たるみ治療〜糸や高周波・超音波では物足りない。しかし大きく切るのは嫌。ではどうやって?〜 | ヒルズ美容ステーション

たるみ治療〜糸や高周波・超音波では物足りない。しかし大きく切るのは嫌。ではどうやって?〜

今まで糸リフトや高周波(サーマクー◯)・超音波(HIF◯)など試された方で、

 

「思ってたよりも全然引き上がらなかった」

 

「すぐに戻った」

 

などこのように満足出来なかった方の意見をチラホラ耳にします。

 

では、実際に糸や高周波・超音波でたるみが取れるのでしょうか?

 

私の考えは、“糸でいくら引き上げても余った皮膚はどこにもいかない” です。

 

もちろん高周波や超音波は切る手術ではないので同様です。

 

しかし、受ける側も考え方をかえればもっと満足度は上がるのではないでしょうか。

 

また治療を提供する側も過剰な広告はよくありません。

 

糸リフトは少しの引き上げ効果

 

そして、高周波や超音波は肌の引き締めだと認識して下さい。

 

従ってたるみがなくなるわけではありません。

 

 

最近はウェルエイジング;well agingでという言葉が出てきました。

 

つまり年齢を重ねることを受け入れ、上手に老化を重ねることです。

 

糸は明らかに抗加齢;アンチエイジング治療ですが、

 

高周波や超音波治療は、ウェルエイジングな治療だと考えます。

 

それは、年齢を重ねることを拒むのではなく受け入れ、

 

そしてより良く老化を重ねるという考え方です。

 

現在の美容医療に当てはめると、

 

高周波や超音波はウェルエイジング治療、

 

手術は抗加齢;アンチエイジング治療に分類されるのではないでしょうか。

 

*糸はウェルエイジングアンチエイジングの間になるかと思います。

 

 

そう考えれば、たるみを取ることは、

 

やはり手術によるアンチエイジング治療でしか達成できないでしょう。

 

そこで今回の表題、

 

“たるみ治療〜糸や高周波・超音波では物足りない。

 

 しかし大きく切るのは嫌。ではどうやって?〜”

 

上記のような場合に私はミニリフトで対応します。


ミニリフトはフェイスリフトよりも切開線が短く、

 

耳垂後部〜耳垂〜耳珠上部までの切開となります。

 

しかし切開線は短いですが剥離範囲は広く、

 

もちろんSMAS(スマス)も引き上げます。

これらの操作により、フェイスラインや首もとのたるみが改善されます。
 

それではミニリフトの経過を確認しましょう。

 



フェイスラインのたるみ(正面で黄色の矢印・右前斜位・側面で黄色の丸)が気になり、

 

当院を受診されました。

 

過去に他院で高周波などで治療した既往がありましたが、

 

効果を実感できなかったそうです。

所見としては、

 

フェイスラインが直線上口角が少し垂れ下がり斜めから見ると、

フェイスラインが一直線になっていません。

ミニリフトはこの“波打った”フェイスラインを一直線にして、

同時に首もとも改善させる方法です。

 

*フェイスリフトとは上げる方向が異なり、ほうれい線はそれほど改善されません。

 

切開は、耳垂後部〜耳垂〜耳珠上部までの切開となります。

 

皮下(SMAS上)を剥離し、SMAS弁を作成し引き上げます。

 

SMASを引き上げることで、フェイスラインが”波打つ”ことを予防します。

つまりアンチエイジング治療です。

では経過(術前〜1週間後〜1ヶ月後)を確認します。
 


 

正面では大きく変わった感は少しわかりにくいですが、

 

*フェイスラインの変化は斜位が一番よくわかります。

 

長方形に見えた顔貌が、フェイスラインの改善で少し丸みをおびています。

 



側面ではフェイスラインが直線状になりました。

 

*フェイスラインの変化は斜位が一番よくわかります。

 

また耳垂の変形(リフト耳)も認めません。
 


 

斜位が一番よくわかりますね。

 

波打ったフェイスラインが改善し一直線になりました。

 

また若干首もとも改善しています(のど仏のあたり)。

 

斜位をさらに拡大します。

 



術前と術後1ヶ月を比較しますが、

 

フェイスラインの直線化、首もとのもたつきも改善しています。

 

不自然さはありません。

 

またほうれい線・マリオネットラインは角度が変わり、若干の改善を認めます。

 

 

 

 

今はウェルエイジングという新たな老化に対する考え方が出てきましたが、

 

ミニリフトのように患者様の顔の軌跡を少し巻き戻すことで、

 

自然なアンチエイジング効果が得られることも知っておいてよいかもしれません。

 

そして糸リフトや高周波・超音波で満足を得られなかった方にもよい治療かもしれません。


          丸山成一

 

※before & afterの画像についてのご注意

写真はあくまで参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

 

※リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、感染、顔面神経麻痺、傷の哆開(しかい;傷が開く)、糸が出てくる(埋没縫合した糸がでてくることがある)、縫合糸膿瘍、テープ(傷の安静をはかるためのテープ固定)かぶれ、ドッグイヤー(傷跡の両端が盛り上がる)、傷の肥厚・陥凹、拘縮、耳垂の感覚鈍磨、耳垂の変形、後戻り、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。