最近、耳ツボを使うことが多いです。
耳ツボは東洋医学とは別の発展をしてきました。
現在知られている最古の治療は、紀元前4世紀にヒポクラテスが男性の不妊に対しての治療と言われています。
現在の耳介療法は1956年にフランスのDr.ポール.ノジェの論文発表が基礎となっています。
私の場合は耳介療法のみを治療に使用する事はないのですが、
まずは最初の治療で行なうことが多いです。
そうすることで、本来の悪いところが浮かび上がってくることが多いのです。
先日も、いわゆる四十肩で腕が上がらない、顎関節症で口が開けにくい。という患者さまがいらっしゃいました。
早速、最初に耳の反応点に鍼をしますと・・・
腕が上がる!
口が開けられる!
その後は、全体の調整と局所の調整で更なる改善を目指していくのですが、
何故、こんな軽い刺激で変化があるのでしょう?
耳にピアスをしている方は沢山いらっしゃいます。
しかし、それで体調が良くなった、悪くなったという話を聞いたことがありません。
私が思うに、それは意識の問題なのかなぁ、と考えるようになりました。
鍼やお灸をする時、
その鍼の一本、一ひねりのモグサには意味があります。
決して適当にすることは考えられません。
その目的と意図を持っての行為
その意識を持っての刺激が効果を与えているのかも知れません。
やっぱり鍼って面白くて不思議です。