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2012-02-21 23:56:33

春の息吹

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$ひまわりやブログ -中原淳一の美しい言葉-


寒い寒い毎日に


春が近いことを感じたくて


この時期、つい買ってしまうのがヒヤシンスの球根です。


硬い球根から芽が伸びて


ある日突然、その緑の合間から


白い花がこぼれだす。(白いヒヤシンスが好きなんです)


まるで眠りから覚めてう~んと腕を伸ばすみたいに


それからは毎日大きく開いていきます。


何度見ても


生命の不思議と力強さを感じてしまう。


そして いってらっしゃいと


小さな花に背中を押された気分で 外へ出ます。


そう、ヒヤシンスは玄関に似合う花。


思いのほか強い春の香りで


お出迎えしてくれますよ音譜


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   いつの場合も


   季節にさきがけたよそおいをすること、


   それがあなたを美しく見せる


   コツの一つです。l



   今までずっと


   ウールばかり着ていたのが、


   新しい季節とともに


   色もあざやかなタッサーブロードなど、


   またプリント模様のスカートなどで


   街を歩いたら、


   あなた自身も軽やかなその感触がたのしいし、


   それを見ているまわりのひとも


   新しい季節の来たよろこびを


   あなたの着ているものに


   感じることでしょう。



   やわらかな春の陽射しと


   さわやかな風の中に、


   木綿の美しいスカートで


   颯爽としているあなたは、


   まるで花のように


   美しいに違いありません。




   中原淳一


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2012-02-19 01:29:22

やなせたかし先生

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先生の誕生日を祝うアンパンマン。



今夜はやなせたかし先生の93歳!の


お誕生日を祝う会に伺いました。


やなせ先生はアンパンマンを生み出すよりずっと以前から


日本の「抒情画」の歴史を大事にされて、


なかでも中原淳一は[抒情画の最後の旗手]であるだけでなく


その枠からはみ出した開拓者であり、


彼が日本の少女たちのために果たした役割を正しく評価して


ずっと後世まで残さなければいけない、と


ことあるごとに励ましてくださいます。



お年を召されても変わらずダンディで


いつもたくさんの愛を分けてくださる先生、


いついつまでもお元気で、


みんなのアンパンマンでいてください!



