色の部分が薄く変わるその場所に、


ping shen miao hui de mu dan yi r ni chu zhuang
瓶身描繪的牡丹一如妳初妝

赤い牡丹の花を描いた様は、まるであなたの初化粧のよう

ran ran tan xiang tou guo chuan cin shi wo liao ran
冉冉檀香透過窗心事我了然

ゆっくりと上昇する白檀の香りが窓を越える
あなたの思っていること、僕には分かるよ


xuan zhi shang zou bi zhi ci ge yi ban
宣紙上走筆至此擱一半

書道用紙に筆を走らせ、半分描いたところでやめたんだ

you se xuan ran zhi nv tu yun wei bei si cang
釉色渲染仕女圖韻味被私藏

焼き物の仕上げに描かれた、
古代の美人女性の絵には品のある趣が隠されていた


er ni yan ran de yi xiao ru han bao dai fang
而妳嫣然的一笑如含苞待放

あなたの可愛い微笑みは、今にも咲こうとする花のようだよ

ni de mei yi lv piao san qu dao wo qu bu liao de di fang
妳的美一縷飄散 去到我去不了的地方

あなたの美しさの香りが漂って
僕の行くことのできない場所へと散っていった



tian qing se deng yan yu er wo zai deng ni
#天青色等煙雨 而我在等妳

空が青く霧雨を待っているように、
僕はあなたを待っているよ


chui yan niao niao sheng qi ge jiang qian wan li
炊煙裊裊昇起 隔江千萬里

ご飯を炊く煙がゆっくり上昇して
千万里の川を隔て、(遠い所まで)行ったんだ


zai ping di shu han li fang qian chao de piao yi
在瓶底書漢隸仿前朝的飄逸

花瓶の底には、漢代の隷書を
古代の飄逸に倣って書いた


jiu dang wo wei yu jian ni fu bi
就當我為遇見妳伏筆

これが、私があなたに出会った伏線となったよ


tian qing se deng yan yu er wo zai deng ni
*天青色等煙雨 而我在等妳

空が青く霧雨を待っているように、
僕はあなたを待っているよ


yue se bei da lao qi yun kai le jie ju
月色被打撈起 暈開了結局

月が投影された水をすくうと、ある結末が見えたんだ

ru chuan shi de qing hua ci zi gu zi mei li
如傳世的青花瓷自顧自美麗

後世まで伝わる青い花の描かれた磁器のように
自らの美しさを自ら楽しんで


ni yan dai xiao yi
妳眼帶笑意

あなたの眼には笑みがこぼれていた


se bai hua qing de jin li yue ran yu wan di
色白花青的錦鯉躍然於碗底

色は白く青い花模様の錦鯉が、お碗の底で踊る

lin mo song ti luo kuan shi que dian ji zhe ni
臨摹宋體落款時卻惦記著妳

宋時代の字の手本をまねて
落款(作品制作者のサイン)をするときでさえ
心はあなたのことを想っているよ


ni ying cang zai yao shao li qian nian de mi mi
妳隱藏在窯燒裡千年的秘密

あなたが焼き物用の釜に隠した千年の秘密は

ji xi ni you ru xiu hua zhen luo di
極細膩猶如繡花針落地

まるで刺繍針を地面に落としたかのように繊細で

lian wai ba jiao re jiao yu men huan re tong lv
簾外芭蕉惹驟雨門環惹銅綠

すだれの外では芭蕉の木が、にわか雨に惹きつけ、
銅で作られたその古いドアノブは、緑のサビを惹きつけ、


er wo lu guo na jiang nan xiao zhen re le ni
而我路過那江南小鎮惹了妳

江南の小さな町を通り過ぎた僕は、あなたのことを惹きつけた

zai po mo shan shui hua li ni cong mo se shen chu bei yin qu
在潑墨山水畫裡 妳從墨色深處被隱去

大まかな書法で描かれた山水画の中で、
あなたは墨色の奥に隠されていったよ


tian qing se deng yan yu er wo zai deng ni
#天青色等煙雨 而我在等妳

