皆さんご覧になれたでしょうか?
美輪明宏さんが出演された「はなまるカフェ」。
昭和30年代の「ジュニアそれいゆ」には、十代の美少年、
「丸山臣吾くん」(美輪さんです!)が何回か登場しています。
淳一さんは美少年、美少女をいち早く見出しては
雑誌で紹介していたんですね。
若き日の美輪さんは本当に凛々しい美しさです。
その美輪さんが番組の中で、「残したいもの」として淳一さんの仕事を
紹介してくださったのですが、とりあげられたのがこの絵。
「この絵は少女のようだけど、美少年なんですって」と美輪さん。
えっそうなの~、と思った方も多いでしょう。
そう言われると、美少年にも見えてくる。
若き日の美輪さんにも面差しが似ています。
でも、やっぱり女性でしょ~と思う方も多いはず。
そこが「絵」というものの魅力ですよね。
この絵は女性でもあり、男性でもある。
じっとみつめていると目が離せなくなりませんか?
瞳はこちらを向いてはいない。それなのに
みつめられているような気持ちになります。
元気を出して!今日もがんばって!と力づけられる日もあれば
そんなにがんばらなくてもいいよ、って優しく慰めてくれる日もある。
いろんな想いが伝わってきます。
よく、モデルはヘップバーン?浅丘ルリ子さん?と訊かれます。
でも淳一さんの絵にモデルはいません。
特定の誰かを描いているのではないのです。
静かに絵と対峙してみれば、必ずメッセージが受け取れるはず。

大きな理想に向かってしあわせを求めようとするのは
本当に大切なこと。
毎日毎日努力を続けて大きなしあわせを感じることは
どんなにすばらしいことでしょう。
けれどその理想どおりにならないからといって
しあわせを感じない、
不幸だと思ってはなんにもならないのです。
中原淳一