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   いつも少女について考えることは、


   世の中のいろいろのことに対して、


   また自分自身のことについても、


   少女時代に何か


   厳しい批判をして欲しいと思うのです。



   大人になってしまうと


   どうでもよいじゃないかという事でも、


   そのままに放っておかず、厳しい批判をして


   大きくなることがよいことだと思う。



   厳しい批判を通して出来た掟の中に生れた


   楽しみ、喜び―――


   大人の考えるような快楽を求めなくても、


   若さの持つ楽しさがいくらでもあると思うのです。



   そしてその厳しい掟の中から


   温かいもの、広い愛情というものを


   養わなければならない、


   例えば自分の家族だとか、友達だとか、


   縁故のつながるものだけに捧げる愛情でなく、


   もっと広い愛情―――世の中の総てのものを


   愛するような愛情であってほしいと


   思うのです。




   中原淳一


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2012-02-16 11:54:55

歴史秘話ヒストリア

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ちょうど着物から洋服へと、日本人のファッションが


劇的に変化していく時代に、中原淳一が果たした役割を


是非、知らせる番組創りをということで


お話をいただいて、


一時間番組が出来上がりました。


再現ドラマ風な創りは初めてなので、ドキドキ。


でもあの時代背景の中で、美しい装いという考えを


読者に送り続け、美しい色を描いたという、そのことを


時代を知っていればこそ、


「とても勇気のある人だ」と表現した人もいます。


「これではいけない」という強い想いを、行動に変えていったひと。


本当にたくさんの方達が、『中原先生に育ててもらいました』と


おっしゃる、その言葉が


淳一の時代と今をつないでいると思います。


番組で全文を紹介していなかった、淳一の最後の「詩」を


今日はもう一度ご紹介します。



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  もしこの世の中に、風にゆれる「花」がなかったら

  人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。

  もしこの世の中に、「色」がなかったら、

  人々の人生観まで変わっていたかもしれない。

  もしこの世の中に「信じる」ことがなかったら

  一日として安心してはいられない。

  もしこの世の中に「思いやり」がなかったら、

  淋しくて、とても生きてはいられない。

  もしこの世の中に「小鳥」が歌わなかったら、

  人は微笑むことを知らなかったかもしれない。

  もしこの世の中に「音楽」がなかったら、

  このけわしい現実から逃れられる時間がなかっただろう。

  もしこの世の中に「詩」がなかったら

  人は美しい言葉も知らないままで死んでゆく。

  もしこの世の中に「愛する心」がなかったら、

  人間はだれもが孤独です。


  中原淳一



















2012-02-01 22:51:27

雪をきく

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2月になりました。


ちょうど今頃、本当なら、青森県の弘前市で


中原淳一フェアが開かれているはずでした。


でも今年は予想外に雪が多いため


一ヶ月前に中止となりました。残念ですが、


良い気候のときにあらためて! と主催者の方におっしゃっていただき


そのときを楽しみに、


そして連日のニュースを見ながら


雪国に暮らす方々の冬の日の厳しさを想っています。



淳一さんの絵には「雪」をテーマにしたものが沢山あります。


中でも、雪そのものは描かれていなくて


部屋の中にいる女の子を描きながら


「雪をきく」「雪の音」


そんなタイトルがつけられている


そのセンスが とても好きです。


雪を見るのではなく 雪を感じさせてくれる。


外の世界の広がりと 少女の胸のうちとを―――。



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   寒さがしんしんと身にしみる夜など、


   皆でこたつをかこんで


   だんらんの時を過すのは、


   本当に楽しいものですね。



   そんな時、こたつのやぐらの上に


   足をデンとのせて


   あぁいい気持ち。楽だワ などと喜んで


   家の人達に注意されてもやめない人はいませんか?



   そんなことをしたら、


   まわりの人達は暖かくなくなって、


   どんなにいやな思いをするでしょう。



   おこたつは


   足をのせる台ではありません。




   中原淳一


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2012-01-25 23:34:51

ミュージカルの夜明け

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なんとなく心が疲れたり


元気が足りないって感じたりしたときに


観たくなる映画ってありませんか?


そのときの気持ちや環境でいろいろあるけれど


最近はミュージカルが気に入っています。


ブロードウェイで12年ロングランした舞台の最後の公演を


そのままビデオに収めた「RENT」は


何度観ても心揺さぶられる 素晴らしい作品でした。


歌の力、音楽の力ってすごいなと あらためて思います。



今から62年前、日本には


まだミュージカルという文化がなかった。


大昔のことのようでもあり、でも


たった62年前、という気もします。


そんな中で、淳一さんは日本にそういう文化が必要だと


自分で考えて


実験的に「ミュージカル・プレイ」と銘打った


公演を敢行しました。



今日の「美しい言葉」はそのときのプログラムから。


36歳の時の言葉です。


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   オペラや新劇が


   今のままの形で上演されることには


   何もうたがいを持つものではないが、


   それらのものよりずっと


   気軽に見られるものも、あってよいのではないか。



   西洋音楽の中に溶け込んだ芝居、


   音楽と劇が渾然一体となって


   そこに両方の特徴を鮮明に活かして、


   劇としての価値、音楽としての価値を


   充分発揮して、しかもお互いのどちらもが


   舞台の主体となり得るものが


   日本の演劇界に


   立派に存在すべきではあるまいか。



   時代はそれを要求し、


   現代人の心のどこかには


   それを求める声がひそんでいるのではあるまいか。


   私はそれを考え続けたのである。



   私の投じるささやかな試みが


   どうか大きく波紋を描いて、


   華やかに力強く


   二十世紀のただ中に壮麗な花を咲かしてくれる


   一点の礎石であるよう、


   非力にむちうつ気持ちで一杯になりながら、


   敢てこの企てを白日の下に


   投げ出そうとしているのである。



   中原淳一


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