空が青く霧雨を待っているように、
僕はあなたを待っているよ


chui yan niao niao sheng qi ge jiang qian wan li
炊煙裊裊昇起 隔江千萬里

ご飯を炊く煙がゆっくり上昇して
千万里の川を隔て、(遠い所まで)行ったんだ


zai ping di shu han li fang qian chao de piao yi
在瓶底書漢隸仿前朝的飄逸

花瓶の底には、漢代の隷書を
古代の飄逸に倣って書いた


jiu dang wo wei yu jian ni fu bi
就當我為遇見妳伏筆

これが、私があなたに出会った伏線となったよ


tian qing se deng yan yu er wo zai deng ni
*天青色等煙雨 而我在等妳

空が青く霧雨を待っているように、
僕はあなたを待っているよ


yue se bei da lao qi yun kai le jie ju
月色被打撈起 暈開了結局

が投影された水をすくうと、ある結末が見えたんだ

ru chuan shi de qing hua ci zi gu zi mei li
如傳世的青花瓷自顧自美麗

後世まで伝わる青い花の描かれた磁器のように
自らの美しさを自ら楽しんで


ni yan dai xiao yi
妳眼帶笑意

あなたの眼には笑みがこぼれていた


◆◆追記◆◆

ひゃ~~~~ビックリマーク

とうとうやりましたビックリマークビックリマークキラキラ

長年の課題だった青花瓷を訳しましたよ~クラッカー


山水画を描く様子や、陶磁器に色を載せていく・・・

という、美しい絵画の手法を通して、

好きな女性への想いを表現している、
という、

なんとも高度な、そして繊細で美しい曲です。ブーケ2

すごく抽象的な表現が多かったり、

比喩の仕方に一ひねりも二ひねりもあって、

単語の意味を調べるにも苦労しました・・・DASH!


作詞は方文山によるものですが、この曲の歌詞は、

中国一の名門大学「北京大学」や、

台湾の東大と呼ばれる「台湾大学」の入試問題として使用されたことでも有名。サーチ


ちなみにどんな問題だったかと言うと・・・

【聯合報╱記者粘嫦鈺、傅繼瑩/台北報導】

周杰倫演唱「青花瓷」再度出現在學生考題中。

「周杰倫《青花瓷》的歌詞:

『素胚勾勒出青花 筆鋒濃轉淡,瓶身描繪的牡丹一如你初妝……』有什麼語法錯誤。」


【ジェイ・チョウの「青花瓷」が、又も試験問題に使用された。

問題:

『素胚勾勒出青花 筆鋒濃轉淡,瓶身描繪的牡丹一如你初妝…』の中で、

誤っている部分はどこか?】


答えは二つあるそう・・・。


「周杰倫《青花瓷》曲調委婉,但歌詞有兩處嚴重錯誤,懂得鑑賞知識者都會看出。

最嚴重一句是『在瓶底書漢隸仿前朝的飄逸』,瓶底從未書漢隸,

明崇禎某些青花器身偶而寫過漢書,顯然歌詞者不太懂瓷器。」


【この曲はとても婉曲表現が多いが、

 歌詞の中には二箇所の致命的な間違いがある。

 知識人なら簡単に見抜くことができるはずだ。

 もっとも厳重な間違いは、

 「花瓶の底には、漢代の隷書を古代の飄逸に倣って書いた」 というところ。

 これまで花瓶の底には、漢代の隷書を書かれたことはない。

 明時代の崇禎は、磁器の胴体の部分に隷書を描くことはたまにあったが、

 作詞をした者は、磁器に対しての知識があまりないことが明らかである。】


「『臨摹宋體落款時卻惦記著妳』,

宋體落款只有在康雍乾三朝琺琅彩瓷,青花瓷中未見過。」



【そしてもう一つの間違いは、

宋時代の字の手本をまねて落款(作品制作者のサイン)をするときでさえ
心はあなたのことを想っているよ
という部分である。

宋体の落款は「康雍乾三朝琺琅彩瓷」にのみあるもので、

青花の磁器に見受けられたことは一度もない。



むっっっビックリマーク

むずかしーーーーーーーービックリマーク叫びあせる


ちなみに同じような問題が、

山東の高校でも出題されていたそうな・・・

ハイレベル過ぎてビックリしますよね。笑


ちなみに、ジェイ・チョウのほかの曲たち・・・


「愛在西元前」は台湾の高校生一斉テスト

(高校生のセンター試験のようなもの)の歴史の問題として出題。

「髮如雪」「七里香」は国語の問題として出題されたことも。


本当に、ある意味アイドル的なジェイ・チョウが、

こんな意味深い、波紋を巻き起こすような曲を

歌っているなんて・・・ビックリマーク


また頑張って難解な歌詞にもチャレンジしてみますっsei


はあーつかれたっ笑seiena